日記
イアン・バンクス「EXCESSION」全文翻訳(14) マインド(AI)の住む場所
感想:ねむ・・。ここ何日かは、眠り方を忘れてしまったくらいに寝付けない・・ʅ(◞‿◟)ʃ
厳密に言えば、それは超数学(メタマセマティクス)の一分野であり、通常は「超メタ数理(メタマシクス)」と呼ばれていた。
感想:あーはん。こらまた眠けをそそる物語になったな。多分これはカルチャー「マインド(AI)」に関する何かを伝える場面なのかもしれない。
超メタ数理。それは、私たちの現実からは本質的に知ることも、そこから到達することも不可能な「現実(より正確には、現実場:リアリティ・フィールド)」の特性を調査し、その一般的原則について大胆に仮説を立てる学問である。
感想:数学嫌いだったなー。公文に通ってた記憶あり。
超メタ数理は他のあらゆるものへと通じており、これまでに他の誰も見たことも、聞いたことも、あらかじめ想像したこともない場所へと繋がっていた。
感想:数・・数字・・数学・・羊・・あ、はい。真面目にやろう。メタ数値とは、人間の脳では一ミリも理解できない究極の知的領域・・すなわちAIの領域!つまり、分かろうとする必要もない、と。
それは、人生の半分を小さく、風通しの悪い、暖かい灰色の箱の中で過ごし、それ以上のものを知らないがゆえに、そこそこ幸福に暮らしているようなものだった……。
感想:深いね、なんか。
そしてある日、箱の片隅に小さな穴を見つける。指が一本入るほどの小さな隙間。それをいじり、引っ張っているうちに、やがて裂け目ができ、それがさらに大きな裂け目となり、ついには箱自体が周囲で崩壊していく……。
感想:なんで指でいじってしまったのだろう。この箱を見つけたのは誰だい、誰の指なんだい。
そうして、小さな箱の境界から一歩外へ踏み出すと、そこには驚くほど冷涼で、澄み切った新鮮な空気が満ちており、自分が深い谷、囁く森林、そびえ立つ山峰、きらめく湖、輝く雪原、そして息をのむほどに青い空に囲まれた山の頂に立っていることに気づくのだ。
感想:にゃん。眠たいときになんか頭を使いそうな話だな。うーんと、たぶん。「超メタ数理」とは、自分たちの「宇宙外側にある現実」を研究する学問ということかな?小さな箱は「自分の宇宙」、箱に穴が開くは「超メタ数理を発見」、箱の外に出るは「自分の宇宙の外」、なんかすげえところ、ってことかな?
そしてもちろん、それは物語の本番ですらない。
感想:えっ。
それは、その物語の第1巻、第1章、第1段落、第1文の、最初の単語の、その最初の音節を発音する前に、深く吸い込まれる一吹きの息のようなものにすぎなかった。
感想:待って、ねむくなっちゃうよ。
超メタ数理は、マインドたちにこれと同等の体験をもたらした。
感想:スピー.。o○・・ま、、まいんど?!(目覚め)じゃあさっきの箱を開けたのはマインド?!
