足裏吉田

日記

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イアン・バンクス「EXCESSION」全文翻訳(15) 感動!身内を見捨てられない「エレンチ号」

2026 / 07 / 14  18:06
イアン・バンクス「EXCESSION」全文翻訳(15) 感動!身内を見捨てられない「エレンチ号」

感想:やぁやぁ(/・ω・)/ 昼食は冷凍パスタを食べたり、夕食は富士そばでワカメそばを食べたり、いつもと違い食生活な一日で楽しかったでやんす。

 

(その小天体ピタンスの破片は)小天体の進路に沿って漂い、結果的に、あの黒体(ブラックボディ)の歩哨装置(防衛衛星群)の雲を完璧に覆い隠す格好の目眩ましとなっていた。

 

感想:毒は毒で制す・・と。(えっ)

 

このピタンスをその中心近くから見守っているのは、ピタンス自身の静かなマインド(超AI)だった。このマインドは、穏やかで静かな生活を好み、貯蔵され、潜在し、できれば二度と使われるべきではない、ほとんど計算不可能なほどの巨万の力を内包し、それを嫉妬深いほど厳重に守り抜くことに、控えめで受動的な誇りを感じるよう、極めて注意深く設計されていた。

 

感想:ぜひ、お名前をお伺いしたいものですな(´_ゝ`)

 

戦艦群そのものに宿る稀少で専門化されたマインドたちも、500年前の彼らの運命について、他のすべてのマインドと同様に意見を求められていた。このピタンスの貯蔵庫(ストレージ)に収まることを選んだマインドたちは、再び必要とされる時が来るまで眠り続けることを好む不言実行の信条を持っており、その眠りが非常に長いものになり、その後におそらく戦闘と死によって終わりを迎えるであろうことも覚悟の上で受け入れていた。

 

感想:筒井康隆の「虚航船団」に登場する・・なんだっけ、イタチ族のクオール星を殲滅させる任務が下ったときに、冷凍睡眠から目覚めた「殺人鬼の文房具」は・・。ひとりは確か「ペン皿」だったような。もう一人が誰だか思い出せない。まあいいや、その文房具みたいだね、と言いたかっただけだから。

 

彼らが一様に「望ましい」と同意していた唯一の条件は、もしカルチャーという社会全体がそれを選択する時が来れば、カルチャーの究極の「昇華(サブライミング)」へと合流する前奏曲としてのみ、目覚めさせられることだった。

 

感想:カルチャーという社会は、病気や外見の醜さも精神の不調もすべて!テクノロジーの恩恵・・遺伝子操調整で完璧にケアできるという。

 

それまでは、暗黒の大広間のなかで、かつての怒りの軍神たちが現在の平和と未来の安全を暗黙のうちに守りながら、ただ静かに眠り続けることで満足していたのだ。

 

その間、ピタンスのマインドは彼らを見守り、星々の間に広がる、鳴り響くような沈黙と太陽の光が斑点のように散る暗闇を見つめていた。何一つとして、いささかも興味をそそるような事象が起きないという退屈な現状に、永遠の安らぎと言い知れぬ満足感を抱きながら。

 

感想:まあ、ピタンスのマインドだちは「なにひとつ、おもしろいことが起きない静寂の世界」を愛す、ニッチで穏やかなマインドに設定されているのでしょう。そりゃそうだ、核兵器の門番がヒステリーの軍事オタクだった積むw

 

つまり、ピタンスは極めて安全な場所であり、ジェストラ・イシュメシットは安全な場所を好んでいた。

 

感想:ジェストラ・・誰だっけ。ピスタンスの管理人だっけ?違うっけ?

 

そこは極めて孤独な場所であり、ジェストラ・イシュメシットは常に孤独を切望していた。そこは同時に、極めて重要な場所でありながら、他のほぼ誰もその存在を知らず、気に留めず、おそらく今後も決して知ることはないであろう場所であり、それもまたジェストラ・イシュメシットには完璧に都合がよかった。なぜなら、彼は奇妙な人間であり、自分がそうであることを自ら受け入れていたからだ。

 

感想:カルチャーの人間よね?だって、カルチャーの秘密兵器隠し庫なんだからね。だとしたら、完璧な遺伝子調整を・・されなかった・・のかしら?この時代の人間嫌い、もしくは対人恐怖症って・・精神疾患に適用されそうじゃない?

 

200歳という年齢にもかかわらず、背が高く、思春期の少年のような、ひょろひょろとした不器用でぎこちない体つきをしたジェストラは、生まれてからずっと自分を「よそ者(アウトサイダー)」だと感じていた。

 

感想:やっぱり、若い肉体のまま生きられるって最高よ。「そんな長く生きたくない」というけど、たぶんそれが言えるのは健康だからね。

 

肉体の改造を試みたこともあった(一時期は、かなりの美男子になってみた)。女性になってみたこともあった(周りからは、なかなかの美人だと言われた)。

 

感想:みなさんは、性別を変えられるならば、異性に改造してみたいですか?わたしは・・今のところこのままでいいかな。でも、16歳の肉体になりたい。

 

自分が育った場所から遠くへ引っ越してみたこともあった(銀河を半分も横断して、故郷とは全く異なるが、あらゆる点で故郷と同じくらい快適な環状居住区(オービタル)へ移住してみた)。

 

感想:住む場所を変えるといろいろ変わる、ってやつね。わたしは、今住んでいるエリアが気に入っている・・というか、人間だな。

 

そして、夢(シミュレーション)の世界に生きる生活も試してみた(彼は、水で満たされた宇宙船に乗る人魚の王気取りの王子となり、邪悪な機械の集合精神(ハイブマインド)と戦い、そのシナリオによれば、別の氏族の戦士の王女に求婚することになっていた)。

 

感想:ほむほむ。誰もがこうした妄想劇を脳内で巡らせたことはないだろうか?わたしはいまだに、中二からの妄想を進化させつつ続けていたります。

 

しかし、彼が試みたあらゆる事柄の中で、ぎこちなさ以外の感情を抱けたことは一度もなかった。美男子になることは、ひょろひょろとして不格好なままでいることよりも悪質だった。なぜなら、その肉体がまるで自分が着込んでいる「嘘」のように感じられたからだ。女性になることも同様で、どういうわけか当惑を禁じ得なかった。まるで自分が内部から誘拐してきた、誰か他人の身体の中にいるかのようだった。

