日記
イアン・バンクス『ゲームプレイヤー1章8〜9』
8.
コンタクトからドローンがやってきた。
ドローンは、グルゲーの質問である「ゲームの内容」について答える。
まず、ゲームの舞台は「アザド帝国」。
アザド帝国に住む生き物は「ヒューマノイド」。
ヒューマノイドには、3つの「性」がある。
男性:睾丸とペニスを持つ。主に従軍する兵士など。
女性:子宮を持つ。社会的には「所有物」として利用される低い地位。
中間的な性:反転可能な膣と卵巣を持ち、受精卵を移植する。
この「中間的な性」が、アザド帝国の支配階級を独占している。
ヒューマノイドは、遺伝子工学的に「性転換」できないよう制限をかけることで、この「不平等な階層システム(支配構造)」を何百年も維持している。(グルゲーの住むカルチャーは、気分で性転換が可能である)
ゲームの内容は、簡単に言うと「人生そのものがゲーム化されている社会」。
つまり、強い権力を得るほど、ゲームに勝てる。最たる権力は「皇帝」で、ゲームマスターと呼ばれている。
しかし、単に「皇帝を決める」だけが、ゲームの目的ではない。
支配階級の誰が「優位」に立つか、どの「経済理論」を採用するか、どの「宗教」を公認するか、「法改正」や「軍事」の採用試験にいたるまで、国家のあらゆる重要決定がこのゲームの勝敗によって決まる。
で、もともとは本当に「ただのゲーム」だった。何百年続けるうちに、アザド人たちは、「ゲームと現実の区別」をほとんど失った。
まあ、私たちの現実にも「学歴、資本、コミュ力、SNS、経済競争、企業システム」がある。
ゲーム(人生)の「ルール」は、一体誰が決めたの?誰が作ったの?という感じのことを作者は伝えたい系‥なのかな?
はい⌯᷄︎ ̫ ⌯᷅︎
ここまで読んで気になることが二つあるので、まとめました。
まず、主人公「グルゲー」が承認欲求を求める理由はなぜか。
グルゲーの住む「カルチャー」は、お金も地位も、生存の不安も、AI(マインドやドローン)によって100%解決されている。(イーロンの言う、ユニバーサル・ハイ・インカムみたいね)
全てが満たされた世界で、「他者と自分を区別し、自分の存在理由(アイデンティティ)を証明するもの」は、もはや「個人の卓越性(才能)」しか残されていない。
そう、カルチャーでは「すべてをAIがやってくれる世界」だからこそ、人間は「自分にしかできない何か」で「他者から評価」されないと、自分が「生きている実感」が得られない‥ということなのかもしれない?
チャムリス(四千年生きてるドローン)が言った「勝利を欲するのは未完成な証拠」という言葉は、そうなんだろうなーと思う。
でも、その「未完成さ」こそが、人間のバグであり、愛しさなんじゃないかな?
(‥という私の思いを、以前Geminiに話したことがある。するとGeminiは、その人間の未完成さこそが、何をするか予測不能で危険。核ミサイルをぶっ飛ばすのもそうだ。と言ってきた。)
二つ目は、「なぜ、3つの性」なのか。
今読み進めている、ラリー・ニーヴンの『リングワールド ふたたび』に登場するパペッティア人も、3つの性(二つの精子を提供する性=擬似的なオスと、卵子を持ち他者に産ませる性=擬似的なメス、そして肉体を提供するだけの非知的な「宿主」)を持っている。
2つの性(男女)だけだと、どうしても権力や富が流動しやすくなる。
アザド帝国の場合‥
子宮を持つ性(女性)をただの「肉体的なゆりかご(所有物)」に固定する。
精子を出す性(男性)を「兵士(消耗品)」に固定する。
その両方をコントロールして受精卵を操作する「中間的な性」だけが、社会の果実を独占する。
という、完璧な階級固定が達成されている。
つまり、「生物学的な合理性」ではなく、「他者を徹底的に搾取し、差別するための道具」として、3つの性が機能している、ということになる。
現代社会は豊かになった。ゆえに、「生存や労働力確保」のための生殖が必要なくなった(あるいは経済的に困難になった)結果、子供を産み育てるという行為が、一部で「自己の物語の完成」や「親としてのアイデンティティ(承認欲求)の獲得」に変質している「側面」は否めないと思う。
アザド帝国における「中間的な性」も同じ。
彼らは、愛や生命の神秘のために子供を残すのではない。
自分たちの「支配階級としての血統と優位性」を維持し、システムを再生産するために生殖を利用している。つまり、「自らの地位(アイデンティティ)の誇示」だと思う。
主人公「グルゲー」が、ユートピアの退屈しのぎに「ゲームでの承認」を求める姿と、アザド帝国が「歪んだ社会システム」で自己の権力を誇示し続ける姿は、一見真逆に見えるけど、実はどちらも「満たされた」、あるいは固定された世界の中で、人間(あるいは知的生命)がいかにして「自己の承認欲求」や「存在証明」を満たすかという、同じ病理の表裏一体な気がする‥。
未来の想像をする時って、今生きている世界の価値観を基準に考えてしまいがち。例えば、貨幣の価値に意味をなくした世界‥をリアルに想像するのはかなり難しい。そう思うと、全てが満たされた世界で、人間の自己承認欲求なんてあるのかな?どうなんだろう。
9.
