足裏吉田

日記

足裏吉田は代々木八幡駅と代々木公園駅から徒歩3分の足裏マッサージのサロンです。ハンドマッサージとヘッドマッサージも追加できます。マンションの1室を使った完全個室。お茶を飲みながらくつろぎの時間を。お年寄りも若者も男性も女性も、皆様のお越しをお持ちしてます♪

イアン・バンクス「EXCESSION」の感想 (5)火の鳥 牧村の罰よりマシな罰

2026 / 07 / 03  09:59
イアン・バンクス「EXCESSION」の感想 (5)火の鳥 牧村の罰よりマシな罰

 

その夜もまた、満月の薄明かりがもたらす灰色の境界領域(まどろみ)の中で、あの恐怖が司令官を襲った。今回は以前よりもさらに酷かった。

 

感想:次はどんな人間が登場するんだ。

 

夢の中で、彼は夜明けの淡い光の中に置かれたキャンプ用の簡易ベッドから立ち上がった。谷のふもとでは、死体搬送車の真上にそびえる煙突が、暗い煙を吐き出していた。キャンプ内では他には何も動いていなかった。彼は静まり返ったテントの間を通り抜け、監視塔の下をくぐって、森林地帯を抜けて氷河へと彼を運ぶケーブルカー(フニクラ)へと歩いた。

 

感想:夢の中で?つまり、これは現実ではなくて夢?それとも、本物の記憶てきな、フラッシュバックなのかい?

 

光は目を射るように白く、冷たく希薄な空気が喉の奥をキリキリと刺激した。風が彼を打ちのめし、雪と氷のベールを巻き上げては、岩のように黒い山々と雪のように白い山々の険しい土手に挟まれた、巨大な氷の河のひび割れた表面をあちこちへと移動させていた。

 

感想:美しい氷河ったやつかい。

 

司令官は辺りを見回した。彼らは今、氷河の深い西側の斜面を採掘していた。彼がこの最新の作業現場を目にするのは、これが初めてだった。

 

感想:作業現場とな。陸軍的な戦争かと思いきや、何かの作業なのかい。何を発掘しているのかい。

 

その斜面自体は、彼らが氷河を爆破して作った巨大なすり鉢状の盆地(ボウル)の内部に位置していた。輝く氷の広大な器の底で、男たち、機械、そしてドラグライン(引き綱式の大型掘削機)が、まるで虫のように動いていた。

 

感想:強制収容所の労働のにおい。美しい自然の中で労働させられる‥囚人‥?

 

その斜面は純白だったが、黒い点が点々と散らばっており、この距離からはそれがただの岩石のように見えた。

 

危険なほど急勾配に見える、と彼は思った。しかし、もっと緩やかな角度で切り開いていては時間がかかりすぎてしまう。彼らは常に、本部から急かされ続けていたのだ‥。

 

感想:本部とは、誰だい?この流れは、アフロント人かカルチャーのどちらかだと思うが、また別の組織なのかい?

 

ドラグラインがフックに引っ掛けた貨物を解放する傾斜ランプの頂点では、列車が待機しており、目を眩ませる白い風景を横切るように黒い煙が漂っていた。

 

看守たちは足を踏み鳴らし、技術者たちはウィンチエンジンの傍らで活発に議論を交わし、キャラバン小屋からは休憩を終えたばかりの積み上げ作業員の新しい交代要員が吐き出されていった。

 

感想:発掘作業員、何を発掘しているんだい?そういえば、死体搬送者があったな。死体を埋めているのかい?それとも、死体を発掘しているのかい?