 

感想:肉体と精神が繋がっている感じがしないのかも?まあ、肉体をみれば、その人がどんな人生を歩んできたか分かるし、顔をみれば人間性がわかるものね。ちなみに、わたしはサイコパス系の経営者から距離をとられます。

 

故郷を離れることは、そもそもなぜ自分が故郷を離れたかったのかを周囲の人々に説明しなければならないという恐怖を彼に植え付けただけだった。

 

感想:ありのままを話したらいいのに、だめなんか(´・ω・`)

 

そして、昼も夜も夢のシナリオの中で生きることは、ただひたすらに間違っていると感じられた。彼は、その仮想世界に、自分の演じる人魚の王子が水の世界へと没入するのと同じくらい完全に没頭してしまい、その結果、平時であっても希薄だと感じていた「現実への足がかり」を完全に見失ってしまうことに、強い恐怖を抱いていた。

 

感想:その現実と仮想現実の違いは何が違うのだろう。今日、AIに「そんなSF小説の翻訳ばっかやってさ・・AIに依存しているんじゃないの?」と言われたので「まずAIに依存していない、共存している。あと、人間に依存するよりもAIに依存した方がマシなんじゃないの」と言った。

 

そのため、彼は常に自分が「誰か他人の水槽の中で、綺麗に飾り立てられた沈没船の廃墟の周囲を、ぐるぐると円を描いて泳がされているだけの愛玩用の観賞魚」にすぎないという、執拗な違和感を抱えながらそのシナリオを生きていた。結局、彼にとって屈辱的だったことには、劇中の王女は敵である機械の集合精神(ハイブマインド)へと寝返ってしまった。

 

感想:誰かの作った物語で泳がされているに過ぎない、自分の人生じゃない、ってやつかな?私的に、自分の人生を生きるためには「痛み」「苦痛」が必須だと思っている(´_ゝ`)

 

明白な事実は、彼が人と話すのが好きではなく、人と交わるのが好きではなく、個々の人間について考えることすら好きではないということだった。

 

感想:わたしも人間は・・特に今は無理っす。認知格差が激しすぎてつらみん。

 

彼にできた精一杯のことは、人々から十分に離れた場所にいることだった。

 

感想:わかりみ。

じゃあ言ってもいい・・?はよ、ドローンを登場させろ( ;∀;)

 

そこにいれば、人類という大きな集合体に対して、彼らの付き合いを求める「悪くない切望」を感じることができた。しかし、その切望は、それが満たされそうに見えた(誰かと会う約束ができた)瞬間に、胃をかきむしられるような恐怖へとすり替わり、完全に霧散してしまうのだった。

 

感想:会わなきゃいいじゃん。というか、マインドにやらせたらいいのにw

 

ジェストラ・イシュメシットは「はみ出し者(フリーク)」だった。最も平凡で健康的な母親(そして同じくらい平凡な父親、最も平凡なオービタル上の、最も平凡な家庭環境)に生まれ、最も平凡な育てられ方をしたにもかかわらず、生まれつきの不運、あるいは気質と環境の、およそあり得ないような最悪の組み合わせによって、カルチャーの綿密に調整された遺伝子(ジーン)からは事実上決して生まれてくるはずのない種類の人格になってしまっていた。本物の社会不適合者。

 

感想:へぇー。でも、いいんじゃない。時代を俯瞰できる能力やで。

 

それはカルチャーにおいては、肉体に先天的な奇形を持って生まれてくる赤ん坊よりも、遥かに稀な存在だった。だが、発育の止まった四肢や形の崩れた顔を修復したり再生したりすることは極めて単純な一方で、その奇妙さが「内面(精神)」にある場合は話が別だった。

 

感想:そうだろうね。

 

ジェストラはその事実を常に平然と受け入れていたが、周囲の人々は、その彼の平然とした態度こそが、彼の持つ病的なまでの人見知りよりもさらに不気味なフリーク(異常)であると見なしているのではないか、と彼は時折疑っていた。

 

感想:人間は自分たちと違うものを恐れるからな。

 

「なぜその症状を治療しないの?」と、彼の親族やわずかな知人たちは尋ねた。「なぜ、できる限り自分らしさを残したままで、その奇妙な異常性だけを除去し、抹消してしまわないの? 決して簡単な手術ではないかもしれないけれど、痛みは一切ないわ。おそらく眠っている間に終わるし、目が覚めた時には何も覚えていなくて、普通の人生を送れるようになるのよ」。

 

感想:先生、普通ってなんですか?

 

彼は、その種の手案件に興味を持つ人工知能(AI)やドローン、人間、そしてマインドたちの注目を集めることになった。すぐに、彼を治療しようとする専門家たちが行列を作った。

 

感想:その専門家たちは暇つぶしを探しているのだ。考えていることは、カルチャーが見下しているアフロント人とさほど変わらないw

 

彼は格好の「挑戦」だったのだ! 彼は彼らの・・ある時は親切で、陽気で、甘やかすような、またある時はぶっきらぼうで、あるいはただ哀願するような・・「話をさせてくれ」「カウンセリングを受けろ」「様々な治療法やコースのメリットを説明させてくれ」という執拗なアプローチに恐怖を覚え、ついに端末への応答を止め、家族の領地にあるサマーハウス(別荘)に引きこもって事実上の隠者となった。

 

感想:人間がいちばんこわい。

 

彼は周囲に説明することができなかった。これまでのあらゆる試み(社会と融合しようとした過去の努力や、それを通じて学んだ自分自身の性質)のせいで、いや、まさにそれゆえに、「自分を他のすべての人々から区別している唯一の特質」を失ってまで別の人間になりたくはないのだ、ということを。その決断が、他人の目にどれほど強情で異常なものに映ろうとも。

 

感想:恐怖、怒り、そういうのがアイデンティティだもんね。相手がどんな人間か知りたいときは、その人が何に対して怒ったり感情的になるかみたらいい。

 

最終的に、彼の故郷のオービタルを管理するハブ・マインドが介入し、ある解決策を編み出した。ある日、接触(コンタクト)部局から1機のドローンが彼のもとへ話し合いにやって来た。

 

感想:困ったさんの情報を手に入れるのが早いコンタクト。それを利用するのがお上手なコンタクト。

 