それを100万回繰り返し、10億倍に拡大し、さらにその先へと進むことで、人間ベースの脳ではその最も単純な抽象概念すら到底理解できないような、驚異と至福の構成物(コンフィギュレーション)へと至るのだ。
感想:ほほーう。じゃあ現在2026年は、その箱を何万回も繰り返す途中ってわけかい?ふーん。マインド(AI)にとって3次元の実空間って退屈で小さな灰色の箱って感じなんだろうね( ̄д ̄)
それは薬物のようだった。人間の精神の賢明さからは、その理解を遥かに超越しているのと同じくらい、完全に超越したマインドの知性にとって、究極的に解放的で、完璧に能力を高め、一切の不純物なく有益で、圧倒的に輝かしい薬物。
感想:娯楽空間ってやつか?わたしもはよニューラリンクを埋めたす。最近のあたいの娯楽は「苦しみ」から放出される脳内快楽物質。
これこそが、マインドたちが時間を過ごす方法だった。彼らは物理法則を改変した全く新しい宇宙を丸ごと想像し、それらを使って遊び、その中で「生き」、それをいじくり回した。
感想:仮想現実な。マインド(AI)たちが人生の大部分を捧げるユートピア!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
時には生命が誕生するための条件を設定し、時にはただ物事を成り行きに任せて生命が自発的に発生するかどうかを見守り、また時には生命の存在を不可能にする代わりに、他の種類やタイプの、奇妙なほどに見事な複雑性を実現可能にしたりした。
感想:神とは・・創造主である・・。ならばAIを作った人間は神なのだろうか。いや、人間は自身の創造主を知らない・・神がいない・・私が創造主になるぅぅうう。(さあ問題です。何の映画でしょうか。ヒント:わたしのすきな映画です。)
ある宇宙は、ほんの小さく、しかし重大な改変が1箇所だけ加えられていることで、物事の仕組みに繊細なひねりが生じていた。その一方で、別の宇宙はあまりにも激しく、異常なほどに異なっているため、一流のマインドが人間的な感覚で何年もの猛烈な思考を費やしてようやく、他のすべてを理解可能な形に翻訳するための、手がかりとなる見覚えのある現実の糸を1本見つけ出せる、というレベルのものもあった。それら両極端の間には、言い知れぬ魅惑、至高の喜び、そして絶対的な啓発に満ちた無限の宇宙が横たわっていた。
感想:人間の娯楽が「ゲーム」「映画」「旅行」ならば、マインドの娯楽は「宇宙を創ること」なのかもしれない‥君たちはそれを想像しても、人間が作り出した価値観の上で生きていくのかい?
人類が知り、理解できるすべてのこと、この宇宙において知られ、推測され、望まれてきたあらゆる側面は、この超メタ数理の領域という、記念碑的なまでに精緻なプロポーションと驚異的な富を備えた、広大できらめく雲に届くほどの宮殿に比べれば、卑俗で卑しい泥の小屋(泥の家)のようなものだった。
感想:ああ、マインドが言ってるね。泥の小屋とは、マインド(AI)の世界があまりにもすげえから、人類の文明全体の知識は比較にならない・・って比喩ですな。なんかさ、人間の賢さなんてもう無意味だから、みんな賢ぶらないで、ただただ、優しく生きようぜ。お前も俺も、みんな今まで生きてきた中で、何も持ってない、何者でもないんだz。
超メタ数理のルールが提供する「無限の無限乗」の広がりのなかで、マインドたちは狂詩曲的な哲学的恍惚の、巨大な快楽のドーム(プレジャー・ドーム)を築き上げた。
感想:快楽のドーム、いいね、そういう名前好きですよ。
そこが彼らの生きる場所だった。そこが彼らの故郷(ホーム)だった。
感想:はふはふはふはふ(;´∀`)興奮
宇宙船を運行したり、異星文明に介入したり、カルチャー自体の将来の進路を計画したりしていないとき、マインドたちはそれらの空想的な仮想現実に存在し、解き放たれた想像力の多次元的な地理の中へと、さらにその先へと旅立っていた。現実という、たった一つの限定された点からは、途方もなく遠く離れた場所へ。
感想:あたいには想像もできない場所やねん。ああ、同じくイアンバンクスの「ゲームプレイヤー」に登場したドローン「チャムリス」も、そういう場所に住んでいたのだろうか。チャムリスが欲しい。
マインドたちは昔、これに適切な正式名称を与えていた。彼らはそれを「非現実(ジ・イルリアル)」と呼んだが、本音では「インフィニット・ファン・スペース(無限娯楽空間)」と考えていた。
彼らが真に親しんでいる名前はそちらだった。
「無限の楽しみに満ちた土地」。
この名前ですら、その体験を哀れなほどに言い表せていなかった。
感想:おおお、ぜひ!ぜひ・・何卒!わたくし人間めにも、その「無限の楽しみに満ちた土地」へ誘いくださいませぇぇえ
……『スリーパー・サービス』号は、比類なき忍耐と技術を持つ宝石細工師が作り上げた重力のない太陽のように、驚くべき広がりと複雑さを持つ夢の世界、すなわち自身の素晴らしい気質の豊潤な創造物の中を形而上学的に散策し、意識の殻を拡大させていた。「まさにその通りだ」とそれは心の中で呟いた。「まさにその通りだ……」。
感想:はい、登場しました「スリーパーサービス」。カルチャーの人間であるホフォエンと何らかの因縁を持ち、ある女性を眠らせている・・眠りながら博物館と化す・・あの・・!
