足裏吉田

日記

足裏吉田は代々木八幡駅と代々木公園駅から徒歩3分の足裏マッサージのサロンです。ハンドマッサージとヘッドマッサージも追加できます。マンションの1室を使った完全個室。お茶を飲みながらくつろぎの時間を。お年寄りも若者も男性も女性も、皆様のお越しをお持ちしてます♪

イアン・バンクス「EXCESSION」全文翻訳 (6)辺境の地に流されたドローン

2026 / 07 / 04  09:52
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感想:わーわー、前回は人間の話で、ドローンやマインドが登場せず退屈してしまったけど、今回は登場するのか?!

 

[指向性ビーム、M16.4、伝送コード:@n4.28.858.8893]

発信:xGCU「グレイ・エリア(灰色の領域)」号

受信:oGSV「オネスト・ミステイク(悪意のない誤り)」号

 

感想:うんうん。確か‥グレイエリアは、司令官を夢地獄に落として殺した船だよね。ネオストミステイクは、一番最初の妊婦のシーンに関係ある船じゃなかったっけ?恒星間移動船みたいな。

 

oGCU「グレイ・エリア」号:よし。そちらへ向かっている。

 

xGSV「オネスト・ミステイク」号:遅すぎるくらいだ。

 

oGCU「グレイ・エリア」号:やるべき仕事(ワーク)があったものでね。

 

感想:夢地獄という名の仕事がなw

 

xGSV「オネスト・ミステイク」号:また「単なる動物」の脳みそをほじくり返す仕事か?

 

感想:その動物とは、人間だということ承知の上なのだろうW

 

oGCU「グレイ・エリア」号:歴史を掘り起こし、真実を発見する仕事さ。

 

xGSV「オネスト・ミステイク」号:「真実の探求」に関する旅の行程において、単なる動物の精神の内部なんて場所は、最もお目にかかりたくない場所の一つだとばかり思っていたがね。

 

感想:わかる。親しい人はもちろん、道をすれ違った人の心の中なんて見たくないし興味もないね。間違いなく言えるのは、見ていいことはひとつもない。

 

oGCU「グレイ・エリア」号:その「単なる動物」どもが、自分たちの種族の大部分と、そのジェノサイド(大虐殺)に関するあらゆる物理的記録の双方を、最も成功裏に、かつ完全に「抹殺(消去)」することに成功してしまっている場合、こちらとしては驚くほど選択の余地が残されていないのだよ。

 

感想:まあーでもさ、グレイエリアに一票入れたい気持ちもある‥。先日友人と話したんだが、人間のご先祖である猿の大半は、太陽が昇る方向へ移動したのでは。その最終地は日本なんだけど…となると、縄文時代って高度な文明だったんじゃないか説ってあるんだよね。インディアンもそうだけど、一部種族(国籍)に都合の良いように歴史は捏造されている。それって許せない怒りが沸くんだけど、グレイエリアの方法なら真実がわかる。まあ、生命が存続している脳に限るかもしれないけどさ。

 

xGSV「オネスト・ミステイク」号:君のその「熱意」が、君自身の評価に繋がっていることだけは、誰も否定しないだろうがね。

 

〜おやおや、そいつは感謝する。そのおかげで、他の船の連中から「ミートファッカー(肉いじり)」なんてあだ名で呼ばれているんだろうしな。

 

感想:ミートファッカーか・・いい名前だ。

 

〜まさにその通りだ。まあ、我々の友人(コンタクト部隊)が君に何を要求しているにせよ、すべての健闘を祈るよ。

 

感想:ほうほう。コンタクトがミートファッカーに依頼をしてると・・

あれじゃん?アフロント人と飲み会を楽しんでるホフォエンの仕事と関係あるのかな。ホフォエンかー、あんま好きじゃなんだよな。

 

〜ありがとう。私の目的は、いつだって(彼らを)喜ばせることだからね‥。

 

感想:コンタクトを喜ばせること‥コンタクトの草の葉なのか?

 

[信号ファイル終了]

 

ジェナール=ホフォエンは、武器の数々と、液状化したギャンブルチップの残骸のトレードマークを撒き散らしながら帰宅した。

 

感想:モジュールはお怒りですよ、きっと。

 

エアロックのドアのすぐ外にある衝撃吸収マットのトレイに、2挺の重マイクロライフルがガタガタと音を立てて転がり落ち、そのすぐ向こうに透明マントが落ちた。

 

感想:透明マントとは、何ぞや。その名の通り、透明にしてくれるんか?

