日記
AI時代の余暇の過ごし方|ホリエモンの「熱狂」より、私は「床掃除」を選びたい
友人に『イーロンが提唱するUHI(ユニバーサル・ハイ・インカム)の時代になったら、吉田殿の生活はどんなものになるのかい?』と聞かれました。
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(吉田)
ほむりぃ。ほむりぃ。
今の生活と1ミリも変わりませぬ。
まず、料理。
これは「心」と「身体」を整えてくれまする。
スーパーへ足を運び、旬を眺め、食べたいものを作り、食す。これに勝る贅沢はありませぬな。
あとは、掃除でござる。
掃除機を使いませぬ。
アルコールシートを手に、一日二回の床拭き。
その日の気分で、窓の縁なり鏡なりを、一箇所だけ入念に磨き上げる。これが至福。
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(友人)
それ、楽しいのかい?
それこそ、オプティマス(人型ロボット)に丸投げすればいいんじゃないか?
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(吉田)
お断りいたしまする。
これは、わたしの「娯楽」でございまする。
生きることは、生活すること。
部屋を清潔に保ち、健やかな食事を作る。
これらは、自分の手でやってこそ「意味」があるので、オプティマスには部屋の隅で休んでいただきまする。
あとは、趣味の「読書」と、最近はじめた「刺し子」、それらを語り合える「人」がいれば、人生はそこそこ幸福でございますな。
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(友人)
ほっほっ。
「オプティマスにやらせたくない」というのが、非常におもしろい。
でも、世の人はオプティマスに「雑務」を投げるでしょう。
そうなった時、人々は増えすぎた「余暇」をどう過ごすのだろうね?
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(吉田)
いろんな人が「余暇の過ごし方」を語っていますな。
例えばホリエモンは「参加型エンタメ」を楽しむと言ってるでござる。
その「温泉ぶっかけフェス」のような、不特定多数の人間が集まって騒ぐ行為って、いかにも「バブル世代」が好きそうな価値観だと思いまするよ。
実は、あの手の「参加型エンタメ」の中心には、必ず「お酒」があるんでござる。
つまり、「お酒の勢いを介して」みんなで盛り上がるのが前提なんだと思うのですぞ。
でも、今の若い人ってお酒を飲まない人も多いし、そうなると「あれはやっぱり、一部の世代の遺物」に見えてしまうでござるな。
いや、そういったイベントを批判してるわけじゃないんだよ。お酒は人類の長い歴史と共にあったわけだし、「理性を解き放って楽しむ文化」そのものは、とても豊かで尊いものだと思うべさ。
ただ、ホリエモンのような影響力のある人が、あたかも「AI時代の余暇の過ごし方」であるように語ってしまうのは、「思考の均質化」を招いている気がしてなりませぬ。
もっとも、そのことに気づいていないであろうホリエモンも、また人間らしくておもしろいのでござるが‥。
まあ、ホリエモンがシャンパンを浴びている間に、吉田のような人間は自宅の床をアルコールシートで拭いている‥
同じ時代を生きながら、これほどまで「見えてる色」が違う‥と思うと、人間って飽きませんな‥。
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そんな「酔い」と「正気」、「生」と「死」の境目が分からなくなる落語‥
「らくだ」をどうぞ。