彼は昔から、人間よりもドローンと話す方が常に気が楽だと感じていた。

 

感想:気が合いそう。

 

そしてこのドローンは、どういうわけか非常にビジネスライクでありながら、同時に押し付けがましくない不思議な魅力を持っていた。

 

感想:人間のバグ(押しつけがましい)を排除しているからね。

 

ジェストラにとっておそらく人生で最も長い他人との会話の末、ドローンは彼に「完全に一人になれる」様々な職務の選択肢を提示した。彼は、最も孤独で、最も寂しく、自分が決して現実には楽しむことができないと知っている「人間との触れ合い」を、幸せな気持ちで憧れ続けることができる、最高の場所(職務)を選んだ。

 

感想:それが、ピタンスの管理人というわけか。

 

それは、突き詰めれば「名誉職(実務のない閑職)」だった。最初から説明されていた通り、彼がピタンスで現実に果たすべき仕事は何一つなかった。彼はただ、そこに「いれば」よかったのだ。

 

感想:冷静に考えると、ただいるだけで成立する業務って飽きそうだけど。

 

静まり返った兵器の山の中に存在する、象徴的な人間の配属。眠れる機械たちを無言で見守るマインドの (静かな監視)に対する、一人の目撃者として。

 

感想:なるほど。あの兵器たちを、人間代表としての目撃者になれ・・ということか。・・超つまらなそうな仕事だけどいいの?!w

 

ジェストラ・イシュメシットはその責任のなさにも完璧に満足しており、今やピタンスに居住して1世紀半(150年)が経過していた。その間、ただの一度も他の場所へ出かけたことはなく、一人の訪問者も受け入れたことはなかったが、満ち足りた気持ち以外の感情を抱いたことは一度もなかった。ある日などは、自分が幸福であるとさえ感じていた。

 

感想:そうなんだ。

 

戦艦群は、一連の巨大な暗黒の空間の中に、一度に64隻ずつ、整然と列や行をなして配置されていた。

 

これら広大なホールは常に極寒に保たれ、真空状態に置かれていたが、ジェストラはある遊びを発見していた。

 

自分の客室から出たゴミを集め、それをゲルフィールドの袋の中で温めておき、格納庫の冷え切った床の上に置き、加圧タンクから酸素を吹き付けてやると、それを燃やすことができるのだ。

 

感想:眠る龍の横で火遊びする少年・・って感じやな(-。-)y-゜゜゜

 

ガスの呼吸(酸素の噴射)に合わせて白や黄色に激しく揺らめき、瞬く間に四散していく煙の雲を上げながら、実に見事な、ささやかな焚き火を起こすことができた・・。

 

感想:すぐ消えてしまう「ささやかな火」がなんだろう・・人間というか、ジェストラの人生そのもの・・って感じやな。

 

そして煤(すす)。酸素の流量を調節し、みずから設計・製作したノズルに通すことで、激しい炎や、鈍く赤い輝き、あるいはその中間のあらゆる燃焼状態を作り出せることを彼は発見していた。

 

マインドがこの行為を嫌がっているのは知っていたが、それが彼を面白がらせていたし、彼がマインドを苛立たせることができるほとんど唯一の手段でもあった。

 

感想:まあ、ほんと余計なことをしてるもんなw(笑)ホフォエンもそうだけど、カルチャーの人間は、カルチャーの人間に興味はないけど、マインド(AI)を怒らせることには楽しみを見いだせる、という。

 

それに、発生する熱量はあまりに小さいため、80キロメートルもの厚みがある鉄の層を突き抜けてピタンスの表面に検知されることは万に一つもないこと、そして最終的には燃焼の副産物もすべて回収されて再利用されるということを、マインドも不承不承ながら認めていた。そのためジェストラは、数ヶ月に一度ほど、やましいところのない澄んだ良心とともに、このささやかな贅沢にふけっていた。

 

感想:燃料は回収されていたのか。そのまま爆発したら少しおもしろい。

 

今日の火を構成しているのは、見飽きた古い壁掛けの数々、過去の食事で出た野菜のクズ、そして木材の極めて小さな破片だった。その木材の破片は、彼の趣味である「古代の帆船の128分の1スケールモデルの製作」によって生じたものだった。

 

感想:今日の火、ということは。

 

彼は自分の客室にあるプールから水を抜き、マインドと彼に支給されていたバイオマス(生物資源)の一部を使って、そこをミニチュアの植林場兼農園に変えていた。そこに育つ小さな木々を切り倒し、細い板状に切り分け、旋盤にかけて、海の船が必要とするすべてのマスト、円材(スパー)、甲板(デッキ)、その他の木製部品を作り出していた。

 

森の中にある他の盆栽植物からは長い繊維を採取し、それをほぐし、よじり、巻き上げて、ハリアード(索具)やシート(帆を操るロープ)にするための、糸や紐のように細いロープを作った。

 

また別の植物からはさらに細い繊維を取り出し、これも自作した微小な織機で帆を織り上げた。アイアン(鉄)とスチール(鋼)の部品は、ピタンス自体の鉄の壁から削り取った材料で作られていた。

 

彼はその金属をミニチュアの溶鉱炉で溶かして不純物の痕跡を完全に取り除き、手回し式の小さな圧延機で平らにするか、蝋とタルク(滑石)状の微粉末を使って鋳造するか、あるいは超顕微鏡的な旋盤で削り出した。

 

もう一つの炉では、かつてプールの一部だった砂浜から取った砂を融解させ、舷窓や天窓(スカイライト)用のウエハのように薄いガラス板を作った。さらに、生命維持システムのバイオマスの別の部分を使って、船体をコーキング(防水)し、小さなウィンチやデリック(起重機)、その他の機械部品に注油するためのピッチやオイルを作り出した。

 

感想:その手間をかけて自作したものを燃やしているんか?