 

銃は、艶やかな木製パネルに反射する柔らかな光の中で鈍く輝いていた。

 

ジャケットのポケットに入っていた水銀のギャンブルチップは、モジュール(自宅)内部の「人間用の環境温度」に晒されたことで、瞬く間に融解した。

 

ホフォエンはその変化が起きたことに気づいて立ち止まり、不可解そうにポケットの中を覗き込んだ。

 

彼は肩をすくめると、ポケットを裏返して水銀をマットの上にピシャリとぶちまけた。

 

感想:カルチャーの外交官のだらしない日時をサービスってわけかい?

 

彼はあくびをして先へと歩いた。モジュールが彼に出迎えの挨拶を言ってこないのが、少し奇妙だった。

 

感想:当たり前など存在しない。

 

ピストルがホールの絨毯敷きの床の上で弾み、霜の粒をまとったまま横たわった。彼は短いジャケットを、ホールの彫刻作品の上に引っ掛けた。

 

彼は再びあくびをした。人工居住区(ハビタット)の夜明けの時間はそう遠くない。完全にベッドに入る時間だ。彼は膝丈のブーツの履き口を丸めて下げ、プールへと続く廊下の奥へと2足とも蹴り飛ばした。

 

感想:ホフォエン好きには堪らないシーンですな。

 

モジュールのメインの娯楽エリアに入りながら、彼はズボンを引きずり下ろしていた。服に悪態をつき、転ばないように足をバタバタさせてズボンを蹴り脱ごうとしながら、前かがみになって壁にしがみつき、シャッフルするように進む。

 

感想:わたしは、ホフォエンがそんな好きじゃない。ドローンをはよだせ、シセラはどこだ。

 

そこに、誰かがいた。彼は動きを止め、凝視した。

ラウンジで最も上等な椅子の一つに、彼の「お気に入りの叔父」によく似た人物が座っているように見えた。

 

ジェナール=ホフォエンは直立し、何度も瞬きを繰り返しながら、視線を泳がせてその姿を見つめた。

「ティシュリン叔父さん?」彼はアンティークのキャビネットに寄りかかりながら、ようやくズボンを脱ぎ捨て、その幻影に向かって目を細めた。

 

感想:叔父さんがそこにいるわけがない‥。だとしたら‥。がくぶるがくぶる。

 

その人影‥背が高く、白い鬣のような髪を持ち、そのゴツゴツと険しい顔にうっすらと微笑みを浮かべた男が立ち上がり、長いフォーマルジャケットの仕立てを整えた。

 

『ただの擬似バージョンだよ、ビル』とその声が低く響いた。そのホログラムは頭を後ろに引き、値踏みするような、問いかけるような視線を彼に固定した。『彼らは本当に、君にこの件を引き受けてほしいと思っているんだよ、坊や!』

 

感想:あ、本当に叔父さんだったね。身内からも圧力がかかるとは‥!って違うじゃないか。カルチャーがお気に入りのおじさんを模造して送ってきたんだな。

 

ジェナール=ホフォエンは頭を掻き、スーツに向かって何かをブツブツと呟いた。ゲルフィールド・スーツが彼の身体の周りからペリペリと剥がれ始め、球状に縮んでいく。

 

「叔父さん、一体全体それが何なのか、教えてくれないか?」彼はゲルフィールドの外へとステップを踏み出し、モジュールの空気を深く吸い込んだ。

 

それは空気が美味しいからというよりは、むしろスーツをイラつかせるための当てつけだった。

 

スーツは頭ほどの大きさのボール状にまとまると、無言のまま、自分自身を洗浄するためにどこかへと浮き上がって去っていった。

 

感想:スーツ‥かわいい( ´ ▽ ` )!そういうものに囲まれて生きたい2026年。

 

叔父のホログラムはゆっくりと息を吐き出し、ホフォエンが幼い頃によく覚えている仕草で腕を組んだ。

 

『端的に言おう、ビル』とその映像は言った。『彼らは君に、「死んだ女の魂」を盗み出してほしいんだ』

ジェナール=ホフォエンは、完全に裸のまま、まだ身体を揺らし、目をシパシパさせながらそこに立ち尽くしていた。

 

感想:彼ら‥、グレーゾーンか。又の名をミートファッカー!ん?ということは、死んだ人間の脳にも侵入できるってこと?いや、死んだ後に保存されたデータに侵入しろってこと?どこに保存されてるの?マインド?おもしろい。ところで、侵入した側も脱出できなくなるとか、リスクはあるのかな?

 

「へえ」しばらくして、彼は言った。

ハッ! よし、覚醒だ。周囲をクイックスキャン。即座に脅威となるものはなし、のようだが‥。ふーむ。宇宙空間に浮遊している。妙だな。周りには誰もいない。おかしな話だ。

 

感想:おお、、ここからは、ホフォエンではないな。ドローンか?ドローンなのか?シセラなのか?