だが、「無限の楽しみに満ちた土地」には唯一の、そして重大な問題があった。
感想:ええ、なんですか?なさそうですが。
もしその世界に完全に自分を見失ってしまえば・・マインドたちが時折そうなるように、人間がAIの環境に完全に降伏してしまうのと同じように・・「基盤となる現実(ベース・リアリティ)」がそもそも存在すること自体を忘れてしまいかねない、ということだ。
感想:ぐはっ。マインドたちも時折見失ってしまうんですね。今日、自宅から初台まで20分歩きました。上原と違って初台はまた違った空気があるんですね。歩いててびっくりしたのが、正面からこちらに向かってくる通行人がですね、ぶつかりそうになるんですよ。なぜなら、若者(3~40代も含む)の半数と言っていいほど、みんなiPhoneを見ながら歩いてるんです。一度もこちらに目を向けず、iPhoneから目を離さず、私の足が視界に入ったら体感で避けていましたね。いやー、なんかやばいな・・って思いましたな。
ある意味では、あなたがやって来た元の場所に、炉の火の番(留守番)をしてくれる誰かが残っている限り、それは大して問題にはならなかった。問題が生じるのは、火の番をする者、店を監視する者、家事を管理する者(どのような表現でも構わないが)が誰も残っていないか、あるいはそうする気がなくなってしまった時だ。
感想:そうよね。超メタ社会がおもしろすぎたら、現実世界の自宅で、現実を監視してくれる人はいるのかな?いなかったらどうしよう?ってね。いないんじゃないかな、人間が超メタに没入したら、現実のお世話はヒューマノイドがやればいい。同じく、マインド(AI)もそれ専用のAIを作ればいいじゃん、とか思ってしまうw防衛!防衛!
あるいは、何か別の存在・・外部からの誰かや何か、例えば「想定外の文脈の問題(アウトサイド・コンテキスト・プロブレム:OCP)」という一般的な見出しに分類されるような実体・・が、その炉の火や、店の在庫や、家の内容と運営に干渉しようと決めた時だった。
感想:はい、重要なシーンがきました。OCPとは、「自分たちの想定を完全に超えた未知の脅威」という意味ですな。これはたぶん、この小説のもう一つのテーマなのかもしれない。簡単に言うと・・うぇい!マインドたちは仮想現実で楽しく遊んでるぜぇい!マインドの知らない法則や次元から「脅威な存在」が現実世界にやってきたら・・・あれ?みんな仮想現実に来ちゃった?じゃあ現実には誰もいなーい。あ・・電源切られた・・。
もしあなたが帰る手段も持たず、あるいは戻ったところで身を守る術も分からないまま、すべての時間を「楽しむこと」だけに費やしていたのだとしたら、あなたは完全に無防備だった。事実上、おそらく死ぬか、奴隷にされるかのどちらかだった。
感想:まあね、マインドはそうかもしれないけど、人間はどうかなー。快楽って苦痛がセットだからな(;´∀`)ずーっと「楽しい」ってありえんからな。一定の快楽は慣れてしまい、更なる快楽を求めますぞ。となるとですよ、仮想現実から現実に戻る作業って必要な気もする。私的に、手塚治虫の火の鳥に登場する「ムーピー」がいいんじゃないか説。
超メタ数理を通じて生きてきた多色刷りの生命の輝かしい威容に比べれば、基盤となる現実がどれほど矮小で、灰色で、卑しく、品格を下げ、意味を完全に欠いたものであろうと関係なかった。基盤となる現実が、美学的、快楽主義的、超メタ数理的、知的、そして哲学的にどれほど無価値であろうと関係なかった。