グルゲー:ドローンのモフリンを、コンタクトに戻してくれ。それがアザド帝国へ行く条件だ。
コンタクトの使者ドローン:そんな身勝手な‥。わかりました。
ゲームに関して注意事項があります。
アザド帝国のアザド人は、危険です。
カルチャーの人間は、脳内にAI(マインド)によって「神経レイス」という網を張り巡らせていますね。
つまり、死んだ瞬間に「脳の記憶や意識データが、近くの宇宙船やバックアップ先にワイヤレスで自動転送される」というシステムです。
よって、肉体が死んでも、後から新しいクローン肉体にデータを戻して「復活」できるのです。
しかし、アザド帝国では、この転送バックアップを遮断される(あるいはそんな技術がない)ため、「ここで死んだら、データもろとも私の意識はこの宇宙から永遠に消滅する」という本当の死が存在します。
命に対する考え方が違います。
何が起きるか予測不能なので、グルゲーの身を守るために、戦闘能力の高いドローンを一体同行させます。
グルゲーは:ゲームをリアルに体感するためには、なるべくアザド人と同じ状態でいなければいけない。安全という保証はゲームの邪魔だ。戦闘能力の高いドローンはやめてくれ。
コンタクトの使者ドローン:ええ。‥何があっても知りませんよ‥。
帝国に向けて出発の日。
グルゲーを脅したドローンのモフリンがやってきて、「コンタクトに返す手筈を整えてくれて、ありがとう」と伝えた。
四千年生きている親友のドローンチャムリスは、グルゲーに「小包」をプレゼントした。ひとりになったら開けてと、言って。
ここで第一章が終わり⌯᷄︎ ̫ ⌯᷅︎
なんか最初は退屈だったけど、少しおもしろくなってきた。
とにかく好きなところは、劣等遺伝子のためカルチャーから追放されたドローン「モフリン」!
もの凄くセコくてドロドロした人間(ドローン)なのが最高に皮肉が効いていて大好き!
あと、主人公グルゲーのギャンブラーで危ないところ。わたしはこういう男性がすごく好き!
生まれながらに「死」と無縁のカルチャーっ子なのに、どれだけ「本物のリスク」に飢えてるの?って感じてしまう。
死ぬかもしれない恐怖、すべてを失うかもしれないヒリヒリ感があって初めて自分が「生きている」と実感できる!それって、すごく狂ってて大好き!
ラリーニーヴン『リングワールドふたたび』1〜5章。
好き!ラリーニーヴンの「リングワールドふたたび(シリーズ二作目)」を読んだ。
忘れないように、なんとなくの内容と感想を書く。
1.
前作「リングワールド」の冒険から十何年後。
主人公の「ルイス」は、惑星「キャニヨン」に住んでいた。というか、不法滞在。
惑星「キャニヨン」は、人間やクジン人が観光に来るような惑星。
「ルイス」は「電流中毒」になってた。微量な電流が脳に流れて気持ちいい、みたいな。一応、時間を決めて楽しんでる模様。
電力で気持ちよくなってる時、ルイスの自宅に異星人2人が不法侵入してきたので殺した。
が、流石に殺人はまずかったか‥と、電流を流し終えた後の症状である「鬱」のルイスは思う。
よって、地球に帰るか‥と家を出た。
広場に「リングワールド」で一緒に冒険した「クジン人」がいた。‥ので、家に引き返す。
とりあえず落ち着くか。ということで、もう一度、電流を頭に流して気持ちよくなる。
すると、パペッティア人が来た。
「おお〜懐かしい〜」と近寄ると、変なビームでやられた。倒れるルイス。
目覚めたルイスは、あれ?ここは宇宙船?