 

視界が少々劣化している。おっと、そいつは悪い兆候だ。感覚もどうも正常じゃない。あちこちデータが抜け落ちている‥。

 

感想:シセラじゃないか?うぉぉおお(興奮)

 

システムクロックの運行がめちゃくちゃ遅い。まるで最下層の電子部品のガラクタレベルまで格落ちしたみたいだ‥。システム全般のセルフチェックを実行。

 

‥おいおい、なんてこった!

そのドローンは、恒星間空間の暗黒の中を漂流していた。

 

感想:わー!やっぱりドローンだ!脱人間!ドローンの話すき!!恒星空間を漂流しているのは、シセラが逃した双子(コピー)じゃないかな?違うかな?違うかも。シセラが好きすぎて‥。

 

それ(ドローン)は本当に孤独だった。心の底から、恐怖を覚えるほどに孤独だった。

 

感想:そりゃあ、真っ暗闇の宇宙を一人で漂流してるんだものな‥。ところで、君は‥ドローンは、なんて言う名前なんだい?どこから来たんだい?

 

自らの動力系、センサー系、そして武器システムだったものの残骸をかき集めながら、機体内部で発覚しつつある荒涼たる有様に愕然としていた。

 

ドローンは奇妙な感覚に陥っていた。自分が何者であるかは分かっている。探求船『ピース・メイクス・プレンティ(平和は豊穣をもたらす)』号によって製造されたD4型軍用ドローン、「シセラ・イセリウス 1/2」。

 

感想:ほほう。シセラじゃないの・・?

 

天体観測クランに属し、「ゼテティック・エレンチ」の第5艦隊の一翼を担う存在だ。

 

感想:ほーう。カルチャーのドローンじゃないのか。ゼテティックとは何者ゆえ?

 

しかし、そのリアルタイムの記憶は、どこかも分からぬ空間の真ん中で、手ひどく叩きのめされた状態で目覚めたまさにその瞬間からしか存在しなかった。

 

感想:シセライセリウムには、記憶がないのか。

 

何という惨状だ! 一体誰がこんなことをした? 自分に何が起きたんだ? 記憶はどこへ行った? 自分のマインド・ステート(精神状態データ)はどこにある?

 

感想:マインドステートとは、マインド(AI)にとって脳みたいな部位やな。

 

実のところ、察しはついていた。

 

感想:察しはついているんかい。何や、そのノリは。

 

現在、それは5段階ある精神モードの中位、第3段階である「電子レベル」で駆動していた。その下層にはアトメカニカル(原子機械)複合体があり、さらにその下にはバイオケミカル(生化学)脳が存在する。理論上はどちらへのルートも開かれているはずだったが、現実には双方が深刻なダメージを受けていた。

 

感想:君はたぶん、話の流れ的にも、シセラが宇宙に逃がした双子(コピー)だよね?だとしたら、シセラのプラズマレーダーを至近距離から撃たれたことによる障害じゃないかな。

 

アトメカニカル精神はシステム状態の信号に正しく応答せず、生化学脳に至っては完全にドロドロのスープと化していた。このドローンが最近になって超猛烈な機動を行ったか、あるいは何かに激しくぶちのめされたかのどちらかだ。

 

今すぐその生化学ユニットを宇宙空間に投棄してしまいたい気分だったが、最終バックアップ用の精神基質が溶けたこの細胞スープも、何かの役に立つかもしれないと分かっていた。

 

感想:漂流中は何でも役に立つ可能性大説。余談だが、海に漂流して生還した人はカツオドリの毛をむしって食べたり、ウミガメ甲羅を剥がしての血も飲んでいた、から助かった。

 

そして上層、本来なら今まさにそこにいるべき場所には、フォトニック(光子)核、さらにはその先にある「真のAIコア」へと続く、一対の極めて太い導管があるはずだった。

 

だがその両方とも完全に遮断されており、比喩的に言えば警告信号のパッチで埋め尽くされていた。フォトニック管の隣にある、たった一つだけ点灯したインジケーターは、内部で何らかの活動が行われていることを示していた。AIコアが死んでいるのか、空っぽなのか、あるいは単に沈黙しているだけなのかは分からない。

 

感想:相棒(シセラ)の記憶はないだろうな。

 

ドローンはもう一度システム制御チェックを行った。残された数少ない機能を見る限り、自分がこの機体全体の指揮権を握っているようだった。センサーと武器システムの劣化が「本物」なのかどうか、それは疑わしかった。

 