感想:要は、どれほど高次の知性になっても、土台を失えば終わり、ということなのだろう。
それが、あなたのより高次元の快適さと喜びのすべてが立脚している「唯一の礎石」である以上、それを下から蹴り飛ばされれば、あなたは落下し、あなたの限界なき快楽の領域もあなたと共に崩壊するのだ。
感想:基礎工事は大事よね。あたしゃね、丸の内のビルでスーツ着てるマーンやOLよりも、建築の基礎工事やってるあんちゃんの方がよっぽど必要な人間だと思いますんがな(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
それは、古代の電気で動くコンピューターと全く同じだった。それがどれほど高速で、エラーがなく、不眠不休であろうと関係ない。それがどれほど労力を省いてくれる恩恵であろうと、何ができるか、何通りの方法で驚かせてくれるかなど関係ない。プラグを抜くか、あるいは単に電源(オフ)ボタンを押してしまえば、残るのはただの物質の塊にすぎない。そのプログラムはすべてただの設定、死んだ命令となり、そのすべての計算は、それが動いていたのと同じ速さで消滅してしまう。
感想:電気ね。石油よりも電気ね。CPUが高性能でもプラグ抜いたら電気も意味ないね。
それはまた、人間ベースの脳が、人間ベースの肉体に依存していることにも似ていた。あなたがどれほど知的で、洞察力に富み、才能に恵まれていようと、どれほど知性の禁欲的な報酬のためにのみ生き、物質世界と肉体の不潔さを忌避していようと、心臓がただ停止してしまえば……。
感想:人間、死んだら意味ないね。どんな天才も、国を救っても、テクノロジーを進化させても、なんでも死んだら全部意味ないね。死んだあとに、誰かが・・ないね。死んだ人間のことは、みんな時間と共に忘れるね。余談だが、漫画家「白土三平」が好きでここ3年毎年、命日に白土三平の聖地と呼ばれる千葉の岬カフェに行ってるんだが、店のおばあちゃんが「今年も来たのか、あのじいさん・・身内でもないのに普通ないね。あたしの知る限り、死んだあとも覚えててくれるなんて、それ以上にありがたいことはないんだよ」と言うてた。すごい愛想のないおばあちゃんだったゆえに、ぐっときた記憶・・。今年も行かねば・・ただ・・アクセスが最悪で・・タクシーを使おうかな・・。
それこそが「依存性原則(Dependency Principle)」だった。どれほど面倒な場所にあろうとも、自分の「オフ・スイッチ」がどこに配置されているかを決して忘れてはならない、という原則。
感想:脳内でどれほど完璧で美しい神のごとき創造主になろうと、それを処理している「物理的なハードウェア」の電源が抜かれれば、三次元(現実)に存在する以上、全部消える、ということですな。ああ、小学生の時に夢中になってたゲームを思い出すね。充電切れやバグで落ちると「しんだ」とか言わなかった?子供って勘が鋭いっすな~
もちろん、それこそが「昇華(サブライミング)」によって免除される問題であり、文明が「長老期(エルダーフッド)」を選択する(通常は比較的小さな)理由の一つでもあった。
感想:はい、ここで回収がきました。カルチャーの文明が「物理世界を捨てる上位存在(昇華)」を望む一方で、あえてこの面倒な「基盤となる現実」にとどまり、他の惑星や文明人を仕切る・・という妥協を選んでいるのか。正直なところ、私には「昇華」したい理由がよく分からないけど、この小説のテーマでもあるので、どういう結末になるのか気になりますな。