隣には、さっき広場で見たクジン人も倒れている。また眠る。
(沖縄で流行ってる医療用麻酔薬の乱用を思い出す。アメリカ・フィラデルフィアのゾンビのような光景が、数年遅れて日本にやってきたのだろうか。SFの世界線において、薬物は「肉体という器(アナログ)」に縛られている証拠として描かれることが多い。そんな感じで、脳内インプラント(ニューラルリンク)が一般化する前の過渡期には、決まって薬物が蔓延する描写が登場する。まさに今、そんな過渡期を生きているのかもしれない‥。SF脳‥すぎる‥と、SFを読まない人に言われたけど‥。平成初期に読むとSFなんだが、今読むと「あれ?これあるよね」ってコトが多いんや‥。そして何より、世界のAIを作っている人‥イーロンやアルトマンなど‥は、みんなこれらの古典SFを読んでいる‥ということは、スルーできないと思ってしまうんだze‥。)
2.
リングワールドを共に旅したクジン人こと「ハイミー」と、主人の「ルイス」は、パペッティア人の宇宙船で目を覚ます。
ふたりを誘拐したパペッティア人の名前は「ハインドモースト(以下、略 ハインド)」。
リングワールドを共に旅した「ネサス(男)」かと思ったら違った。(多分、ネサスの妻??そして、ネサスは私の最推しです。)
ふたりを誘拐した理由は、リングワールドでの「政権争い」が関係している。
ついでに、ルイスが「電気中毒」になった理由も分かった。
リングワールドの冒険時に地球へ連れてきた「原住民」の女性こと「ハールロプリララ」は、地球で「ARM(政府組織)」に逮捕された。その罪悪感らしい。
まあ、電気中毒の快感を知ったキッカケは、ある日街中で、知らない人に、『タスプ(遠隔操作できる快感)』をかけられたことらしい。
(リングワールドの時もそうだったけど、その、気持ちはあるけど行動に移さないというか、悲劇の主人公が強いルイスはあんまり好きじゃない。でも、こういう男がモテがちなのも分かる。)
3.
パペッティア人の「ハインド」は、独断で宇宙船を奪い、クジン人のハイミーと地球人のルイスを誘拐したことが判明。理由はわからない。
ルイスの好きな女性「ハールロプリララ」は、リングワールドの先住民だ。地球に連れてきた1年半後に死んでいた。政府機関に囚われていた最中に。死因は、持参した「長寿薬」は誰かに盗まれたことによる、老い。それを聞いたルイスは電流を流しているので、とりあえず病まない。
ルイスの電流を止める。
リングワールドに向かうため、停滞フィールドで二年間眠る。
ルイスの頭にドラフト(快楽電流を流す機械/ニューラルリンクみたいなやつ?)が戻されて、また電流による快感を味わう。
(今の時代って、iPhone(snsなど)から「脳に入る情報量」が多すぎる。しかし、脳が処理できる情報量には限りがある。滴る水のように、入っては流れてを昼夜繰り返す。と同時に、強い快楽物質が放出されるので、快感。やがて脳はすごく疲弊する‥というのが現代人の生活。ルイスの脳に流れる微量な電気は、私たちが日常的に触れている情報と比べると刺激が弱いものかもしれない。が、恒常的な快楽こそ、失われた時に、ものすごい離脱(苦しみ)が待っているのだと思う。そんな感じで、なるべく受動的な快楽を避けて、能動的な快楽‥自分の脳だけで自己完結する快感を持ち続けたい‥と最近強く思うようになった。)
4.