もしかしたらこれは幻影で、実際にはそれらのユニットは完璧に動作しており、より上位の精神コンポーネントのどちらか(あるいは両方)の制御下にあるのではないか? ユニットのプログラミングをさらに深く掘り下げてみた。いや、その可能性はなさそうだ。

 

感想:わたしはここにいる・・・

 

この状況全体がシミュレーションでない限りは。

だが、その可能性はあった。これは試験なのだ。「もし君が突如、恒星間空間を一人で漂流していることに気づき、ほぼすべてのシステムが深刻に破壊され、レベル3の精神状態にまで格下げされ、救助の兆候もなく、自分がなぜここにいるのか、何が起きたのかの記憶もないとしたら、どう行動するか?」

 

感想:あはあは。2026年なら間違いなく宇宙漂流による恐怖を覚えるが、君の時代ではそれさえもシュミレーションの一環として考えられてしまうよな。

 

いかにもドローンの訓練・選抜委員会が考え出しそうな、極めて意地の悪い最低最悪のシミュレーション問題に思えた。

 

感想:まろまろ。こうしていろんな経験を経て、ドローンの人格は形成されていくのでしょうか。何かを自分で成すという既成事実はドローン魂を強くさせるのかもしれませぬ。

 

まあ、それを確かめる術はない。今はすべてが現実であるとして行動するしかなかった。

 

自らのマインド・ステートの内部を調べ続けた。おや、ビンゴだ。

電子精神の内部に、潜在的に(おそらく違うだろうが)危険であるとして封印され、ラベルが貼られた未開封のサブコアがいくつか無傷で残っていた。

 

自己修復制御ルーチンのマトリクスにも、同様の警告が添付されていた。

ドローンは、それらには今のところ手を触れないでおくことにした。

 

下手にパッケージを開けて中に厄介なサプライズが入っているかもしれないリスクを冒す前に、まずは確認できる他のすべてをチェックすべきだった。

 

感想:冷静沈着。わたしも見習いたいですな。

 

一体ここはどこの地獄だ?

 

感想:ぐはぐは(興奮)どこの地獄だ?って、地獄だと認知している君が愛おしいよ。

 

 天体をスキャンした。数値のマトリクスが意識の中に明滅する。間違いなく、世界の果てだ。この一般的な宇宙領域は、大方の人々から「アッパー・リーフ=スワール(上部葉状渦領域)」と呼ばれており、銀河中心から4万5000光年離れていた。

 

感想:ほうほう。君が漂流している場所は・・世界の果て・・つまり・・4誰からも必要とされていない見捨てられた場所ということかい?まさに流刑って感じだね。

 

最も近い恒星・・14標準光月(光年未満の単位)離れた場所にある・・は「エスペリ」と呼ばれ、内惑星のすべてをとうの昔に飲み込み尽くした古い赤色巨星だった。その実体の希薄なガス球は今、遥か遠くにあるいくつかの氷の領域と、彗星核の未開の雲を鈍く照らしているだけだった。生命の気配はどこにもない。他にある1億個のシステムと同じ、退屈で不毛な星系にすぎない。

 

感想:うーん。でもさ、君は気絶というか、一体どれくらい意識がなかったんだろう?シセラが君を宇宙に逃がしたのはいつだろう?たった数日前だとするならば、数日でこんな誰も寄り付かない辺境の地まで漂流できるものだろうか。つまり、シセラと君が乗っていた船は、この辺境の地にいた・・ってこと??

 

この領域は、銀河系の中でも訪問者が極めて少なく、比較的居住者のいない過疎地域の一つだった。最寄りの主要な文明拠点は、40光年離れた「サグレス星系」で、そこには10年前にカルチャーが最初のファーストコンタクトを完了した、ステージ3のトカゲ型(リザードイド)文明が存在する。

 

感想:ファーストコンタクト・・新しいもの好きには堪らない言葉だz・・しかも、ステージ3のトカゲってなんやねん・・3・・・。

 

これといって特別なものはない。この領域における各勢力の影響力/関心度の比率は、クリーヒージルが15%、アフロントが10%、カルチャーが5%(これはカルチャーが通常主張する最低ラインであり、カルチャーにおける背景放射のような影響力の等価物だ)、そして他の20の文明による名目上の2%に満たない調査やフライバイ(通過調査)の痕跡があるだけだった。

 

感想:ふーん。未来になっても領土(資源)を争うのかい?もう飽きたよ。

 

要するに、誰も本気で興味を持たない、3分の2は忘れ去られ、無視された宇宙の盲点だった。エレンチによって直接調査されたことは一度もないが、遠方からのディープスペース・リモートスキャンによる通常のデータは存在し、そこにも特筆すべきものは何も映っていなかった。手がかりは皆無だ。