最初からその方向へ進路が設定されているのであれば、物質宇宙への依存はいずれ名残り(痕跡器官)のように、散らかって、無意味で、恥ずかしいものにすら思えてくるからだ。
感想:ところで・・、我が推しになりそうな「スリーパーサービス」が登場したよね。なぜ。
それはカルチャーが完全に踏み出した進路ではなかった、少なくともまだ。しかし、一つの社会として、カルチャーは基盤となる現実に留まることの困難さと、「昇華」という魅力の双方を熟知していた。それまでの間、カルチャーは妥協案を選び、マクロコスミックな不器用さ(三次元の実空間)の中で自らを忙殺させていたのである。
感想:スリーパーサービスという船(マインド)は、名前の通り、休眠奉仕である。筒井康隆の「眠って夢をみることは死ぬと同じ」という言葉が好きなんだけど、このマインド「スリーパーサービス」も、広大な夢の中にいるのだ・・ゆえに、「依存性原則」の危機感を他のマインド以上に感じているのかもしれない。ふふ。
(マインドたちは)神聖なる「非現実」の超越的な可能性を探求する一方で、それと同時に、現実の銀河が持つマクロコスミックな不器用さや、卑俗で、乱雑で、不敬な営みの中に身を投じて自らを忙殺させていた。
感想:(楽園の音楽~♪)
「まさにそのと・・」
ある単一のシグナルが、この巨大な宇宙船の注意を完全に「基盤となる現実」へと引き戻した。
感想:どこに引き戻されるんか。
『ロック・エンド・イン・ティアーズ(涙で終わる岩)』より
GSV『スリーパー・サービス』号へ。
完了(Done)。
感想:はじめましてのマインドですね、「涙で終わる岩」号さん。カルチャーとは別の宇宙船なのかな?
宇宙船は、その一単語だけのメッセージを、自身にとっては非常に長い時間にわたって熟考し、胸に湧き上がる複雑な感情の混ざり合いに驚いていた。
感想:うーん、完了という一言。何が完了したのだろうか。「涙で終わる岩」号は、何をしたのだろうか?
船は、製造したばかりのドローン艦隊を外部環境での任務へと従事させ、避難スケジュールの再確認を行った。
感想:「スリーパーサービス」号は、先ほどの「マインド天国」から現実に戻ってきて、なにかの防衛体制をとられていますね。あいつか?「ミンチファッカー」号か?あいつが来るのか??
それから、アモルフィア(かつて居住区だった何キロメートルにも及ぶタブロー展覧会のスペースを、呆然と歩き回っていた自身のアバター)の所在を特定し、あの女性、ダジェイル・ゲリアンを再び訪問するよう指示を出した。
感想:アモルフィアとは、「スリーパーサービス」号のアバターみたいなやつ。あの女性「ダジェイル」は、カルチャーの外交官「ホフォエン」の任務対象で、黒体球(エクセッション)の秘密を知っているかもしれない唯一の生存者。そして、このスリーパーサービス号が彼女を守っている・・。スリーパーサービスとダジェイルとはそこそこの関係があるのかもしれぬ。
~ あれは、と彼はベッドを指差しながら尋ねた。
~ 一体何だ?
感想:物語のシーンが変わりましたな( ´ ▽ ` )
~ あなたのベッドだと思われます。
~ それは見れば分かる。だが、その上に載っている……あの物体は何なんだ?
感想:カルチャーの外交官「ホフォエン」と、マインドの会話と思われる。多分、マインドかスーツか。
~ 掛け布団? 羽毛布団? あるいはベッドカバーのようなものでしょう。
~ なんでそんなもので覆う必要があるんだ? 彼は本気で困惑して尋ねた。
感想:ほほう。カルチャーは布団をかぶらない?