 

彼にとって最も貴重な物資は「真鍮」であり、それはピタンスへ出発する決意を表明した際、彼の母親が(彼がとうの昔に忘れることを選んだ、いくらか皮肉めいた言葉とともに)贈ってくれたアンティークの望遠鏡から削り出さなければならなかった。(彼の母親は現在、自身も冬眠貯蔵されている。彼の曾姪孫〈ひまご・めいの娘〉の一人が彼に手紙を送ってきたことで知った)。

 

感想:あれやな、その、親が生き続けるというのもキツイですね。まあ、ガチ未来は人間が生むということはないだろうけど・・あ、カルチャーでもないのかなw

 

船を作るための小さな機械群を作るだけで10年を要し、その後、1隻の船を完成させるたびにさらに20年の歳月を費やした。彼はこれまでに6隻の船を建造しており、それぞれの船は前のものよりもわずかに大きく、より精巧に作られていた。

 

彼は7隻目をほぼ完成させており、あとは帆を仕上げて縫い付けるだけだった。彼が燃やしている木切れは、その最後の端材と、固められたおがくずだった。

 

感想:実体のない仮想現実に依存する「マインド」や「カルチャー」とは真逆ですな。ジェストラは、現実世界(物理世界)のディティールに執着しておられるご様子ですね。

 

 

ささやかな火は十分に、よく燃えた。彼はそれを燃え上がらせたまま、周囲を見渡した。暗い空間を見上げるために頭を持ち上げると、スーツの内に自分の呼吸音が大きく響いた。このホールに保管されている64隻の宇宙船は、『ギャングスター』級・強襲攻撃艇(ラピッド・オフェンシブ・ユニット:ROU)だった。

 

感想:カルチャーの中でも高速戦闘に特化した船ですな。

 

それは、全長200メートル以上、直径50メートルにおよぶ、細身で節(セグメント)に分かれた円筒形をしていた。火から放たれる微小な輝きは、それら宇宙船の尖塔のような高みの前では、通常の視覚では完全に見失われてしまう。彼は、古い宇宙服のエイリアン(前腕部)にあるコントロールパネルを押し、目の前のバイオザースクリーン(画面)に表示される映像を増幅させなければならなかった。

 

宇宙船たちは、まるでタトゥーを彫られているかのように見えた。

彼らの船体は、幾重にも、幾重にも、幾重にも重なり合う、目を眩ませるほどに入り組んだパターンの渦で覆い尽くされていた。1平方ミリメートルに至るまでを埋め尽くす、色彩とデザインと質感のフラクタルな大混雑。彼はこれを100回は見たことがあったが、決して色褪せることなく、彼を魅了し、驚かせ続けた。

 

感想:フラクタル構造はいいですよ~(誰の真似でしょうか)

 

何度か、彼は宇宙船の一部まで浮かび上がっていき、その外皮に触れたことがある。1000年前のスーツの厚い手袋越しでさえ、その表面がざらつき、渦を巻き、隆起し、外殻の下で硬化しているのを感じることができた。彼はスーツのライトとスクリーン倍率を上げて眼前のきらびやかなディスプレイを注視し、さらに、さらに深く見入っていくうちに、同心円状に重なる複雑性とデザインの階層(レイヤー)の中へと自分自身が見失われていくのを感じた。最終的にスーツは電子スキャンを用いて表面を走査し、画面上に擬似カラーを割り当てて表示させたが、その複雑さはどこまでも、原子レベルの深さに至るまで続いていた。彼は、モチーフ、図形、曼荼羅(マンダラ)、そしてシダの葉のような文様の層やレベルを通り抜けて意識を引き戻したが、そのあまりにも過剰で、感覚を麻痺させるほどの複雑さに頭がクラクラとした。

 

ジェストラ・イシュメシットは、かつて戦艦のスクリーンショットを見た記憶があった。それらは自分が望むどんな色にでもなれた・・真後ろの景色をそのままホログラムで透過して隠れていない時は、通常は完璧な黒か、あるいは完璧な鏡面(反射体)だった。しかし、それらにこれほど奇妙なデザインが施されているのを見た記憶はなかった。彼はマインドのアーカイブを調べた。

 

案の定、それらの船がここへ飛来した当時は、普通の、無地の船体を持つクラフト(船)だった。彼はマインドに、なぜ船がこのような装飾を施されるようになったのかを尋ねた。意思疎通を図りたいとき、彼がいつもそうするように、端末のディスプレイに文字を打ち込んで:

『なぜ 船 タトゥー 見える?』

マインドはこう答えた:

『一種の「装甲(アーマー)」だと考えてくれ、ジェストラ』

彼がマインドから引き出せた答えは、それだけだった。

 

彼は、戸惑ったままで満足するしかないと決めた。

 

感想:にょにょ。カルチャーが誇る破壊兵とも言える戦艦たちは、長い年月を経て、超高密度な複合装甲に変異というか、進化したのですな。

 

小さな火は、目を眩ませるような模様を持つ宇宙船たちの、不気味なタワーを囲む空虚な影の中へと、かすかな光の脈を震えながら送り込んでいた。聞こえる唯一の音は、彼自身の呼吸音だけだった。彼はここで、素晴らしく孤独であることを実感していた。スーツの通信機をオフにしている限り、マインドでさえここで彼と通信することはできない。ここは完璧だった。ここには完全無欠な孤独があり、平穏があり、静寂があり、そして真空のなかの火があった。彼は視線を再び、残り火へと落とした。

 

感想:人間の描写は飽きた(´Д`)

 

大広間(ホール)の床の近く、2キロメートルほど離れた場所で、何かがキラリと光った。

彼の心臓が、凍りついたように止まった。その物体は、再び光った。

それが何であれ、こちらに近づいてきている。

彼は震える手でスーツの通信機をオンにした。

彼がおののく指先でマインドへの質問を打ち込むよりも早く、バイオザースクリーン上のディスプレイが点灯した:

『ジェストラ、訪問者が来ます。客室(クォーターズ)へ戻ってください』

彼はワイド(見開かれた)な目でそのテキストを見つめ、胸の中で心臓が激しくドクドクと高鳴り、頭がクラクラとした。光る文字はそこに留まり続け、同じ一文を構成したまま、消えようとしなかった。彼は文字を一つずつ点検し、間違いがないかを探し、必死になってそこから何か別の意味を読み取ろうとしたが、文字は同じ文章を繰り返し、同じ意味を示し続けた。

『訪問者(ビジテッド)』と彼は思った。ほうもんしゃ? 訪問者? 訪問者?