 

感想:まあ、銀河のどの主要文明からも見捨てられた退屈な過疎領域ってことね!ファウンデーションでいうターミナスみたいな?まだ途中までしか読んでないから読まなきゃ。

 

日付は、エレンチが今なおカルチャーと共有している年代測定法によれば「n4.28.803」。ドローンのサービスログの要約によれば、この機体は『ピース・メイクス・プレンティ』号の建造が完了した直後の「n4.13」に、対となる一対(ペア)の片割れとして製造されたと記録されていた。最も新しい記録のエントリーは以下の通り。

 

『28.725.500:本船は、アッパー・リーフ=スワールの外縁部における標準的な一斉捜索のため、ティアー居住区(ハビタット)を出港する』

詳細なサービスログは消失していた。ライブラリの中でドローンが見つけられた最後のフラグ付きの出来事は、「'28.802」の日付がある、日次の時事アーカイブの更新だった。ということは、この惨状が起きたのはほんの「昨日」のことなのだろうか、それともシステムクロックそのものが狂わされているのだろうか?

 

感想:なにぬぅ?昨日??うーん、こんな場所で何をやっているんだ?過疎領域でやることと言ったら誰にも邪魔されずに、何か軍事的陰謀か衝突と考えてしまいますなあ。はふはふ。君も関わっていたのかもしれぬぞ。

 

損傷レポートを精査し、記憶を検索した。ダメージのプロファイル(輪郭)は「プラズマ火器」によって引き起こされるものと一致していた。明確な照射パターンがないことから、遥か彼方で起きた超巨大なプラズマ爆発の余波か、あるいはもっと至近距離で発生した(おそらく核融合を動力源とする)プラズマ火器が何らかの方法で緩衝・拡散されたかのどちらかだ。

 

最も可能性が高いのは、至近距離での「プラズマの爆縮(インプロージョン)」だった。自分自身で引き起こせるようなものではない。だが、親船(ピース・メイクス・プレンティ号)なら可能だ。

 

このドローン自身のX線レーザーも最近発射された形跡があり、フィールド・シールドのプロジェクターは、漏れ出てきたダメージをいくつか吸収していた。

 

それは、「自分と全く同じ性能を持つ何か(同型機)」から攻撃を受けた場合に発生するであろう状況と完全に一致していた。ふーむ。一対のペアの片割れ、か。

 

感想:もうひとりのドローン(シセラ)が君を助けたんや。

 

ドローンは思考し、検索した。しかし、自らの双子の片割れに関するこれ以上の言及は、どこにも見つけることができなかった。

 

感想:残念ながら、その双子の片割れの半分は君の中にあり、もう半分は敵の手中に落ちているのだ。現段階では、君よりも片割れのシセラが好きだ。

 

それは自身の漂流の軌道を測定し、探索しながら、周囲を見渡した。

機体は秒速約280キロメートルで、エスペリ星系からほぼ真っ直ぐ遠ざかる方向へと漂流していた。前方・・損傷したセンサーの全能力を集中させて前方を見つめる・・には、何もなかった。何かの標的に向かって進んでいるようには見えなかった。

 

秒速280キロメートル。完璧な計測器さえあれば、この質量の物体が時空の表面に「相対論的な痕跡」を残し始める理論的限界の、ちょうど真下の速度だった。

 

感想:ああー、そりゃあ計算されてのことでしょう。(全然関係ないけど、モツ煮食べ過ぎた)

 

さて、これは偶然だろうか、それとも違うのだろうか? もし偶然でないなら、何らかの理由で船から放り出された・・おそらく「変位(転送)」されたのかもしれない。ドローンは感覚を後方へと集中させた。明らかな出発点の痕跡はなく、後ろから追ってくるものも何もなかった。だが、微かに「何か」の気配があった。

 

感想:そういう気配って当たるよな。追ってくるとしたら、片割れを捕まえた敵じゃなのかい。(全然関係ないけど、食べ過ぎるとメンタル落ちるよね)

 

ドローンは、絶望的なほど劣悪になったセンサー群に毒づきながら、再び意識を後方へと集中させた。背後に見出されたのは・・ガス、プラズマ、そして炭素。フォーカスの円錐をさらに押し広げる。

 

それが発見したのは、急激に膨張しつつある残骸の殻だった。それらはドローン自身の10分の1の速度で、その後ろを追うように漂流していた。残骸シェルの膨張プロセスを逆再生してみる。

 

感想:そんなこともできるのか、すげーな。

 