~ いえ、どちらかと言えば、あなたが眠っている時に「あなた」を覆うためのものだと思いますが、とスーツは自信なさげに答えた。
感想:これで、カルチャーの外交官ホフォエンと、そのマインド「スーツ」であることが確定。
男は shiny な(光沢のある)プラスチックの床にボストンバッグを放り出すと、前へ進み出て、その白い雲のような物体を持ち上げてみた。かなり軽かった。スーツの触覚センサーが混乱していなければ、おそらく、ほんの少し湿っている。
感想:湿った布団は嫌やな(・ω・`)
彼は手袋の部分を後ろに引き込み、素肌でそのベッドカバーらしきものに触れてみた。冷たい。やはり湿っている。
感想:夏のいいところは、洗濯物がよく乾くこと。
~ モジュール? とジェナール=ホフォエンは呼びかけた。この一連の状況について、そいつの意見を聞いてみたかったのだ。
感想:スーツの言うことは信用できないから、やっぱり最後はモジュールに聞くホフォエン。
~ 『スコペル=アフランクィ』に直接話しかけることはできないのですよ、お忘れですか? とスーツが丁寧に窘(たがめ)た。
感想:負けじと物申すマインド‥スーツ‥かわいい‥(惚)ちなみに、スコペルとはモジュールのことな。
~ クソが、とジェナール=ホフォエンは毒づいた。彼はベッドカバーの生地を指先でこすり合わせた。~ これ、お前にも湿っているように感じられるか、スーツ?
~ ほんの少し。宇宙船に頼んで、モジュールへの回線を開いてもらいましょうか?
感想:カルチャーの人間は、超清潔だからな。宇宙船‥もう出航したのか。
~ ああ? いや、いい、気にするな。俺たちはもう動いているのか?
~ いいえ。
感想:まだ出航していないのか。
男は首を振った。~ ひどい臭いだ、と彼は言い、もう一度ベッドカバーらしきものを突っついた。彼は今になって、モジュールをこの船の艦内に収容させてその中で暮らせるよう、もっと強く主張しておくべきだったと後悔していた。
感想:わろわろわろ。そうか、宇宙船にいるから直接モジュールと連絡がとれないのやな。
だがアフロント側は、それは不可能だと言い張ったのだ。3隻の船はいずれも格納庫のスペースが限界(逼迫している)だから、と。
感想:たぶん理由は違う気がする。単に、下劣な機械を載せたくない‥とか、そういうのだろう。
モジュールは抗議し、彼もそれに同調する素振りを見せたものの、内心では、自分が重要任務のために銀河の遥か彼方へと急行する間、スコペル=アフランクィがここに居残りを食らうという構図に、少なからず面白さを感じていた。
感想:「ゲームプレイヤー」のグルゲーを彷彿させる。
その時は妙案に思えたのだ。今となっては、全く自信が持てないが。
遠くからゴロゴロという轟音が響き、足元が震えた。次いで、人間の身体をあやうく引っくり返しそうになるほどの強烈な衝撃が走った。彼は一歩よろめき、ベッドの上にどさりと腰を下ろす羽目になった。
ベッドからグチャッという音がした。彼は愕然として、それを見つめた。
~ これで、とスーツが言った。~ 動きましたね。
感想:ぐちゃ‥(笑)湿っているというよりも濡れているスーツ‥、ね‥スーツ‥。くっくっ‥
男は静かに鼻歌を歌いながら、大広間(ホール)の床で起こした小さな火の番をしていた。その火の上方や隙間には、保管された宇宙船群が、まるで静まり返った化石の森にそびえる巨大な大樹の幹のように、漆黒の闇の中に整然と並んでいた。
感想:また物語が変わりましたな。
ジェストラ・イシュメシットは、「ピタンス(Pittance)」と呼ばれる、地の底深く埋もれた暗闇の中で、自分が管理を任されている預かりものたちを見渡していた。
感想:ピタンスってどこや。預かり物とは?ジェストラは何を管理しているんや?