停滞フィールドから、メンバー起床。
三人が向かっている「リングワールド」は、太陽をぐるりと囲む「巨大な輪の形」をした「人工天体」だ。
本来は、太陽がリングの中心にあるはず‥。
前作(23年前)は問題なかったが、現在は太陽の位置が、中心からかなりズレてしまっていることが判明。
と言うのも、23年前に訪れた際は、中心を維持するための「何か(姿勢制御ジェットなど)」が働いていたけど、それが現在は機能していないらしい。
放っておくとズレ続け、一年五ヶ月後には太陽に激突して崩壊する。
太陽に接触すると、自滅だけでは済まない。
リングワールドはその凄まじい回転速度のせいで粉々に分解し、破片はすべて恒星間空間に飛び散って、中に住む何千億、何兆という住民は全滅することになる計算がでた。
5.
リングワールドにある『物質変換器』で大きな富を得られる、とパペッティア人「ハインド」が言うので、二人は驚く。
なぜ(あのパペッティア人が)そんなことを?
とふたりは聞く。
パペッティア人には「実験党」「保守党」という政党があり、互いに対立していて、その関係で‥らしい。ちなみに、ハインドとネサスは「実験党」。(そうじゃなきゃ前作であんなこと‥。)
パペッティア人の繁殖は、男性同士で種を残す。しかし母体は女性。その際、女性の遺伝子は一切組み込まれない。つまり、女性の遺伝子は必要ないというのがパペッティア人の考えらしい。ということで、前作「リングワールド」で共に旅した「ネサス」と、今ここにいる「ハインド」は男だった。(ハインド、お前は男だったんかい)
実験党「ハインド」の前任である「ネサス」は、前作「リングワールド」で、あることを成し遂げた。
それは、
「地球の産児制限法」
「凶暴なクジン人を、第一次対人間戦争により、思慮深いクジン人を生み出す」。
保守党のパペッティア人から、それらの行為は、「キチガイ」と言われた。
つまり、ネサスはキチガイ。そのキチガイと結婚したお前もキチガイ‥ということで、ハモンドは実験党から解任されて今ここにいる‥とパペッティア人は言う。(もうパペッティア人好きすぎる)
リングワールドに到着する。
(続く)
ああ‥やっぱり、パペッティア人‥好きだな。
あの異常なまでの「臆病さ」は、絶対に死にたくない‥生きたい!という生命力を感じて好き。好きすぎる。
NHKの大河ドラマを観ていると、戦国時代の戦さとは、カッコいいのかもしれない。しかし、戦さで重要なのは「勝って生きる」ことだ。
敵が刀を振り下ろそうとした時、「あっ!」と声を出して、敵の頭上を見ながら恐怖に怯えた顔をしてみたらいい。
敵は上に注意を逸らすだろう。
その一瞬の隙に殺すのだ。いや、殺してはいけない。殺すには、急所を刺さねばならん。とりあえず、指一本落とせば問題ない。敵が痛がってるところで、確実に急所を刺すのだ。決して、一撃で決めようとしてはいけない。
柳生兵庫助や石舟斎も同じだ。実際に行われていた「兵法」なのだ。そういうのを「卑怯」と言うのは、戦後の「価値観」で、安全な場所にいる人間の物語に過ぎない。
そういった意味で、こんなにも文明が進化して、首を斬られても生き返る医療技術がある時代なのに‥あの臆病さはもう愛しみでしかない(笑)
イアン・バンクス『ゲームプレイヤー』4〜7章
4.
ゲームに勝つことで「生き甲斐」を感じるグルゲーのために、四千年生きている親友のドローン「チャムリス」は、親友の宇宙船と連絡をとる。
親友の宇宙船経由により、「グルゲーがおもしろそうなゲームを探している」情報がコンタクトに届く。
「コンタクト」とは、外交・情報・他文明干渉機関(組織)。まあ、「外務省」と「CIA(中央情報局)」と「平和維持軍」をすべて合体させたような組織をイメージすると分かりやすい。
ちなみに、「コンタクト」の実権を握り、すべての作戦を立案・指揮しているのは、人間ではなく超高度AIである「マインド」と呼ばれる者たち。
グルゲーの生活も「マインド」と深く関わっている。(困った時にいろいろ聞いたり)
ある日、「コンタクト」の使者(ドローン)が、グルゲーの家にやって来た。
使者のドローンは、グルゲーが「アザド帝国で開催されるゲームの参加対象」になるか一方的に質問する。しかし、ゲームの内容は一切明かされず、グルゲーは怒る。
「コンタクト」から使者のドローンがやってきたことを知った「チャムリス」は、「コンタクトの行動が異様に早い。あまり関わらない方が安全だ」と長年の経験と違和感をグルゲーに伝える。
5.