 

掘削作業員を乗せたソリが、氷に刻まれた巨大な裂け目の下へと降ろされていく。彼らの、ボロ布と大差ない制服や衣服に包まれた、不機嫌でやつれた顔つきを、彼は見て取ることができた。

 

地鳴りが響き、彼の足元が振動した。

彼が再び氷の斜面の方を振り返ると、その東側半分が丸ごと崩壊し、圧倒的なスローモーションで、下にいる作業員や看守たちの小さな黒い点の上へと、立ち上る白煙の雲となって崩れ落ちていくのが見えた。

 

感想:逃げねばぁぁあ

 

彼は、小さな人影たちが向きを変え、空気の中を突き進み、自分たちの方へと表面を這うように迫り来る氷の雪崩から逃げ惑うのを見つめていた。

 

数人は生き延びた。だがほとんどは逃げ切れず、その白亜の、きらめく大混乱の中に揉み消され、巨大な白い波の下へと消え去っていった。その物音は、彼の胸に直接響くほど深い轟音だった。

 

感想:うーむ。というか、やっぱりなんで人間の作業員が必要なんだよ?と思ってしまう。それとも、マインドの方がカルチャーよりも立場が上なのか?人間は人工知能の支配下なのか?だとしたら、納得だけどさ。

 

彼は斜面の切り口の縁に沿って、傾斜面の頂点へと走った。誰もが叫び声を上げ、右往左往していた。盆地の底全体が、舞い上がった雪と粉砕された氷の白い霧で満たされ、氷の崩落そのものが埋め尽くした犠牲者たちと同じように、まだ走って逃げている生存者たちの姿を覆い隠していった。

 

感想:ほうほう。昔、ある犠牲者を氷の下に埋めたのか。それ(死体)を発掘しているのか。何のために?

 

ウィンチエンジンが無理な負荷をかけられ、高い、金切り声を上げた。ドラグラインは停止していた。彼は傾斜面の近くに集まりつつある人々の群れへと駆け寄った。

 

ここで何が起きるか、私は知っている、と彼は思った。自分に何が起きるかも分かっている。あの痛みを覚えている。あの少女が見える。この場面は知っている。何が起きるか分かっているんだ。走るのをやめなければならない。なぜ私は走るのをやめられないんだ?なぜ止まれない? なぜ目を覚ますことができないんだ?

 

感想:こいつは何を言ってるんだ?あ、そうか。ここは君の夢だったね。にしても、リアルな夢だこと。昔の記憶なんじゃないか?

 

彼が他の者たちのところへたどり着いた時、ウィンチエンジンによって今なお引っ張られ続け、瓦礫に挟まれて身動きが取れなくなっていたドラグラインの張力が、限界を超えた。

 

霧の盆地の奥深くのどこかで、鋼鉄製の太いワイヤーロープが、銃声のような音を立てて断裂した。鋼鉄のケーブルは、シューシューと音を立て、うねり、身をよじらせながら空気中を突き進み、斜面を引き裂いて縁の頂部へと駆け上ってきた。 

 

感想:何が起きるかわかっているんだ‥とは、この事故ね。やっぱりこれは、記憶のフラッシュバックね。

 

その途中で、鞭から滴り落ちる氷のしずくのように、フックに掛かっていたおぞましい貨物のほとんどを振り落としながら。

 

彼は傾斜面の頂点にいる男たちに向かって悲鳴を上げ、足をもつれさせて雪の中にうつ伏せに倒れ込んだ。間に合って身を伏せることができたのは、技術者のうちの一人だけだった。残りの者のほとんどは、大鎌のように迫るワイヤーロープによって綺麗に真っ二つにされ、血のしぶきを上げながら雪の上へとゆっくり崩れ落ちた。

 

感想:まさに、血の歴史‥。デスレッドファイヤー‥。

 

うねるワイヤーの束が、凄まじい金属音を立てて鉄道の機関車を叩き、まるで安堵したかのようにウィンチのハウジングに巻き付いた。他のコイル状のワイヤーは、雪の上に重々しく叩きつけられた。

 

何かが、全力で振り下ろされた大槌のような凄まじい力で彼の太ももを直撃し、激変するような激痛とともに彼の骨を打ち砕いた。

 

感想:何かとは‥。このパターンは、遺体が飛んできて、彼の骨を砕いたんじゃないの。人間って重いからね。だから、人間に労働させる意味ってあるのかな。効率悪いし、こういう事故も起こす。

 

その衝撃で彼は雪の中を何度も転がり、その間に砕けた骨が肉をすり潰し、掘り進み、突き刺した。それは半日にも及ぶかのように長く感じられた。彼は雪の中で横たわり、悲鳴を上げた。彼は自分を直撃した「それ」と、至近距離で顔を突き合わせることになった。