それは、1853ミリ秒前、ドローンが最初に目覚めた位置から40キロメートル後方の地点を起点としていた。ということは、自身がほぼ半秒間(約500ミリ秒)、完全に意識不明のまま漂流していたことを意味していた。恐ろしい話だ。

 

感想:かわいい・・

 

膨張する微粒子の遥かな殻をスキャンする。それらはかつて高熱を帯びていた。乱雑だ。あれは紛れもない「残骸」だ。戦闘による残骸とさえ言える。

 

感想:その戦闘に自分も関与していると考えるのが普通説。

 

検出された炭素とイオンは、元々はドローン自身の一部だったのか、あるいは親船の一部、ひょっとすると人間の肉体の一部だったのかもしれない。窒素と二酸化炭素の分子がいくつか。酸素は皆無。

 

しかし、そのすべてが、ドローン自身の速度のわずか10%しか出ていないというのは奇妙だった。まるで、物質の突発的な出現(爆発)の際、自分だけが何らかの優先権を与えられて弾き出されたかのようだ。やはり、自分が「変位転送)」されたのではないか、と思わせる兆候だった。

 

ドローンは注意の一部を、再び機体内層へ、あの警告札のついた精神基質内の封印されたコアへと向けた。

 

感想:もう見ちゃおう。ここまで考えるのに、まあまあな時間を要した。見よう。

 

これ以上、こいつを先延ばしにするわけにはいかないな、とそれ(ドローン)は思った。

 

ふたつのコアを呼び出す。最初のコアには『過去(PAST)』というラベルが貼られていた。もうひとつのコアは、単に『2/2』とだけ呼ばれていた。

なるほどな、とそれ(ドローン)は思った。

 

感想:君の名前は、1/2だったよね。

 

それは最初のコアを開き、自らの「記憶」を見出した。

 

ジェナール=ホフォエンはシャワーカプセルの中に浮かび、あらゆる方向から叩きつけられる水流に揉まれていた。AG(反重力)シャワー室から水を吸引して戻すファンの音が、今朝はやけにうるさく響く。

 

感想:あああー残念無念。せっかく、ドローンのおもしろいシーンだったのに人間に戻ってしまった・・

 

脳の一部が、酸素が不足しつつあるぞと告げていた。シャワー室から出るか、あるいは、おそらく一番触りたくないような場所にあるであろうエアホースを模索して掴むか、そのどちらかだ。あるいは、ただ目を開ければ済む話でもあった。だが、そのどれもがあまりに面倒くさいことに思えた。彼は今のポジションが実に快適だったのだ。

 

感想:ふう。テンプレ男のポジションなどよろしくてよ。

 

彼は、どれが最初に限界を迎えるかを見極めようと待った。

最初に屈したのは、自分が窒息しかけているという事実に対する、脳の無関心さ(危機感のなさ)だった。突如として完全に目が覚め、彼は溺れかけた未改造の「原種人間(ベーシック・ヒューマン)」のように手足をバタバタと悶えさせた。

 

感想:わたしはまだベーシックヒューマン。いいね、ミートファッカー同様にベーシックヒューマンもいいね。いい言葉はすぐに覚える。

 

息を吸いたくてたまらないが、自分がその中に浮かんでいる無数の水滴の星座を吸い込んでしまうのが怖かった。彼の目は見開かれた。エアホースが視界に入り、それをひっ掴んだ。彼は息を吸い込んだ。クソ、眩しすぎる。彼の目が自動的に視界の明度を落とした。これでマシになった。

 

もう十分にシャワーは浴びた、と彼は感じた。エアホースのマスクに向かって数回「切れ、切れ(Off, off)」と呟いたが、水は一向に止まらなかった。

 

そこで彼は、昨夜「これ以上の通信は一切受け付けるな」とスーツに命じたせいで、現在モジュール(自宅AI)が自分と口をきいてくれない状態であるということを思い出した。明らかに、そのような不責任な態度に対する罰として、モジュールは子供じみた嫌がらせをしているのだ。彼はため息をついた。

 

感想:ええ、かわいすぎる・・・。なんて愛しいモジュールなんだ。私の家にもモジュールAIが欲しいよ。まあ、そういう環境になったら間違いなく、人と会わなくなるな、本当に信頼している人間を覗いて。ホフォエンに人間の友達っているのかな。

 

幸いなことに、シャワーには物理的な「停止ボタン」があった。

 

感想:いつになっても、アナログの重要性を知る。なんなら、人間の快楽であるコロッセオもアナログ。アフロント人みたいな種族って一周回って賢い説。

 

水流が遮断された。重力がカプセル内へと穏やかに戻され、彼は沈みゆく水滴の塊とともにゆっくりと底へ降りていった。反転フィールド(姿見の鏡)がカプセル内でカチリと起動し、彼は最後の水が吸い込まれて排水されていく間、鏡に映る自分の姿を眺めた。