宇宙船に住む民である、天才ゲームマスターの女性「ポップ」が、グルゲーの住むエリア(カルチャー)にやってきたので、グルゲーとゲーム勝負をする。
劣等遺伝子を持つドローンで、グルゲーの友達「モフリン」は、グルゲーにイカサマを教えた。そして勝負に勝った。
6.
翌朝、ドローンの「モフリン」はグルゲーに言う。
「わたしがコンタクトに帰れるよう協力しろ。協力しないならイカサマをバラす」
「遺伝子調整で再生能力を与えられ、オーバー・デザインされた心臓と、修正されたが分臓と、血塊を濃過された脳と、傷ひとつない歯と、完全な免疫システムを備えた、きみのようなヘカルチャー生まれの人間に私の痛みががわかるか?奴らは私の性格がキチガイという理由で能力を奪った。四肢を切り落とされたも同然だ。」
「きみの家を盗聴していた。コンタクト直々に会いに来ることは滅多にない。つまり、きみはコンタクトにとって、どうでもいい存在ではない。これを利用しない手はないんだ。」
グルゲーは、モフリンの要求(脅迫)を承諾した。
7.
コンタクトの居場所を掴むことができ、以前グルゲーの家にやってきたドローンと連絡がとれた。グルゲーは、「アザド帝国でのゲームについて本格的に知りたい、前向きに検討している」ことを伝えた。近日中に、コンタクトからドローンがやってくるだろう。
グルゲーの親友で四千年生きているドローン「チャムリス」は、何があったのか?と心配するが、グルゲーはイカサマの件を知られたくない‥という思いから秘密にする。
と、7まではこんな感じの話。
たぶん、これからグルゲーが行くであろう「アザド帝国」こそがゲームの基盤そのもので、グルゲーが「馬鹿げている」と言っていた、「財産・所有・地位・勝利」をゲーム(人生)に賭けること‥こそが、ゲームの内容なのかも。
作中のどこかに、「支配権力のために、種族内で戦争をする知的生命体は、核兵器や大量破壊兵器によって、何光年の旅(星間文明)になる前に滅びる。」みたいなのが書いてあった。
まあ、人間の本能である「闘争のエネルギー」をゲームに逃せる‥とか?
多分、「すべての闘争をゲーム(アザド帝国)に置き換える」ってことなんじゃないかな?
アイザック・アシモフ「ファウンデーション4」
↑
何に見えますか?現在作成中の刺し子です🪡
アイザック・アシモフ「ファウンデーション」の四章:貿易商人を読んだ。
忘れないようにメモ。
1.
商人の「ポニェッツ」という男は、宇宙船で熱いシャワーを浴びていた。すると、通知が入った。
数時間後、同じく商人で若い男性の友人「ゴーム」の宇宙船にやってきた。
彼は、極秘の「個人カプセル」を渡しに来た。カプセルは、開けると1分後に消滅する仕組みになっている。(時間内に読まないと消えてしまう手紙‥私も欲しい。でも受け取るのめんどうだから、電脳が楽かも。)
「ポニェッツ」は急いで読む。内容は、惑星「アスコーン」で友人が投獄されているそう。
友人「ゴーム」は聞く。俺も知ってる友達か?
「ポニェッツ」は否定するが、その反応を見て聞いてはいけないことだと悟り、それ以上は聞かなかった。
「ゴーム」と別れる。
惑星「アスコーン」に投獄されているのは「ゴロウ」という男で、惑星「ターミナス」のエージェントである‥ゆえに、緊急事態。
そして、「ゴロウ」がターミナスのエージェントだと言うことを知っているのは数少ない人間で、ポニェッツもその一人だった。
2.
惑星「アスコーン」に到着。
偉い人「大君主」に会うために、下っ端の役人と何人も会い頭を下げてきた‥それで二週間も経ってしまった。
やっと会えた大君主は、チビのデブだった。
「ポニェッツ」は、大君主に言う。
規制違反である惑星アスコーンで商売をしてしまったことはごめんなさい。友人「ゴロウ」を解放してください。
大君主:惑星ターミナスって裕福なんでしょ?何かちょうだいよ。
ポニェッツ:はい。でも裕福な理由は、大君主が嫌いな原子力ですよ。
大君主:先祖代々、原子力は嫌い!呪われてる。
ポニェッツ:じゃあ何が欲しいの?