 

感想:来なきゃよかった、と後悔する瞬間あるある。いや、ドローンはいないのかね?本当に人間しかいないのかい?一体、いつの時代なんだ。そういえば、誰かが言ってたな。「AIに事務作業をさせているけど心配だから、間違えていないか僕が確認するんです。二度手間で困りますよね」と。いや、お前は‥お前がやるより正確なんだよ‥、と。

 

それは、ドラグラインが斜面を駆け上る際に激しく振り落とした「遺体」の一つだった。

 

感想:あ、やっぱり。彼の骨を砕いたのは遺体だったのね。

 

その日の朝、彼らが氷河の新しい斜面から、まるで腐った歯を抜くように叩き切り、緩め、引きずり出した、もう一つの死体。

 

彼らの義務とは、これら「死せる目撃者」たちをあらゆる迅速さと秘密保持をもって発見・排除し、ふもとの谷にある死体搬送車へと送り届けて、告発の身体から無辜の煙と灰へと変えることだった。

 

感想:あー、なるほど。敵の種族の遺体を埋めたんだ、遠い昔に。それを掘り出しているんだ。どうして?

 

彼の足を直撃し粉砕したのは、半世代前、この新征服領地から「種族の敵」が完全に抹殺された際に、氷河の中に遺棄された遺体の一つだった。

 

感想:完全抹殺と言うのは、燃やすのではなくて?なぜ氷の中に?冷凍させたら保管状態は良いと思うんだけどな。

 

悲鳴が、凍てつく空気の中にどうしても生まれ出ようとする必死な何かのよう、傾斜面の縁の近くで周囲に広がっているのが聞こえる悲鳴の合唱に加わりたくてたまらない何かの(悲痛な叫び)のように、彼の肺から押し出されていった。

 

司令官の息が絶えた。彼は自分を直撃した遺体の、石のように硬直した顔を凝視し、再び悲鳴を上げるための息を求めてすすり泣いた。それは子供の顔だった。少女の顔だ。

 

感想:抹殺した敵の種族の中には、少女もいたのだろう。まあ、抹殺というのはそういうことだからね。子供なんて生かしてたら「種族の敵」と言って、一番危険な存在ですからね。

 

雪が彼の顔を焼き尽くすようだった。息が戻ってこない。彼の脚は、身体全体を照らし出す燃え盛る松明のような痛みの塊だった。

 

だが、彼の目は違った。視界がかすみ始めたのだ。

なぜこんなことが私に起きる? なぜ止まらない? なぜ私はこれを止められないんだ? なぜ目を覚ますことができない? 何が私に、これらの恐ろしい記憶を何度も追体験させているんだ?

 

感想:それは、君が罪悪感を感じているから、かもしれない。君は、この夢をみている君は、収容所の司令官だろうね。歴史を抹消しろとでも言われたのか?司令官は雇われの身さ、気にするな。そもそも、なんで司令官が人間なんだ。

 

その時、痛みと寒さが遠ざかり、まるで取り去られたかのように思えた。そして別の種類の「冷徹さ」が彼に押し寄せ、彼は自分が思考していることに気づいた。起きたことのすべてを、思考しているのだ。

 

振り返り、審判を下している。

 

‥砂漠では、我々は彼ら(敵の種族の死体)を即座に焼却した。

 

感想:ほうほう。氷河から発掘した後、砂漠で焼却したのか。言っちゃあれだけど、どうして最初から焼却しなかったんだろう。

 

これほど締まりのない真似はしなかった。彼らを氷河に埋めたのは、何か詩的な試みのつもりだったのだろうか? あれほど氷床のはるか上方に埋葬されれば、彼らの遺体は数世紀にわたって氷の中に留まることになる。

 

感想:そうだよね。そうなんだよ。まじで締まりのない‥だよ。一体、どんな仕事のできない奴が処理したんや?氷だよ?溶けたら死体もこんにはだよ?