 

腹を引っ込め、顎を突き出し、自分の顔が最も美しく見える角度へと首をひねりながら、金髪の縮れ毛の反逆児めいた乱れをいくつか撫でつけて整えた。

 

感想:容姿って気にするの?ホフォエンよ。2026の今は、人間の年齢がよくわからなくなってきたよ。80歳で人間力の高い人もいれば80年生きてもダメな人もいるし、20歳で人間力の高い人もいる。年齢より経験というか、先ほど申した自身で成し遂げた既成事実の積み重ね、みたいなので人間力が形成されそう。つまり、年齢よりも人間力(やさしさ)。ホフォエンの時代ではどうなのだろう。

 

「まあ、気分は最悪(クソ)だが、見た目は相変わらず最高だな」

彼は特に誰に向けてでもなく宣言した。今回ばかりは、おそらくモジュールすら聞き耳を立てていなかった。

 

感想:きゃはきゃは。そうか、ホフォエンの時代でも容姿は重要なのか。君は米英SFに登場するテンプレ通りに孤独を愛して好きになるつまらん男設定として著者が描いている。

 

『スケジュールを急がせてしまってすまないね』と、叔父のティシュリンの精巧な再現映像(シミュレーション)が言った。

 

感想:(叔父さん、まだいたの?)

 

「いーんですよ」ホフォエンは、フェイル(アフロントの家畜)のステーキを口いっぱいに頬張りながら言った。彼はそれを、モジュールが温め直してくれたハーブの浸出液で流し込んだ。

 

モジュールはいつも、睡眠不足の時にはこれが効果的だと彼に保証していた。それは本物の良薬であるか、あるいは単にモジュールのささやかな悪意のジョークであるかのどちらかだと思えるほど、十分に不味い味がした。

 

感想:ほんま、モジュールが欲しい。

 

『よく眠れたかい?』叔父の映像が尋ねた。その男は、モジュールのダイニングルームでホフォエンの向かいの席に座っているようだった。そこは磁器や花々に彩られた心地よく広々とした空間で、三方には陽光に照らされた山の谷の景色が、まるでリアルタイムの実景のように誇らしげに映し出されていた。もっとも、現実のその谷は、ここから銀河を半分ほど隔てた遥か彼方に位置しているのだが。男の後ろの壁際では、小さな給仕用ドローンがホバリングしていた。

 

感想:やっぱり、オプティマスよりも小型ドローンの方がいいな。浮いててかわいいし。まあでもそうね、月にAIデータセンターを作ったりと、労働はオプティマスじゃないとね。私が生きている間にホフォエンのように、高精度なモジュールや小型ドローンと暮らせるのだろうか。今の妄想でも十分に楽しいけど、もっと欲しい。

 

「たっぷり2時間はね」とホフォエンは言った。昨夜、叔父のホログラムが自分を待っているのを発見した時点で、そのまま起きておくこともできたはずだ、と彼は思った。腺から分泌物を注入して頭をシャキッとさせ、覚醒状態を維持して受容力を高め、その場ですべての用件を終わらせることも可能だった。

 

感想:何度も言うが、カルチャーの人間は脱から思考力を高める薬物を投与する。

 

だが、そんなことをすれば最終的に自分がそのツケを払う(疲弊する)ことになる。

 

感想:やっぱり負担はかかるのか。致死量というか、そういうの知りたい。

 

何より、彼らがわざわざ彼のお気に入りの叔父を説得して、意味信号・精神抽象状態、あるいはモジュールが呼んだ通りの、あのふざけた技術用語の何か・・を記録させたからといって、彼らが命令した瞬間に自分がホイホイと飛び起きるわけではないのだということを、上層部に示してやりたかった。

 

感想:あ、これ本物の叔父なの?カルチャーが仕組んだ偽物叔父だと思ってたわ。物語を進めたいから、はよ任務を受けたまえ。ふう、いろんな人から説得されるのを心どこかで喜んでいる節もあるのだろうよ?ホフォエンよ。

 

彼がその緊急性に対して見せた唯一の妥協は、意図的に「夢を見ない」ようにしたことくらいだった。現在、彼はいくつかの強力で満足度の高いセックスを含む、非常に素晴らしい夢のシナリオ一式をいつでもアクセスできるように設定しており、そのどれかを体験し損ねるだけでも、明確な「犠牲」を払ったと言えた。

 

