日記
アイザック・アシモフ「ファウンデーション3」
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GWに母が作ってくれたお弁当。
アイザック・アシモフの「ファウンデーション」の第三章を読んだ!
忘れないように、なんとなくの内容と感想をメモした。
1.
第二章から30年後。
ハーディン市長は、62歳になっていた。
帝国の支配力は失われて、小さな惑星群の文脈が王国となった。
スペースオペラ的君主と貴族がいて、無意味な戦争を起こしている。文明は滅びつつある。
ある日、ハーディン市長のもとに、四人の若い代表団が会いにきた。
彼らは、「ハーディン市長の外交政策が不満であり、信用できないので市長を辞任してほしい」と言う。
惑星ターミナスの周辺には、四つの惑星がある。つまり、敵だ。
その四つの敵を攻撃しろ、ということなのか?
と若い代表団に問う。
「違う。ハーディン市長はこの30年間、敵国に原子力を与え、原子力発電所の再建まで助け、病院を建て、化学研究所を建ててやりました。おかしいだろ?あんたのせいで、強国になってしまったよ。惑星ターミナスに不利だろ?行き着く先は、暴力という戦争だ。今すぐ、与えるのをやめて敵国を攻撃するんだ!」と若い代表団は言う。
「暴力は、無能能力者の最後の避難所である。」
ハーディン市長は続けて言う。
30年前に、惑星アナクレオンと戦うことは簡単で自尊心も満足のいくものだったであろう。
しかし、私がやったことはこうだ。
惑星アナクレオン以外の三つの惑星に訪れて、「惑星アナクレオンに原子力を奪われると、我々にとって不利である。」と、共通の敵だと言うことを匂わせた。その結果、惑星アナクレオンの軍事施設は、惑星ターミナスから去った。暴力はない。
そして、敵国に与えた化学は、各国で宗教となった。各国の優秀な信者(科学者)は、科学を学ぶために惑星ターミナスにいる。つまり、敵国に優秀な人材はいない。それも計算済みである。
若い代表団四人は、市長室から去った。
2.
惑星アナクレオンの厄介な人物は、摂政の「ウェニス」だ。
「レオポルド王」は、まだ15歳で、来年に成人する。しかし、父が不審な死に方をしたこともあって、成人まで生きられるか、不安の声が上がっている。
そして、摂政のウェニスは、レオポルドの叔父にあたる。
最近、惑星アナクレオンの商船が「三世紀ほど宇宙で彷徨っていた、旧帝国軍の戦艦」を見つけた。
摂政ウェニスの表明はこうだ。
「旧帝国軍の戦艦を、惑星ターミナスに修理してほしい。断るならば、ターミナスは、アナクレオンを敵と見做している、と判断し行動する」
摂政ウェニスは、もとより惑星ターミナスの攻撃を支持していた人物なので、戦艦を修理すれば攻撃してくることをハーディン市長も分かっている。
ハリ・セルダンの心理歴史学通りに物事を進めるためには、「物事を流動的にすることが大切」だと、ハーディン市長は言う。
3.
惑星「アナクレオン」が栄えていた時代。周辺の皇帝たちはアナクレオンに訪れて「小さな空飛ぶ島」に向けて銃の技を競う‥ということを楽しんでいた‥という冒頭からはじまる。(江戸時代の鷹狩りやな。)
アナクレオンの王である15歳の「レオポルド」は、「鷹狩りもどき」にハマっている。たくさん鷹を仕留めた‥じゃなくて、多くの「空飛ぶ島」を撃った者は強い!権力の象徴なのだ。
摂政の「ウェニス」は、甥である「レオポルド王」を部屋に呼び出し、話す。
惑星アナクレオンが栄えているのは、科学の発展。その科学は全て惑星ターミナスの恩恵によるもの。よって、惑星ターミナスの方が強い。
今、惑星ターミナスに旧帝国軍の戦艦を修理させている。修理が終わったら、その戦艦を使って惑星ターミナスを攻撃する。我々「アナクレオン」が銀河系の支配者になるのだ。
「レオポルド王」は、戸惑いながらも、叔父ウェニスの口車にうまく乗せられる。
叔父ウェニスと別れた後、レオポルド王は思う。「叔父にはふたりの息子がいる。僕が死ねば次の王位継承は叔父の息子だ。叔父が僕のために力を貸してくれるのは、近い未来、自分の息子に王位継承させるためだろう‥やがて僕は‥その前に手を打たねば‥。空飛ぶ島のように‥撃ってやる‥。」
(レオポルド王の厨二感がおもしろい。叔父ウェニスの容姿を想像すると、何故か映画「アマデウス」に登場する「サリエリ」を思い出してしまう‥なぜだ‥。)
4.
以前、「ハーディン市長」の部屋に講義に来た「若者四人組」を覚えているかい?
「ハーディン市長がアナクレオンに訪れる」という記事をみて「これは反逆だ!ハーディンはアナクレオンに寝返ったんだ!じゃなきゃ、旧帝国軍の戦艦など修理するはずがない!」とザワザワする。
5.