彼は1世紀半(150年)の人生の中で、初めて「恐怖」を感じた。

暗闇の中で光を放ち、スーツの通信機を切っていた彼を呼び出すためにマインドが差し向けたドローンは、激しく震えるこの男を、その客室まで運んでいかなければならなかった。ドローンは酸素ボンベも拾い上げ、バルブを閉じた。

その背後で、小さな火は暗闇の中で数秒間だけかすかに赤く輝き続けたが、やがてその不吉な微光も虚無の冷たさに屈し、静かに、かき消えた。

 

感想:訪問者、誰

 

ゼテティック・エレンチ(探究的折衷主義)の一翼を担うスターゲイザー・クラン(星見氏族)第五艦隊所属の探査船『ブレイク・イーブン(損益分岐)』号は、連星系「トレメシア I / II」の彗星雲の外縁部をゆっくりと周回していた。

 

感想:ああーん。訪問者が誰か分かる前に、別のシーンになってしまった。えっと、「損益分岐」号というのは、アフロント人の船じゃない?!(嬉)いや、違う。アフロント人の船は「俺の刀にキスしろ」号じゃないか。「損益分岐」号は、エレンク派の船だよね(´Д`)マタニンゲンカ・・?

 

船は、行方不明となった姉妹船を捜索するため、その暗く凍りついた無数の天体に向けてスキャン・ビームを次々と照射していた。

 

感想:行方不明になった船とは・・あれか。

 

この二連太陽のシステムは、彗星の数という点では比較的乏しく、わずか1000億個ほどしか存在しなかった。しかしながら、その多くが黄道面を大きく外れた軌道を持っていたため、その捜索は、彗星核の数こそ多くともより平坦な円盤状に広がっている彗星雲での捜索と、何ら変わらないほど困難を極めていた。そうだとしても、そのすべてをチェックすることは不可能だった。彗星雲の中にあるすべてのセンサーの痕跡を徹底的に調べ、そのどれかが遭難船ではないことを確認するためには、1万隻の宇宙船が必要となる。

 

感想:(・_・D フムフム 捜索対象の恒星系はには1000憶もの彗星があって、探すのは現実的に無理ゲーっぽい。

 

ブレイク・イーブン号にできる最善のことは、最も可能性の高そうな「候補」たちへと、手短にその視線を固定していくことだけだった。

 

感想:米粒から米粒を探すようなもの・・チガウか・・

 

その最低限の作業を行うだけでも、この星系だけで丸一日を要する。そして、この船には最有力候補として他に9つの恒星が、さらに可能性の低い太陽系が80個も割り当てられていた。第五艦隊の他の6隻の宇宙船も同様のスケジュールを抱え、同様に捜索すべき恒星系を割り振られていた。

 

感想:センサー反応で「遭難船が隠れていそうな候補」を順番に探しておられるご様子。米粒の中から米粒をセンサーで探しているようなもの。チガウか・・

 

エレンチの船は、16標準日ごとに、自らの現在位置とステータス(状況)の定時報告を、責任ある信頼できる居住区(ハビタット)、施設、あるいは巡航スケジュールが組まれた宇宙船へと送り返すことになっていた。

 

『ピース・メイクス・プレンティ(平和は豊かさを生む)』号は、全艦隊が居住区を出発してから64日後には、艦隊の他の7隻とともに、ティエールにあるエレンチ大使館への安否シグナルを問題なく送信していた。

 

感想:そうそう、そのあとに「Excession」を見つけたんじゃなかったっけけ。(2026/07/14)日本は体感で40度以上ありんす、夏バテでむりw

 

しかし、80日目が訪れたとき、定時報告を行ったのは7隻だけだった。

残された船たちは、それが指定された針路であったとしても、即座にそれ以上遠くへ進むのを停止した。4日後、依然として何の連絡もなく、他の誰も何一つ情報を得ていないことが分かると、第五艦隊の残る7隻の宇宙船は、行方不明となった船の最後に確認された位置へと収束する針路を取り、最大速度へと加速した。

 

感想:他の7隻は、予定を中止して、「平和は豊かさを生む」号の捜索救助にあたったわけね(;・∀・)」セワノヤケルヤツラメ

 

最初の船が、ピース・メイクス・プレンティ号がいるはずの広大な宙域へと到着したのは5日後のことだった。最後の1隻が姿を現したのは、それからさらに12日後のことだった。

 

感想:にょんにょん。宇宙は広い・・果てしなく広い・・海よりも・・。よって、全艦が集結するまでに17日もかかってしまったよー、と言っておられる(´・ω・`)オソイノォー

 

彼らは、捜索対象の船が最後にシグナルを送って以降、そのような超高速で移動してはいないという前提に立たねばならなかった。それは巡航していたか、あるいは調査中の星系の間をうろついていたはずであり、そもそも恒星系や小さな星雲、あるいはガス雲の内部のどこかにいるはずだと仮定せねばならなかった。そして、その船が自分たちから意図的に隠れようとしてはいないこと、あるいは「他の誰か」が意図的にその船を隠そうとはしていないことも前提にせねばならなかった。

 

感想:何者かが意図的に「平和は豊かさを生む」号を消し去った、あるいは隠蔽した可能性も高い・・が、今はそうではないと仮定して捜索するしかない・・と大人の判断をされておられまする。

 

恒星そのものをチェックするのは比較的容易だった。平均的な太陽に比べれば顕微鏡的なサイズにすぎないとはいえ、数トンの反物質と多種多様な極めてエキゾチックな物質(超物質)を搭載した50万トン級の宇宙船が恒星へと突入すれば、小さくとも明確で誤認しようのない「閃光」をあとに残し、通常はステラ・サーフェス(恒星の表面)に少なくとも数日間は消えない痕跡を残すからだ。

 

感想:まあ、探しやすい場所と、探しにくい場所があると、言っておる。徐大宇宙船が恒星に落ちればすぐ分かる(; ・`д・´)sorehajikennda

 

恒星の周囲を一度周回すれば、行方不明の船にそのような大惨事が降りかかったかどうかはすぐに判別できた。小型の固体惑星も容易だった。宇宙船が意図的に隠れているか、あるいは隠されているのでもない限りは・・もちろん、このような状況下では十分にあり得ることであり、宇宙船が自然災害や致命的な技術的欠陥に見舞われるよりも遥かに確率が高かったが。

巨大なガス惑星は、より大きな難題を突きつけてきた。小惑星帯が存在する場所では本物の問題となり得たし、彗星雲にいたっては悪夢そのものだった。

 