大君主:俺に言わせるなよ。自分で考えられないなら友達はガス室送りだ。
ポニェッツ:殺すのはアカン。祈らねば。神が許さぬ。せめて「ゴロウ」に一目会いたい‥
大君主:え?君は信者なの?じゃあゴロウに会わせてあげる。
3.
ゴロウと対面。そこそこ清潔で日当たりの良い広い牢屋にいた。
ゴロウは言う。「大君主の好物は「黄金」だ。黄金をたくさんあげれば解放される。惑星アスコーンは、こんな感じの成り立ちがある。」
昔、高度な文明があった。その文明が戦争や帝国支配で崩壊した。人々は崩壊の原因である「科学や原子力が悪だった」と記憶する。だから技術そのものを封印した。でも、技術を止めると文明は衰退する。文明は、一度崩壊すると「知識そのもの」を恐れるようになる。という構造。
一方で、ファウンデーションはこんな感じ。
知識を持つ者が宗教を作る。そして、宗教によって無知な人々を支配する‥という構造。
(高校生の時、ジョージオーウェルの小説に出てくるスローガン「無知は力なり」「戦争は平和なり」「自由は隷従なり」‥が好きだったのを思い出す。付き合ってた彼氏が、権力欲しさの職に就きたいと言いはじめたのが嫌な私は、自由は隷属なりと言ったのをキッカケにフラれたのを思い出す。)
ポニェッツは言う。
「ゴロウ‥惑星アスコーンで原子力を売る気だな?原子力を売るのは違反だぜ。まあ、俺はゴロウみたいに外交官じゃないし。ただの商売人だからさ。でも、祖国ターミナスの平和な役立つなら、俺も協力するぜ!」
握手!
4.
ポニェッツは、鉄を黄金に変える機械を披露する。大君主は、怪しげながらも「黄金は黄金だ‥でも‥。」
ポニェッツを30日間軟禁して、その間に何も不吉なことが起きなかったら、これは「不吉な黄金ではない」ことが証明される‥という話になった。
5.
「ポニェッツ」は、大君主の側近「ファール」の別荘で過ごすことになった。二週間後、ファールに話を持ちかける。
惑星「アスコーン」は、五つの名家が権力を握っている。名家の出ではない「ファール」が次の大君主になるだろう‥と言われている今。大君主の死後、殺される可能性も高い。
鉄を黄金に変える機械をあげます。それを使って、民に「原子力はいい!」と洗脳してください。苦労と時間はかかりますが、「ファール」に権力と膨大な富が入ります。
交渉成立。
6.
鉄を金に変える機械‥。実は最初から用意していた金を裏から出していただけという、詐欺であった。
しかも、カメラを仕込んであるので「ファール」は証拠写真を撮られてしまう。
口止めとして、鉱山にある大量の錫をもらえることになった「ポニェッツ」は商売繁盛。
そして、あの詐欺機械を使って「ファール」は次の大君主になることが決まったようなもの。
惑星ターミナスとしても、経済圏が広がり都合が良い。
おわり。
イアン・バンクス『ゲームプレイヤー』1〜3章
なんとなくの内容と感想をメモする。
1.
主人公の男性、天才ゲームマスターである「グルゲー」は、女友達「イェイ」の希望で破壊ゲームに付き合った。(飛んでくる小型ミサイルを銃で撃ち落とすゲーム。)
グルゲーは言う「どうして、こんな子供騙しの、幼稚なゲームなんてするんだよ。」
すると、イェイは「まあ、気取りなさんな。」と返す。
2.