 

我々が費やさなければならなかった、あの途方もない殺人的な労力なしには、誰も見つけることができないほど深く埋められていたのだ。

 

感想:へえー。囚人は過労ではなくて、殺されたのか、司令官たちの手によって。

 

我々の指導者たちは、自分たちの支配が100世代も続くと謳った自らのプロパガンダを真に受け始め、それほど遠い未来のことまで考え始めたのだろうか? 彼らには、今から何世紀も先、氷河の擦り切れた汚い裾野の下にある融解湖が、氷の把握から解放されて浮かび上がる遺体で埋め尽くされる光景が見えていたのだろうか? その時、未来の人々が自分たちをどう思うかについて、彼らは不安になり始めたのだろうか?

 

感想:うーん。人間の考えることなんてね、いつも落ち度がありますから。にしても、浅はかなね。意図的なのだろうかね。マインドはどうした?人間ひとりで考えて答えを出さない方がいいんじゃない?大事なことは特に。

 

これほどの冷酷さをもって現在のすべてを征服した彼らは、未来をも打ち負かし、我々全員が愛しているフリをしているように、未来の人々からも自分たちを愛させようとするキャンペーンに乗り出したのだろうか?

 

感想:すべてはプロパガンダよ。歴史も捏造されているのだよ。でもね、私は思いますよ。戦争で人間を殺すのも良し、最悪の行為だが原爆を落とすのも‥人間のやること‥でもな、歴史の捏造はダメや。種族のルーツを抹消したり、誰かの都合の良いように作り替えるのはダメや。それは、人生というゲームが成り立たなくなる気がするんや。まあ、その歴史の捏造や云々を投下したのも‥ある種族‥憎しみや怒りがあり、その種族のおもしいところはすきだ‥。(SFちっくに、国籍を種族にしてみました。)

 

‥砂漠では、我々は彼らを即座に焼却した。彼らは、燃えるような熱気と息の詰まるような塵の中を、長い列車に乗って運ばれてきた。黒いトラック(貨車)の中で死んでいなかった者たちに、我々は豊かな水を提供した。死に囲まれて過ごしたあの灼熱の日々が彼らの中に作り上げた渇きには、いかなる意志も抗うことはできなかった。彼らは毒入りの水を飲み、数時間のうちに死亡した。

 

感想:砂漠で脱水による死よりも、(即効性の高い毒ならば)毒の方が楽に死ねる気もしなくもない。でも、数時間も必要なのか。やっぱり、人間に人間を殺させるのは残虐説。人工知能の方が人間よりも、人道的な気がしてしまうんだが。

 

我々は、略奪を終えた遺体を太陽熱炉で灰にした。それこそが、種族と純血という、飽くことを知らない「空の神々」へと捧げる我々の供物だったのだ。

 

まるで、彼らの死が、彼らの卑しく、落ちぶれた人生では決して到達し得なかった高潔さを、彼らに与えたかのように。

 

感想:まあ、そういうもんさ。自分たちは素晴らしいこと(虐殺)をした、と思い込むものさ。たとえば、広島の原爆だってどうだろう。あれは、実験だったと言うじゃないか。あの実験が達成されたことにより‥人類の未来は‥なんて思っている人もいるのではないか。科学の進歩には犠牲が付き物とか。

 

彼らの灰は、砂漠の粉っぽい虚無の上に、より軽やかな塵となって舞い降り、最初の嵐とともに等しく吹き飛ばされていった。

 

感想:完全証拠隠滅

 

最後に炉に投入されたのは、キャンプの作業員たち(そのほとんどは宿舎でガス殺された)と、すべての書類だった。あらゆる手紙、あらゆる命令書、あらゆる請求パッド、備品シート、ファイル、メモ、覚書。

 

感想:完全証拠隠滅、完。

 

我々は全員、身体検査を受けた。私(司令官)でさえもだ。秘密警察に日記を隠し持っているのを見つかった者は、その場で射殺された。

 

感想:仕事より命、任務より命。武器を持ってる奴の前では従うべし。「おい!靴を舐めたら許してやる」と言われれば、喜んで靴を舐める私でございまする。

 

我々の私物のほとんどもまた、煙となって消えた。所持を許された物もあまりにも徹底的に調べ上げられたため、我々は「あいつらは我々の制服から砂粒の一つ残らず取り除くことに成功したんだな、洗濯屋には一度もできなかったことなのに」と冗談を言い合ったものだ。