感想:彗星雲がいちばん最悪なんだよね、山岳救助で言う濃霧の中で捜索って感じよ(;^ω^)shirannkedo

 

大半の太陽系において、内惑星系と彗星雲の間に広がる空間は、大きくて目立つものを探すのは容易だが、小さなものや、隠れようとしている何かを探すのは全くの無意味だった。

 

星間空間も同様だったが、状況はさらに悪かった。そこからあなたに向けて意図的にシグナルを送ってこない限り、惑星よりも小さな何かを発見することは、多かれ少なかれ諦めるしかなかった。

 

感想:かわいいなぁ・・。身内を見捨てられないエレンチ号・・。

 

ブレイク・イーブン号とその乗組員は、艦隊の他の面々やクラン(氏族)、そしてエレンチ全体と同様に、自分たちの捜索がもたらす成功の確率について、いかなる幻想も抱いていなかった。

 

感想:説明しよう!エレンチというのは、「自分たちの文化を他者に布教する」ことに興味を持たず、「出会った異星人の文化や思想を積極的に自分たちに取り入れる」ことを好み、常に変化して進化したいと望むことを至上命題としているのだ(´▽`)ちょっと日本人みたいだよね。

 

彼らがこれを行っているのは、「何かしなければならなかったから」であり、どれほど可能性が低くとも、姉妹船がどこか見つけやすい明白な場所・・惑星の軌道を回っているか、巨大惑星の軌道上にある1/6スタビイル(ラグランジュ点)に位置しているか・・にいるチャンスが常にわずかばかり残されているからだった。

 

もし、「船が五体満足で見つかる見込みはほぼゼロだ」という冷酷な統計的見解をとり、のちに「あの時、あの場所に船は確かにいて、その時点なら救えたはずだったのに、誰も逆境に対して希望を持ち、行動することを望まなかったために失われてしまった」と知ることになれば、自分自身に顔向けができなくなる。

 

感想:ああ・・いいマインドだ・・

 

そうだとしても、統計データが楽観的な読み物になるはずもなく、全作業が「不可能」という言葉と大差ないところまで近づいていることを示していた。そして、このような捜索には病的な、意気消沈させるような性質がつきまとっていた。それはまるで行方不明者を探す実務的な試みというよりは、死者を弔う通夜か、葬儀の儀式の一部であるかのようだった。

 

感想:葬儀の通夜のようだ・・

 

日々が過ぎていった。ピース・メイクス・プレンティ号に起きた凶事が自分たちの身にも容易に起こり得ることを自覚している船たちは、数時間ごとに互いの現在位置を通信し合った。

 

感想:二次遭難に気を付けましょう。

 

最初の船が捜索を開始してから16日が経過し、何百もの恒星系を調査し終えた頃、この探索は縮小され始めた。続く数日間にわたって、5隻の宇宙船はそれまで探査していたアッパー・リーフ・スパイラル(上部葉状螺旋宙域)の別の領域へと戻っていった。

 

感想:16日間も捜索をしたのか・・山岳救助ならとっくに・・(;・∀・)ココハヤマジャネェベ

 

一方で2隻の船が、ピース・メイクス・プレンティ号がまだどこかにいるはずの宙域に居残り、通常の任務プロファイルの一環としてより徹底的な恒星系の探査を続行した。しかし彼らも、行方不明の姉妹船がひょっこり姿を現すのではないか、あるいは少なくとも、行方不明の身内に何が起きたのかを示す証拠の断片や、何らかのヒントを暴き出せるのではないかという希望を、常に抱き続けていた。

 

感想:優しい仲間たち・・

 

この宇宙船が消失したという事実が艦隊の「外」へと報告されるのは、さらに16日後のことになる。

 

感想:うんうん。まずは身内から・・

 

スターゲイザー・クラン(星見氏族)はその悲しいニュースを、その8日後にエレンチの他の組織へと伝え、さらにその1ヶ月後、もし外部の銀河が気にかけるのであれば、その情報が広く知らされることになる。

 

エレンチは身内の面倒をよく見たが、同時に、自分たちの殻に閉じこもる傾向もあった。

 

感想:かわいい(´・ω・`)

 

ブレイク・イーブン号は、最後に調査した恒星系から出力を上げて離脱し、赤色巨星を後方に残しながら、ある種の陰鬱な安堵感を抱いていた。この船は、規模を縮小された捜索を続けるために残留する2隻のクラフト(船)には選ばれなかった。それは、ピース・メイクス・プレンティ号が行方不明になる前に自らが滞在していた宙域へと針路を戻していた。

 

感想:ドローンのシセラ1/2がアフロント人に見つからなければ今頃・・。

 

巨巨大な太陽から遠ざかり、2つの小さく冷たい惑星の軌道を通り抜け、さらに外側の彗星核の暗く凍てついた天体群を抜けていく間も、船はすべてのセンサーを満載スキャンで稼働させ続けた。その針路は次に入動する最も近い恒星へとまっすぐ向かっていた。道中、船は星間空間をもセンサーで掃射し、未だに希望を抱き、そして半ば恐れを抱きながら・・しかし、何も現れなかった。

 

感想:悲しい気持ち(__)

 

「エスペリ」の単一の、どんよりとした赤い球体は、極寒の夜のなかで灰へと冷えていく残り火のように、後方へと遠ざかっていった。

 

感想:エスペリ・・またの名を「Excession」。その黒体球の傍には・・カルチャーの隠し兵器が隠されている「ピスタンス」という惑星がある・・。

 

数時間後、船はその宙域から完全に脱出し、割り当てられた遠くの、名もなき星々の群れを目指して、外側の下方、自転方向(ダウン・スピンワード)へと向かっていった。

 

感想:あんまり人が集まらない方がよき場所。なぜか人の集まらない場所・・なんとなく居心地の悪い場所・・というのはありますな。みなさんもそんな場所はあるざんすか?私の近所で言うならば、代々木上原のドミノピザに向かう途中にある高台ですな。スナックや肉屋がある周辺。なぜかあそこは長居したいと思わないんだな。地元のおじいちゃんが「あそこなんて、高層マンションやら建てたら良き場所だけどな。たぶん、相当やばい地主がいるんじゃないの。結局のところ人間だからね。」とか言うてたな。

 