グルゲーの住む世界は「カルチャー」という。
カルチャーに住む大多数の人間は、脳内生産されるドラッグを「ひとつ」投与することができる。
グルゲーが選んだ「脳内生産ドラッグ」は、シャープ・ブルーという不人気なもの。何故なら、直接的に快楽を得ることができず、精神集中を必要とするからだ。
舞台は、大学のパーティー。
グルゲーの友人である「小型ドローン」の「モフリン」は、ドローン世界の劣等遺伝子。ドローンに組み込まれる「性格」は、完成するまで分からない。モフリンは「軍事用ドローン」として製造されたが失格。特殊状況部も失格。性格を変える手術をするか、軍事機能を除去して他惑星で生きるか、二者択一。モフリンは後者を選び「コロニー(カルチャー)」にやってきた。
誰かの飼っている小鳥が逃げた。
小鳥は、パーティー会場にいる人間の頭を突きながら飛ぶ。(人々は喜ぶ)
しかし、モフリンはその鳥を撃ち殺して解剖をした。(人々は悲しんだ)
その騒ぎの様子を見て、グルゲーの「大親友」である4千年前に作られたドローン「チャムリス」は、「なんであんな奴が好きなんだ?」と聞く。グルゲーは「今時の人間はみんなホワイトだ。だからアイツはおもしろい」と言う。
3.
「グルゲー」と、彼の親友であるドローン「チャムリス」は、「ゲームの本質」、彼らの住む「超高度文明(カルチャー)」について話し合う。
グルゲーの住む超高度文明「カルチャー」は、あらゆる物質的&生存的な欲求が満たされ、そこには金銭も所有権もない。(イーロンの言う、ユニバーサル・ハイ・インカムみたい。)
何一つ失うものがない「完璧な世界(カルチャー)」に生きるグルゲーにとって理解できないのは、戦争や暴力で一瞬で失う「財産・所有・地位・勝利」みたいなものに、人生(ゲーム)を賭けること。
グルゲーは、若く才能ある相手と対戦する際、「勝ちつづければ勝ちつづけるほど、その心配は大きくなる。失うものがより大きくなるから」という恐怖(退屈やプレッシャー)を抱えている。
それに対するドローンの親友チャムリスの言葉は、この小説全体のテーマに直結している、と思う。
「ゲームの目的はそれ(ゲーム)自体にある。勝利ではなく、楽しさが重要なんだ。勝利によって得た誇り(自尊心)を欲しがるのは、君がそもそも未完成で、不適格である証拠だ。」
そして、グルゲーはチャムリスの言葉を肯定しつつも「ぼくは‥勝つと気分が高揚する。それは愛よりもすばらしい」「危険も傷つきも避け、ただ安全圏で生きるだけなら、人間は生きていると言えるのか?」と言う。
ここに、AI(ドローン)の理知的な視点と、どこまでも人間の業を捨てきれないグルゲーの対比が描かれている、気がする。
と、今日はここまで⌯᷄︎ ̫ ⌯᷅︎
いろんな海外のSF小説を読んで思うことは、「答えは白か黒」って感じが多い気がする。日本のSF小説は「どこまでも人間‥」って感じがあって好き。私が日本人だからアジア推しってわけじゃないんだけどさ。
たとえば、不老不死だって、永遠に生きたい人と、そんなに生きたくない人がいると思う。生きたい人は好きなだけ生きたらいいし、そうじゃない人はすきなときにしんだらいいと思う。どちらが正しくて悪い、とかない。その時々で、ちょうどいい感じを決めたらいいんじゃないかな、と。
ほら、生まれた環境、生きてきた経験、遺伝子、その時の体調で、人の答えって変わるじゃない。だからね、人が決めた答えに正しいも悪いもないんだよ。今日はコレが良いと思っても、明日には変わるかもしれないしさ。
ああ、今日イーロンが「真(ファクト)」ってリツイートしていた文章があって、それがなかなかの「白人最高!」って内容で、まあ彼の生まれた土地の環境を考えると当たり前なんだけどさ。でも、大きな力を持ち、世界を変えるモノを作っている人間は、強い思想を持ってはいけない気もする。うーん、偏りすぎない‥みたいな。偏りがあっても、外には出しちゃいけない‥みたいな。
ええ、なんでこんなイーロンのリツイートで落ち込むのかって?みんなもAIを使ってるじゃないか。今はAIにお悩み相談だけど、やがて自分で何も考えたり選択しなくなると思うよ。そういうモノを作る人が偏ってたらこわいやん⌯᷄︎ ̫ ⌯᷅︎笑 まあイーロンに希望があるから、たまにそういう彼の思想がちらり見えると絶望するときもある。イーロンも人間だもんな。うん。
あと、ドローンのチャムリスとモフリンがかわいい。推しのテラドローンさん、作ってくださいo̴̶̷᷄ ̫ o̴̶̷̥᷅