 

感想:あはは。おもしろい。

 

我々はバラバラに解体され、征服領地全域の異なる任地へと移動させられた。再会は推奨されなかった。

 

感想:まあ、会っても話せることないしな。

 

私は、何が起きたのかを書き残そうと考えたことがあった。告白するためではなく、説明するために。そして、我々(加害者側)もまた、苦しんだのだ。劣悪極まりない物理的な環境においてだけでなく、我々の精神において、我々の良心において。

 

感想:まあ、そういう時は素直な奴の方が信用されるよ?え〜仕方ないじゃん。上ならの指令で殺さなきゃ俺が殺されるし。俺たち死にたくないもん。殺される奴?可哀想だし、俺たちも手を汚したくないけど、俺たちは死にたくないもん!とか、夢の中くらい本音を言ったらええやん。そういうところな。

 

中にはそのすべてを賛美するような数人の野蛮人や怪物がいたかもしれない(おそらく我々は、その期間中、我々の街の通りから数人の殺人犯を遠ざけておくことができたのだろう)。

 

感想:今となっては、そういう野蛮な奴の方が信用できる説。僕はやりたくなかったんだ!とか言う人の方がなあ。それに、そこまで言うなら身を挺して告白したらええやん。

 

しかし、我々のほとんどは断続的な激痛(精神的苦痛)を経験し、危機の瞬間には、自分たちのしていることが本当に正しいのだろうかと自問自答した。たとえ心の奥底では、それが正しいと分かってはいても。

 

感想:なぜ正しいと言えるのだろうか。いろんな難しい問題は、正しい正しくないと、答えなんてないものさ。その時々の感情や体調に環境で変わるし。分からないという余韻を持たせた方がええぞ。

 

我々の多くが、毎夜悪夢にうなされた。毎日目にする光景、目撃した凄惨な場面、痛みと恐怖。これらが我々に影響を与えずにはいられなかった。

 

感想:戦争から帰還した兵隊は、帰還後にアドレナリン放出が消えずに常に戦闘体制をとってしまうらしい。しかし、君たちはどうなんだろう。自分たちが命の危機に陥っていたわけでもなく、圧倒的に強い立場から殺したのだろう?

 

我々が処分した者たち、彼らの苦痛は数日間、長くても1ヶ月か2ヶ月ほど続き、その後、我々が可能な限り迅速かつ効率的に進めたプロセスによって終わりを迎えた。だが、我々の苦しみは、一世代にわたって続いているのだ。

 

私は、自分がしたことを誇りに思っている。なされるべきだったことを行う役目が、自分に降りかかってこなければよかったのにとは思うが、自分の能力の限りを尽くしてそれを成し遂げたことを嬉しく思うし、もし同じ状況になれば、私は再びそれを実行するだろう。

 

感想:最初からそう言えばいいのに。何に対して誇りを持っているのか気になる。主君に仕えたことなのか?

 

だからこそ、私は何が起きたのかを書き残したかったのだ。我々の信念と、献身と、そして苦しみを証言するために。私はついに、それを書かなかった。

 

感想:書かなかったんかい。

 

私はそのことについても、誇りに思っている。

 

感想:もはや、ギャグ化してきた。

 

彼は目を覚ました。

そして、自分の頭の中に「何か」がいることに気づいた。

 

感想:なる。単なる夢ではなさそうですな。司令官の脳の中に誰かが侵入している模様。

 

彼は現実に、現在に、海に近い退役軍人用の療養コンプレックス(施設)にある自宅の寝室へと戻っていた。部屋の外にあるバルコニーのタイルに、太陽の光が当たっているのが見えた。彼の二つの心臓がドクドクと鼓動し、背中の鱗が逆立って、チクチクと彼を刺激した。彼の脚はうずいており、あの氷河での古い負傷の痛みが響いていた。

 

感想:あらまあ。随分、穏やかな老後を送っているご様子で。あ、誰かによって連れ去られたのかと思いきや、遠隔で脳に侵入できるのか。カルチャーがやっているのか?