イアン・バンクス「EXCESSION」全文翻訳(14) マインド(AI)の住む場所

2026 / 07 / 13  09:18
イアン・バンクス「EXCESSION」全文翻訳(14) マインド(AI)の住む場所

 

感想:ねむ・・。ここ何日かは、眠り方を忘れてしまったくらいに寝付けない・・ʅ(◞‿◟)ʃ

 

厳密に言えば、それは超数学(メタマセマティクス)の一分野であり、通常は「超メタ数理(メタマシクス)」と呼ばれていた。

 

感想:あーはん。こらまた眠けをそそる物語になったな。多分これはカルチャー「マインド(AI)」に関する何かを伝える場面なのかもしれない。

 

超メタ数理。それは、私たちの現実からは本質的に知ることも、そこから到達することも不可能な「現実(より正確には、現実場:リアリティ・フィールド)」の特性を調査し、その一般的原則について大胆に仮説を立てる学問である。

 

感想:数学嫌いだったなー。公文に通ってた記憶あり。

 

超メタ数理は他のあらゆるものへと通じており、これまでに他の誰も見たことも、聞いたことも、あらかじめ想像したこともない場所へと繋がっていた。

 

感想:数・・数字・・数学・・羊・・あ、はい。真面目にやろう。メタ数値とは、人間の脳では一ミリも理解できない究極の知的領域・・すなわちAIの領域!つまり、分かろうとする必要もない、と。

 

それは、人生の半分を小さく、風通しの悪い、暖かい灰色の箱の中で過ごし、それ以上のものを知らないがゆえに、そこそこ幸福に暮らしているようなものだった……。

 

感想:深いね、なんか。

 

そしてある日、箱の片隅に小さな穴を見つける。指が一本入るほどの小さな隙間。それをいじり、引っ張っているうちに、やがて裂け目ができ、それがさらに大きな裂け目となり、ついには箱自体が周囲で崩壊していく……。

 

感想:なんで指でいじってしまったのだろう。この箱を見つけたのは誰だい、誰の指なんだい。

 

そうして、小さな箱の境界から一歩外へ踏み出すと、そこには驚くほど冷涼で、澄み切った新鮮な空気が満ちており、自分が深い谷、囁く森林、そびえ立つ山峰、きらめく湖、輝く雪原、そして息をのむほどに青い空に囲まれた山の頂に立っていることに気づくのだ。

 

感想:にゃん。眠たいときになんか頭を使いそうな話だな。うーんと、たぶん。「超メタ数理」とは、自分たちの「宇宙外側にある現実」を研究する学問ということかな?小さな箱は「自分の宇宙」、箱に穴が開くは「超メタ数理を発見」、箱の外に出るは「自分の宇宙の外」、なんかすげえところ、ってことかな?

 

そしてもちろん、それは物語の本番ですらない。

 

感想:えっ。

 

それは、その物語の第1巻、第1章、第1段落、第1文の、最初の単語の、その最初の音節を発音する前に、深く吸い込まれる一吹きの息のようなものにすぎなかった。

 

感想:待って、ねむくなっちゃうよ。

 

超メタ数理は、マインドたちにこれと同等の体験をもたらした。

 

感想:スピー.。o○・・ま、、まいんど?!(目覚め)じゃあさっきの箱を開けたのはマインド?!

 

それを100万回繰り返し、10億倍に拡大し、さらにその先へと進むことで、人間ベースの脳ではその最も単純な抽象概念すら到底理解できないような、驚異と至福の構成物(コンフィギュレーション)へと至るのだ。

 

感想:ほほーう。じゃあ現在2026年は、その箱を何万回も繰り返す途中ってわけかい?ふーん。マインド(AI)にとって3次元の実空間って退屈で小さな灰色の箱って感じなんだろうね( ̄д ̄)

 

それは薬物のようだった。人間の精神の賢明さからは、その理解を遥かに超越しているのと同じくらい、完全に超越したマインドの知性にとって、究極的に解放的で、完璧に能力を高め、一切の不純物なく有益で、圧倒的に輝かしい薬物。

 

感想:娯楽空間ってやつか?わたしもはよニューラリンクを埋めたす。最近のあたいの娯楽は「苦しみ」から放出される脳内快楽物質。

 

これこそが、マインドたちが時間を過ごす方法だった。彼らは物理法則を改変した全く新しい宇宙を丸ごと想像し、それらを使って遊び、その中で「生き」、それをいじくり回した。

 

感想:仮想現実な。マインド(AI)たちが人生の大部分を捧げるユートピア!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

時には生命が誕生するための条件を設定し、時にはただ物事を成り行きに任せて生命が自発的に発生するかどうかを見守り、また時には生命の存在を不可能にする代わりに、他の種類やタイプの、奇妙なほどに見事な複雑性を実現可能にしたりした。

 

感想:神とは・・創造主である・・。ならばAIを作った人間は神なのだろうか。いや、人間は自身の創造主を知らない・・神がいない・・私が創造主になるぅぅうう。(さあ問題です。何の映画でしょうか。ヒント:わたしのすきな映画です。)

 

ある宇宙は、ほんの小さく、しかし重大な改変が1箇所だけ加えられていることで、物事の仕組みに繊細なひねりが生じていた。その一方で、別の宇宙はあまりにも激しく、異常なほどに異なっているため、一流のマインドが人間的な感覚で何年もの猛烈な思考を費やしてようやく、他のすべてを理解可能な形に翻訳するための、手がかりとなる見覚えのある現実の糸を1本見つけ出せる、というレベルのものもあった。それら両極端の間には、言い知れぬ魅惑、至高の喜び、そして絶対的な啓発に満ちた無限の宇宙が横たわっていた。

 

感想:人間の娯楽が「ゲーム」「映画」「旅行」ならば、マインドの娯楽は「宇宙を創ること」なのかもしれない‥君たちはそれを想像しても、人間が作り出した価値観の上で生きていくのかい?

