日記
イアン・バンクス『ゲームプレイヤー2章1〜2』
1.
果たしてグルゲーは、自分が何をしたのか、これから自分の身に何が起こるのか、自分がまんまとハメられたことに気づいているのか。もちろんノー!そこがおもしろいところなんだ!
という冒頭から、第二章がはじまる。
(やっぱり、コンタクトなのか‥モフリンなのか‥ハメられていたのか)
主人公グルゲーの住む「カルチャー(チアーク)」から数千光年も離れた場所にあるアザド帝国。
チアークから宇宙船「制限因子」号で120日、そして「いたずらっ子」号とランデブーして500日後に「アザド帝国」に到着。
その間、グルゲーは、アザド帝国の言語や歴史にゲームのルール等を学ぶ。
アザド帝国でグルゲーを守ってくれるドローンが届く。手のひらに収まるくらいの新型の小型。名前は「フレール」13歳。
フレールは、1日1度の割合という適度な距離感で話しかけてくれる。鳥が好きで公園の鳥を調べるのにハマっているらしい。(かわいい‥)
ある日、コンタクトからフレールのもとに小包が届く。
中身は、古びた大きなドローンに見えるケース。そのドローンの中には、フレールが座る用のゆりかごが入っている。
フレール「この任務を受けた時は‥こんなものに入る説明はなかったんです!今頃になって、帝国のみんなは、我々ドローンがどんなに小型であるかを知らないから、と言うんですよ?じゃあ‥どうして最初から大きなドローンを選ばなかったんです?どうして‥わたしを‥こんな‥」
グルゲー「お洒落着?」
フレール「お洒落着?(絶叫) こんなやぼったいものを!それにもっと最悪なのは、ブーンという雑音が鳴ることです。我々がドローンを満足に作れないと、あの野蛮なマヌケ共(アザド帝国)に思い込ませるためですって!雑音とはね!冗談じゃない!」
グルゲー「じゃあ、移動届けを出したら?」
フレール「そうですね、それもいいですね。(皮肉風)‥だがそうしたら最後。非協力的だと思われて二度と仕事はもらえません。私はこのガラクタと心中です。」と、ケースを投げつける。
(‥好き。小説内に登場するドローンが本当に好きすぎる。かわいい。テラドローン様、どうか小説内のようなドローンを‥作って下さい。今の私は、オプティマスよりも小説内に登場するドローンが欲しいです。)
さて、私の本推しであるドローン「チャムリス」を覚えていますか。主人公グルゲーの親友で、四千年生きているドローンです。
チャムリスは、グルゲーに「元気にしているか?」とグルゲーの体調を心配し、グルゲーの故郷であるカルチャー(チアーク)の近状をメールを送っていた。しかし、グルゲーは気が向いた時に返信をしていた。
アザド帝国着まであと5日。
グルゲーは、見慣れない小包を見つけた。
中身は「ブレスレット」と「手紙」。
ブレスレットには、完成度の高い故郷の模型が刻まれてる。
手紙には「きみが惑星にいる間の思い出の縁に。チャムリス」と。
グルゲーは、チャムリスからの贈り物を忘れていて恥ずかしい気持ちになった。
(‥チャムリスが尊い‥愛しみ‥!そこらにいる人間よりも優しみ‥)
2.
アザド帝国に着陸待ち中。
グルゲーは、宇宙船の窓から「古びた宇宙船」を見つけた。
「あれは何?」と、グルゲーの護衛ドローン「フレール」に聞くと「迷路監獄船」と答える。
アザド帝国では、法律を犯した者はあの迷路に放り込まれる。迷路のスタート場所は、犯罪の性質によって異なる。物理的な迷路ではなくて、道徳的、行動主義として作られている。つまり、アザド帝国が決めた「正しい答え」に従って行動しないと先に進めないし、スタート場所に戻されたりする。満員になるのを防ぐため、タイムリミットを超過すると終身刑となり、流刑。つまり、刑務所というよりは、国家思想を叩き込むための巨大な矯正装置である。
アザド帝国に入国。
軍服を着た支配層が出迎え、歓迎会。
アザド人はカルチャー人と比べて小柄でガタイがいい。悪い意味で言うと横柄。
護衛ドローン「フレール」は言う。
「わたしも1時間前に発表されたコンタクトのニュースで知ったが、グルゲーはカルチャーにハメられたみたいだね。コンタクトはアザド帝国を疎ましく思っている。よって、カルチャーで有名なゲームマスターでるグルゲーが、アザド帝国のゲームで連勝すれば、アザド人を制圧できる。もしも、グルゲーが負ければ、カルチャーは恐るる対象ではない、とみくびる。」
数日後に開催された「ゲーム関係者のパーティー」で、主要人物と会話をする。
皇帝「ほほう。朕の前では、両膝を床につけて挨拶をするのが礼儀だが、カルチャーの文化では片膝を床につけて挨拶するのだな。いい、いい、カルチャーの文化を尊重しよう。今後も朕の前では、片膝を床につけたまえ。」
護衛ドローンのフレール「お願いです。二度と‥皇帝の前で片膝など無礼なことはしないでいただきたい‥お願いです。」
カルチャーの大使「あんな‥ぐへっ‥機械(護衛ドローン)の言うことは聞かんでいい‥。コンタクトのやり方しかできんマヌケだ‥ぐへっ。君も飲むか?ここの酒は実に美味い。え?‥私がアザド帝国の文化にどっぷり浸かっているのは、この酒のせいかって?‥まあ否定はできんな‥酒と女が美味い‥ぐへっ‥。あ、でも女には気をつけろよ?ここの連中は、処女や不倫やらに寛容ではない。俺の前任者は、牧師の娘とヤッて追放された‥ぐへっ‥愚かな奴‥酒飲めばいいのに‥。女とヤリたくなったら秘密厳守のプロを紹介するから、何があってもその辺の女とヤルなよ‥ぐへっ。」
どこかの権力者の娘「私もゲームプレイヤーです。しかし、女なので底辺の存在です。大学も女は行けません。私のゲームの能力?弱くはないけど能力なんて関係ないわ。女がやるゲームなんて誰も見たくないんです。いつも、適当な理由を付けられて失格にさせられます。(心の声:グルゲー‥あなたは勝つわ!こんなクソ帝国の支配者なんて壊してしまえ!)」
グルゲー「アザド人は、クソみたいな奴らばっかだったけど、あの権力者の娘は他の奴らと何か違う‥。ああ、いい気分だ!」
ここまでは、こんなはなし⌯᷄︎ ̫ ⌯᷅︎
ついに、コンタクトの陰謀の全貌が見えてきましたな!
コンタクトは、アザド帝国を「武力」で侵略するのではなく、彼らのアイデンティティである「宗教(ゲーム)」に、カルチャーの人間「グルゲー」をトップを蹂躙させることで、帝国の「プライド」と「支配の正当性」を根底から叩き潰そうとしているわけですね。
グルゲーはただ「生きてる実感を味わえるような、おもしろいゲームがしたい」という承認欲求でここまで来た。
でも、気がつけば「勝っても負けても、二つの巨大文明の運命を左右する」という大博打の真ん中に立たされている。(カイジみたいにぶっ飛んだゲームをやってくれ!)