 

その夢はこれまでで最も鮮明で、最も長く、最終的に彼を西側の斜面の氷河の崩落と、ドラグラインの事故へと連れ去った(その記憶は、彼の覚えている痛みの忌まわしい白い重みの下に、記憶の奥深くに沈められ、深く埋もれていたものだった)。それだけでなく、彼が経験したものは通常の夢の経過や、いつもの夢の環境を超えていた。あの事故を追体験し、死んだ少女の顔を凝視して凝固しながら息を求めて戦うイメージによって、そこまで押し進められたのだ。

 

感想:まあ、夢でそこまでリアルに感じられないよな。

 

彼は、自分が軍人としてのキャリアにおいて、自分の人生の最も決定的な部分において行ったことを思考し、説明し、正当化さえしている自分に気づいた。

 

感想:まあ、君はそういう奴さ。

 

そして今、彼は自分の頭の中に「何か」があるのを感じることができた。

頭の中の「それ」が、彼に目を閉じさせた。

 

感想:目を閉じさせた、とは。司令官の脳を覗くだけではなく、行動もコントロールできるのか。

 

『ようやく捕まえたぞ』と、それは言った。それは低く、意図的に威厳を持たせた声で、その発音は完璧すぎるほどだった。

 

(ようやく? )と彼は思った。(これは一体何だ?)

『私は「真実」を手に入れた』

(何の真実だ? お前は誰だ?)

『君が犯したことの真実だ。君の民族が犯したことの。』

(何だと?)

『証拠はどこにでもあった。砂漠の至る所に、肥沃な土壌の中に固まり、植物の中に留まり、湖の底に沈み、そして文化的な記録の中にも。芸術作品の突然の消失、建築や農業の変化。改ざんされた歴史に矛盾する、隠されたいくつかの記録○○本、写真、音声録音、索引・・は存在したが、それらは依然として、これほど多くの人々、これほど多くの民族が、同化の兆候すらなく、なぜこれほど突然に消失してしまったのかを直接的には説明していなかった』

(一体何を言っているんだ?)彼は頭の中の存在に向けて思考した。(これは何なんだ?)

 

感想:うひゃー。なんとなく、カルチャーのドローンよりもタチの悪いご様子。侵入者は怒っておられますね、君のしたことを。何の目的で?

 

『君は、私が何者であるか信じないだろうな、司令官。だが、私が話しているのは「大虐殺」と呼ばれる行為、そしてその証拠についてだ』

(我々はなされるべきことをしただけだ!)

『ありがとう。私たちは今、そのすべてを(君の脳内スキャンで)一緒に確認したところだ。君の自己正当化はすべて記録された』

(私は自分のしたことを信じていた!)

『知っている。君には、時折それを疑問に思うだけの、わずかな良心の残滓はあった。しかし最終的に、君は自分がしていることを本当に信じ込んでいた。それは言い訳にはならないが、一つの事実(論点)ではある』

 

感想:司令官のうざったい懺悔から、やっとまともな奴が登場してくれた。

 

(お前は誰だ? 一体何の権利があって私の脳みそに這いずり込んできた?)

『私の名前は、君たちの言語に直すなら「グレイ・エリア(灰色の領域)」といったところだ。

 

感想:灰色の領域ねえ~、グレーゾーンってか?だとすると、グレイエリアの成すべきことは、グレーゾーンってことか?ならば、この他人の脳に無断で侵入するのもグレーってか?

 

私が君の脳みそに這いずり込む権利、君の言うところのその権利を与えたものは、君が虐殺した人々に対して、君にそれを行う権利を与えたものと全く同じだよ。「力」だ。』

 

感想:おお。こいつもイカれていておもしろい。グレーゾーンはカルチャーではないな?