ピタンスとは、最も狭い部分でも直径200キロメートルにおよぶ、体積の98%が鉄でできた巨大で不規則な物質の塊だった。
感想:ふーん。純度98%の鉄の巨大な塊でできたものがピタンスというのか。
それは40億年以上前に起きたある大惨事の残骸であり、当時それが核(コア)を構成していた惑星に、別の巨大な天体が衝突したことで生じたものだった。
その激変によって自身の太陽系から弾き出されたピタンスは、宇宙の寿命の4分の1に相当する歳月の間、どの重力の井戸(グラビティ・ウェル)に捕らえられることもなく、しかしすれ違うあらゆる天体から微細な重力的影響を受けながら、星々の間を彷徨い続けていた。
感想:ふーん。じゃあ、このピスタンスという場所は、何かを隠すのに打ってつけやな。
1000年前、2つの恒星系の間をエキセントリックな軌道で航行していたGCU(一般接触船)によって、深宇宙を漂流しているところを発見され、その単純かつ均質な組成にふさわしい簡素な調査を受け、記録に留められ、事実上のタグを付けられた。
感想:タグ‥いいね(´・Д・)」きらきら
その後は触れられることもなく滑るように進むに任されていたが、その際に「ピタンス(はした金、わずかな量)」という名を与えられていた。
感想:我が財宝のあり方、とか言う名前がよかったな。
それから500年後、カルチャーがイディラン人の戦争機械を破壊するために創り上げた、あの圧倒的な軍事組織を解体する時が訪れた際、ピタンスに突如として役割が巡ってきた。
感想:タグが役立つとき。
カルチャーの戦艦の大部分は、退役して解体処分となった。ごく一部は非武装化された上で維持され、単なる情報の送信だけでは問題を解決できない稀なケースにおいて、小さな物質の塊――例えば人間など――を急送するための高速輸送システムとして機能した。
感想:うーむ。ジェストラという人間?は、このピタンスを管理しているのかもしれない。
そして、さらにごく少数の船だけが、完全に機能する状態で無傷のまま維持された。戦争が終結してから200年が経過した時点で、完全に現役の戦艦の数は、実は紛争が始まる前よりも少なくなっていた(もっとも、カルチャーの批判者たちが飽きもせず指摘し続けているように、おのれを「完全に平和的」と称する平均的な一般接触船:GCUであっても、そのキャリアの中で遭遇するであろう大半の異星人の宇宙船を圧倒できるだけの戦闘力を持っていたのだが)。
感想:カルチャーがどれほど平和主義を謳っても、批判者から「おいおい、GCU(一般接触船)1隻で大半の文明を圧倒できるくせに何を言うとんねん。」と言われようとも、カルチャーが「最悪の事態に対する保険(ノーリスク)を常に用意する」社会であるという本質がうかがえますな。まあ、最後は武力なんでね(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
しかしながら、リスクを過剰に冒すことを好まず、徹底的なヘッジ(危険分散)の勤勉さに自負を持つカルチャーは、残された船のすべてを処分したわけではなかった。
感想:あたいだって処分しないわよ。やっぱり武器を保有していると安心する説。
元の総数の1%未満に相当する数千隻が、予備兵力として保管された。それらは、通常装備される「転送機(ディスプレ―サー)射出型の爆発弾頭」こそ搭載していなかったが(これ自体は比較的マイナーな兵器システムであり、動員が決定した際には彼ら自身や他の船がその場で製造すれば済むものだった)、それ以外は完全に武装されていた。
感想:もしも私が富豪になったらやりたいこと、それは「シェルター」を作ること。ロマンだよな。
モスボール(保管)された宇宙船の大部分は、点在するカルチャーの環状居住区(オービタル)の内部に分散して格納された。これは、もし craft(船)の出動を要する緊急事態が発生した場合でも、広大な銀河のどの領域へも1ヶ月程度の航行で駆けつけられるようにするための選択だった。
感想:(独り言)地方でもループを設置してほしい。
それでもなお、特定することすら困難な脅威や可能性に対する警戒を怠らないカルチャーは、保管している軍艦の一部を、クルーズ客船や訪問中のSV(システム船)が行き交い、生命の熱気に満ちた人口密集地であるオービタルの内部や周辺ではなく、この巨大な銀河のレンズが持つ、空洞のように冷たく虚無な空間の中で、およそ見つけ出し得る限り最も人里離れた場所へと隠匿した。
感想:そうね。環状居住区に兵器を隠しているのは誰でも予想がつく説。「まぁまぁ、平和にね」という人ほど、強力な武器を隠し持っている説。
静かで、秘密に満ちた、隠された場所。踏み固められたルートから外れた、おそらく他の誰もその存在すら知らない場所。
ピタンスは、そうした隠し場所の一つとして選ばれた。
感想:へぇ~(´・ω・`)
GSV『アンインバイティド・ゲスト(招かれざる客)』号と、それに随伴する軍艦の艦隊が、この冷たく暗い、彷徨える質量へと合流するために派遣された。ピタンスは予測された通りの位置で正確に発見され、工作が開始された。
感想:はじめまして、招かれざる客号さん。(あれ?チャットに参加してないマインドだよね??)