あの若者四人組は議員だ。
ということで、議会で「ハーディン市長は、アナクレオンから金銭を受け取りに行く!裏切り者だ!」と抗議する。ざわざわ。
翌日に、ハーディン市長は、惑星アナクレオンへ出発する。タイミングが悪すぎて、市民からは「裏切りは本当だったんだ。」「夜逃げ感強い」と冷たい視線を浴びる。
ハーディン市長は、唯一信頼している秘書?の「リー(66歳の男)」に言う。
「僕が出発した後、市民に伝えてくれ。数日後は、ファウンデーション開設80周年だ。30年前のように、心理歴史学者のハリ•セルダンのホログラムが現れるだろう。」
リーは心配そうに言う。「いや、それほんと?まあ言うけどさ。」
心理歴史学は、流動的でなくてはならんのだ。
6.
今日は、惑星アナクレオンの王である「レオポルド」の成人式。16歳になる。
「レオポルド王」は、権力の象徴とした「原子力エネルギー」を彷彿させる「発光する演出装置」を身に纏っていた。
実際は、ファウンデーションが作った「科学のオモチャ」を着せられて、踊らされているピエロに過ぎない‥という皮肉シーンからはじまる。
ハーディン市長は、摂政ウェニスと個室で会話をする。
摂政ウェニスは言う。
「暴力は無能のやること‥って昔から言うけどさ‥無能はお前だよ、ハーディン市長。僕は、結果のために行動する。修理してくれた戦艦あるじゃん。今、僕の息子と戦艦はどこにいると思う?明日の正午、惑星ターミナスに到着する。攻撃をする。ハーディン、君は捕虜さ。」
ハーディンは言う。
「深夜0時までに、僕から司祭に連絡がない場合は、司祭を破門にする。と伝えてある。0時まであと四分だね。」ウェニスはキレる。
そして、惑星アナクレオンは真っ暗闇になった。
(まあキレるな。と言うのも、科学=宗教になってるので。ここで言う「破門と」いうのは、アナクレオン民たちが「神の恵み」だと思っている、エネルギーやテクノロジーをすべて止められる‥という意味なんだ。
具体的には、街の発電所が止まり、惑星全体が真っ暗闇になる。もちろん、病院の医療機器も、工場の機械もすべて動かなくなる。全インフラが停止する。当たり前だが、ファウンデーションを攻撃するために出撃した宇宙戦艦の動力や兵器、バリアもすべて停止する。つまり、戦う前に国全体のインフラが完全に機能不全になる。
うーむ。最近、アウトドア用品を検索するのにハマってるんだけどさ。AIミトスの出現により、いつインフラが止まってもおかしくない状況なんだな‥と日々実感している。まあ、地震と同じで、準備に勤しんでいる時は起きない‥だろうけど。)
7.
惑星ターミナスに向かっている戦艦では、あるひとりの男によって、摂政ウェニスの息子は拘束されていた。
理由は、神であるターミナスを攻撃するなど、神への冒涜だ!。
8.
摂政ウェニス、ハーディン市長、レオポルド王のいる部屋でテレビジョンが映る。
戦艦からの映像だ。ウェニスの息子が喋らされている。「神への攻撃は、神への冒涜だ。よって戦艦はアナクレオンに戻る。悪の根源であるウェニスは投獄して裁判にかける。拒否する場合は諸悪の根源である王宮を爆撃する。」
ハーディンは言う。
「馬の敵は狼だった。人間の敵も狼だった。馬は人間に言う。我ら共通の敵である狼を倒そう。人間は承諾する。馬は人間の道具となった。狼を滅ぼした後、馬は言う。狼はもういない、我らを解放せよ、と。人間は言う。ダメだ、お前たちは道具なのだ、と。」
つまり、自分たちを「現人神」にしてくれる科学の宗教を受け入れた。しかしこの瞬間から、エネルギーの命綱をファウンデーションに握られ、従うしかない家畜に成り下がっていたという事実を、ハーディンは告げているのだね。
それを聞いた摂政ウェニスは、その場で自殺した。
(ハーディンの例え。「馬の敵は狼で〜」というやつ。いかにも白人の例えでおもしろかった。こういう「例え」で人種の違いが大きく出てしまうんだからさ、白人の思想が強いAIを使うというのは、いささか不安が強い。人種そのものが問題なのではなく、ひとつの文化圏の価値観だけでAIという世界の基盤が作られてしまうことに危うさを感じる、という意味。)
世界には、人種や国だけでなく、それぞれ異なる歴史、思想、善悪観、バランス感覚がある。たとえば「敵を排除する」という考え方もあれば、「敵もまた循環の一部」と捉える文化もある。
AIがインフラや知識そのものになっていく時代だからこそ、多様な文化や価値観が関われる形で作られるべきなのではないかと思う。だから私は、独占よりも、より開かれた形のAIに希望を感じる。)
(原子力が神のように。AIが神(宗教)になるだろうな。じゃあ、その神を創った国の手中になる‥ということじゃないか。まさに、今。その権力争い(誰が神になるか)が行われているのだと思う。人間きらい。私も人間だけど。)
9.
惑星アナクレオンの王「レオポルド」は、惑星ターミナスにとって都合の良い条約をしてくれた。
帰国したハーディン市長は、大人気となった。
そして、ファウンデーション開設80周年記念日に、歴史心理学者のハリ•セルダンがホログラムで現れて話す。
はい、みなさんよくやりました。えらい!
でもね、宗教はあくまで「敵に攻め込ませないための防御壁」としては完璧なだけ。
やがて、周囲の惑星たちが「宗教」という存在に気づいて、独自の反発を強めてくる。
ということで、これからファウンデーションが銀河を統一していくためには、「経済力」が必要なんだよね。まあ、貿易を頑張ってくれ。
と言って消える。
ここで、第三章は終わり。