感想:俺はせっくす夢を犠牲にしているんだから、待たせておけよ。というホフォエンの人間性。読者はこういうキャラクターをみて小説をつまらないと評価するかもしれません。しかし、私の知る限りでは、米英SFにはよくこのような男が登場します。桃太郎伝説でいう桃みたいなものです。

 

だから彼はベッドに入り、まだ十分とは言えないまでも、かなり上質な睡眠をとった。ティシュリン叔父さんのメッセージは、ホフォエンが起きるまでの間、モジュールのAIコアの中で、その抽象的な意味論の指を所在なげに弄びながらただ待つしかなかったのだ。

 

感想:せっくすって相手を見つけるのもめんどうだし、相手との相性も云々だし、夢の中で・・っていいよね。妊娠もしなければシーツも汚れないし、何よりも人間なら誰でもある欲望を開放できるんだからさ。生身の人間相手だとそうはいかない。。人間の欲望を知ってる奴ならわかるだろう?

 

これまでのところ、彼らが交わした会話といえば、いくつかの世間話と少しの昔話だけだった。当然、それはホフォエンにとって、この幻影が本当に叔父から送られた本物であること、そしてSC(特別事情部)が「彼らの望む何であれ」を彼に承諾させるために、1つだけでなく2つものパーソナリティ状態を送り届けてくるという、途方もない敬意(あるいは執念)を払ってきたのだということを、自分自身で納得させるためのプロセスでもあった(もしこのホログラムが、SCによって完璧に偽造された見事な贋作なのだとしたら、それこそさらに大きな敬意と言えるが・・その考え方はパラノイアの領域だ)。

 

感想:あ、読者のみんなごめんよ、叔父は本物らしい。ガチ叔父だった。(わたしはカルチャー推し・・だもん)

 

『良い夜を過ごしたようだな、ビル』とティシュリンのシミュレーションが言った。

 

「もの凄く楽しかったですよ!」

ティシュリンは当惑したように見えた。ホフォエンは叔父の顔に浮かんだその表情を観察しながら、モジュールのAIコアの中に現在エンコードされ、生きている・・そういう見方をしたいのであればだが・・叔父のパーソナリティの複製が、一体どれほど包括的なものなのかを考えていた。

 

感想:これは、甥っ子に「いい夜だったね」と聞いたら「もの凄く楽しかったよ(せっくす夢を楽しんだよ)」という返答に、叔父が本気で困惑している・・ことに、叔父なのか?複製ならすげーな・・って描写でしょう・・

 

特別事情部に協力するよう彼を説得するという明確な任務を帯びて、暗号化されてここに送られてきた「それ」は、実際に何かを『感じて』いるのだろうか? それとも、ただ感じているように振る舞っているだけなのだろうか?

 

感想:ホフォエンはもう叔父のことを「それ」と言っていますな。まだ本物の4叔父かどうか疑っているのか・・。読者のみなさま、もうこのホログラムが叔父かどうか私にもわかりません。

 

クソ、俺は相当参っているな、とホフォエンは思った。大学を出て以来、そんな小難しい哲学(クソ)に頭を悩ませたことなんてなかったのに。

 

感想:まあ、この小説はいつ発行されたのかな?1970年代とか?この時代に大学はないだろうよ。2026だってもうすでに、大学は趣味領域だからな。学ぶことは趣味。

 

『・・異星人(エイリアン)どもと、一体どうやったら「もの凄く楽しく」過ごせるというんだ?』ホログラムは眉をひそめながら尋ねた。

 

感想:あ、ごめん。夜は楽しかったかい?は、せっくすじゃなくて、アフロント人との夜会のことだったみたい。わたしのばかぁぁぁぁあ

 

「心構えですよ」ホフォエンは謎めいた調子で言い、ステーキをさらに一切れ切り分けた。

 

感想:ステーキか・・そんな消化の悪い食い物を食べているのか・・。AIを日常的に使うようになると、生活もミニマル化っぽくなるんだよね。それは人間関係も含まれる。ゆえに、食事も楽しむものではなくて健康に必要な栄養を摂取するため。おいしさや楽しさは求めていない。高栄養ドリンクとかいいよね。でもさ、まだ人間に必要な栄養素ってそんなに知られてないらしいよ。その辺もはやく解明されるといいよね。

 

『だが、奴らとは一緒に飲むことも、食べることも、まともに触れ合うこともできないし、同じものを欲することさえできないだろう!』ティシュリンは依然として顔をしかめたまま言った。

 

感想:まあ、アフロント人は人間の食事をこんなドロドロ汚いものを・・みたいな感じで言うからね。同じものを食べると交流を深める・・とか、なんだ?ともにお酒を飲めば仲間になれる、みたいな洗脳君だよ、それ。叔父さん、未来人なのに古いよ。