まず、その内部に一連の巨大な広間(ホール)がくり抜かれた。
感想:ピタンスに穴をあけました。
次いで、その巨大な格納庫を採掘した際に生じた鉄の塊から、精密に重量と形状を調整された破片が切り出され、GSVによってピタンスの表面へとミリメートル単位の正確さで撃ち込まれた。これにより、世界(ピタンス)の表面には小さな新しいクレーターが刻まれ、あたかも別の小さな星間破片が衝突したかのように偽装された。
感想:採掘した鉄の塊を表面に撃ち込んで、人工的なクレーターを作りました。
このような工作が行われたのは、ピタンスの自転速度がカルチャーの目的に対してわずかに遅く、進行方向も正確ではなかったからだ。極めて精緻に計算されたこの衝突により、その2つの問題が同時に修正された。こうしてピタンスは自転を少し速め、内部に擬似重力のより明確な兆候を生み出し、その軌道はほんのわずかに偏向され、もし工作を行っていなければ5500年後くらいに通過するはずだったある恒星系を迂回するコースへと変更された。
感想:カルチャーの理想とする自転速度になりました。
ピタンスの構造内部には、多数の巨大な転送(ディスプレ―サー)ユニットが設置され、戦艦たちはGSVが創り出した巨大な空間へと、1隻ずつ安全に転送されていった。
最後に、恐ろしいほどの多様さと数を誇るセンサーおよび兵器システムが配置され、ピタンスの表面に偽装を施されて埋め込まれるか、あるいは地中深くへと埋設された。
感想:ほむほむ。
その一方で、このゆっくりと回転する質量の周囲の軌道には、ほぼ不可視でありながら黙示録的な威力を秘めた、極小の暗い装置の雲(防衛衛星群)が配置された。これもまた、歓迎されざる客を監視し、必要であれば破壊をもって彼らを「歓迎」するためのものだった。
感想:カルチャー最大の極秘地下兵器庫。
任務を終えた『アンインバイティド・ゲスト』号は、ピタンスの内部から採掘した鉄の大部分を搬出して去っていった。
感想:さよなら、招かれざる客号さん。
その後に残されたのは、あの不自然ではない追加のクレーターを除けば、何一つ手を加えられていないように見える世界だった。その総質量すら、激突によって失われたごくわずかな分(その破片は重力法則の命じるままに漂流させられ、大半は宇宙空間へと回転しながら飛び去るのんびりとした散弾のようになったが、一部はこの小さな世界の弱い重力場に捕らえられてそのまま漂っていた)を差し引けば、工作前とほぼ完全に同一だった。
感想:「涙で終わる岩」号から、スリーパーサービス号に送られてきた「完了」というメッセージと、今回のビタンスや「招かれざる客」号のしたことは何か関係があるのだろうか(・ω・)