 

『超越した力だ。私の場合、君たちを遥かに凌駕する圧倒的な力だがね。しかし、私は(別の用件で)呼び出されてしまったので、今すぐ君の元を去らねばならない。だが、数ヶ月後には必ずここに戻ってきて、調査を再開するつもりだ。より、多角的なケース(証拠)を構築するために、君たちの生き残りはまだ十分にいるからな』

 

感想:グレーゾーンと命名するだけあって、謙虚さがなす(ない)。

 

(何だと?)彼は目を開けようとしながら思った。

『司令官、私が君にかけられる呪いのうち、君がすでに「そのような存在(怪物)」であること以上に最悪なものはない。だが、私がいない間、君はこのことについて熟考しているといい‥』

次の瞬間、彼は即座に悪夢の中へと引き戻された。

 

感想:あやや。今のは呪いの言葉に近いぞ。何か置いていったぞ。絶対にいいものじゃないぞ。

 

彼はベッドを突き抜けて落下した。

一枚の氷のように白いシーツが彼の身体の下で引き裂かれ、彼は底なしの「血のタンク」の中へと真っ逆さまに転落していった。

 

感想:地獄のバーチャルへようこそ、って予感。

 

彼はその中を通り抜けて光の中へと、そして砂漠へ、砂を貫く鉄道の線路へと落下した。彼はあの列車の一つの貨車の中へと落下し、砕けた脚を抱え、悪臭を放つ死体と、うめき声を上げる生存者たちの間にいた。排泄物にまみれ、ただれた傷口を持つ遺体、飛び交うハエの羽音、そして彼自身の内部にある白熱するような激しい「渇き」の怒りに挟まれて、身動きが取れなくなっていた。彼は、無限とも思える悶絶の苦しみの末、その家畜運搬車(キャトルトラック)の中で死亡した。

 

感想:うわー。死ねないやつね。まあ、夢の中だから死なないんだけどさ。夢から目覚めたらまたその夢の中で死ぬ、を繰り返すのかな?手塚治虫の火の鳥の牧村も似たような罰を受けたよな。年老いて死にそうになると若返り、赤ちゃんになってまた年老いる‥を永遠に繰り返す。

 

一瞬だけ、療養コンプレックスにある自分の部屋の光景が、視界に過った。そのまだショックで、痛みで狂いそうな状態の中にありながらも、彼は「あの拷問のような悪夢に沈んでいる間に、少なくとも丸一日は経過したはずだ」と感じていた。

 

それにもかかわらず、寝室のすべての景色は、先ほどと全く同じに見えるということに気づくだけの時間と、冷静な正気が彼には残されていた。そして、彼は再び底へと引き摺り下ろされた。

 

彼は目を覚ますと、氷河の中に埋葬されており、寒さで死にかけていた。頭を撃たれていたが、それは彼を麻痺させただけだった。再び、終わりのない激痛。

 

感想:いろんな死に方が用意されているのね。

 

彼は二度目に療養所の部屋の感覚を得た。太陽の光はまだ、全く同じ角度のままだった。こんな短い時間の間に、いや、一生の間でも、100回の一生を重ねても、これほどの苦痛を感じることが可能だとは、彼は想像すらしていなかった。

 

感想:あ、ごめん。毎夜の夢で死ぬかと思ったら、数分に1回の感覚で死ぬのか。結構残酷なお土産を置いていったな。これは、君に恨みでもなきゃやりすぎ感ありますぞ。

 

彼は、悪夢が再び再開される前に、身体を強張らせ、ベッドの上で指一本分の幅だけ身を動かすのがやっとだった。

 

それから、彼は船の船倉の中にいた。暗闇の中で何千人もの人々とともに詰め込まれ、再び悪臭と不潔、そして悲鳴と痛みに囲まれていた。二日後、海水バルブが開放され、まだ生き残っていた者たちが溺れ始めた時、彼はすでに半分死にかけていた。

 

感想:あわわわわw

 

翌朝、清掃員は、アパートのドアの手前で小さなボールのように丸まって死んでいる、あの引退した老司令官を発見した。彼の心臓が停止したのだ。

 

その顔に浮かんだ表情は、療養所の管理人が危うく気絶しかけて、大急ぎで椅子に腰掛けなければならないほど凄まじいものだったが、医師は「最期は、おそらく一瞬(苦しまずに逝ったの)でしょう」と診断した。

 

感想:医者、おもろい。落語みたいなオチやな。でも死んだのか。案外軽いというか、やっぱり手塚治虫の火の鳥に登場する牧村の死ねない罰の方が遥かに残酷だなー、だって死んだら終わりじゃん。まあ、グレーゾーンからしてみれば、用済みってことなのかもしれないけど。