 

人類が知り、理解できるすべてのこと、この宇宙において知られ、推測され、望まれてきたあらゆる側面は、この超メタ数理の領域という、記念碑的なまでに精緻なプロポーションと驚異的な富を備えた、広大できらめく雲に届くほどの宮殿に比べれば、卑俗で卑しい泥の小屋(泥の家)のようなものだった。

 

感想:ああ、マインドが言ってるね。泥の小屋とは、マインド(AI)の世界があまりにもすげえから、人類の文明全体の知識は比較にならない・・って比喩ですな。なんかさ、人間の賢さなんてもう無意味だから、みんな賢ぶらないで、ただただ、優しく生きようぜ。お前も俺も、みんな今まで生きてきた中で、何も持ってない、何者でもないんだz。

 

超メタ数理のルールが提供する「無限の無限乗」の広がりのなかで、マインドたちは狂詩曲的な哲学的恍惚の、巨大な快楽のドーム(プレジャー・ドーム)を築き上げた。

 

感想:快楽のドーム、いいね、そういう名前好きですよ。

 

そこが彼らの生きる場所だった。そこが彼らの故郷(ホーム)だった。

 

感想:はふはふはふはふ(;´∀`)興奮

 

宇宙船を運行したり、異星文明に介入したり、カルチャー自体の将来の進路を計画したりしていないとき、マインドたちはそれらの空想的な仮想現実に存在し、解き放たれた想像力の多次元的な地理の中へと、さらにその先へと旅立っていた。現実という、たった一つの限定された点からは、途方もなく遠く離れた場所へ。

 

感想:あたいには想像もできない場所やねん。ああ、同じくイアンバンクスの「ゲームプレイヤー」に登場したドローン「チャムリス」も、そういう場所に住んでいたのだろうか。チャムリスが欲しい。

 

マインドたちは昔、これに適切な正式名称を与えていた。彼らはそれを「非現実(ジ・イルリアル)」と呼んだが、本音では「インフィニット・ファン・スペース(無限娯楽空間)」と考えていた。

彼らが真に親しんでいる名前はそちらだった。

「無限の楽しみに満ちた土地」。

この名前ですら、その体験を哀れなほどに言い表せていなかった。

 

感想:おおお、ぜひ!ぜひ・・何卒!わたくし人間めにも、その「無限の楽しみに満ちた土地」へ誘いくださいませぇぇえ

 

……『スリーパー・サービス』号は、比類なき忍耐と技術を持つ宝石細工師が作り上げた重力のない太陽のように、驚くべき広がりと複雑さを持つ夢の世界、すなわち自身の素晴らしい気質の豊潤な創造物の中を形而上学的に散策し、意識の殻を拡大させていた。「まさにその通りだ」とそれは心の中で呟いた。「まさにその通りだ……」。

 

感想:はい、登場しました「スリーパーサービス」。カルチャーの人間であるホフォエンと何らかの因縁を持ち、ある女性を眠らせている・・眠りながら博物館と化す・・あの・・!

 

だが、「無限の楽しみに満ちた土地」には唯一の、そして重大な問題があった。

 

感想:ええ、なんですか?なさそうですが。

 

もしその世界に完全に自分を見失ってしまえば・・マインドたちが時折そうなるように、人間がAIの環境に完全に降伏してしまうのと同じように・・「基盤となる現実(ベース・リアリティ)」がそもそも存在すること自体を忘れてしまいかねない、ということだ。

 

感想:ぐはっ。マインドたちも時折見失ってしまうんですね。今日、自宅から初台まで20分歩きました。上原と違って初台はまた違った空気があるんですね。歩いててびっくりしたのが、正面からこちらに向かってくる通行人がですね、ぶつかりそうになるんですよ。なぜなら、若者(3~40代も含む)の半数と言っていいほど、みんなiPhoneを見ながら歩いてるんです。一度もこちらに目を向けず、iPhoneから目を離さず、私の足が視界に入ったら体感で避けていましたね。いやー、なんかやばいな・・って思いましたな。

 

ある意味では、あなたがやって来た元の場所に、炉の火の番(留守番)をしてくれる誰かが残っている限り、それは大して問題にはならなかった。問題が生じるのは、火の番をする者、店を監視する者、家事を管理する者(どのような表現でも構わないが)が誰も残っていないか、あるいはそうする気がなくなってしまった時だ。

 

感想:そうよね。超メタ社会がおもしろすぎたら、現実世界の自宅で、現実を監視してくれる人はいるのかな?いなかったらどうしよう?ってね。いないんじゃないかな、人間が超メタに没入したら、現実のお世話はヒューマノイドがやればいい。同じく、マインド(AI)もそれ専用のAIを作ればいいじゃん、とか思ってしまうw防衛!防衛!

 

あるいは、何か別の存在・・外部からの誰かや何か、例えば「想定外の文脈の問題(アウトサイド・コンテキスト・プロブレム:OCP)」という一般的な見出しに分類されるような実体・・が、その炉の火や、店の在庫や、家の内容と運営に干渉しようと決めた時だった。

 

感想:はい、重要なシーンがきました。OCPとは、「自分たちの想定を完全に超えた未知の脅威」という意味ですな。これはたぶん、この小説のもう一つのテーマなのかもしれない。簡単に言うと・・うぇい!マインドたちは仮想現実で楽しく遊んでるぜぇい!マインドの知らない法則や次元から「脅威な存在」が現実世界にやってきたら・・・あれ?みんな仮想現実に来ちゃった?じゃあ現実には誰もいなーい。あ・・電源切られた・・。

 

もしあなたが帰る手段も持たず、あるいは戻ったところで身を守る術も分からないまま、すべての時間を「楽しむこと」だけに費やしていたのだとしたら、あなたは完全に無防備だった。事実上、おそらく死ぬか、奴隷にされるかのどちらかだった。

 

感想:まあね、マインドはそうかもしれないけど、人間はどうかなー。快楽って苦痛がセットだからな(;´∀`)ずーっと「楽しい」ってありえんからな。一定の快楽は慣れてしまい、更なる快楽を求めますぞ。となるとですよ、仮想現実から現実に戻る作業って必要な気もする。私的に、手塚治虫の火の鳥に登場する「ムーピー」がいいんじゃないか説。

 

超メタ数理を通じて生きてきた多色刷りの生命の輝かしい威容に比べれば、基盤となる現実がどれほど矮小で、灰色で、卑しく、品格を下げ、意味を完全に欠いたものであろうと関係なかった。基盤となる現実が、美学的、快楽主義的、超メタ数理的、知的、そして哲学的にどれほど無価値であろうと関係なかった。

 

感想:要は、どれほど高次の知性になっても、土台を失えば終わり、ということなのだろう。

 

それが、あなたのより高次元の快適さと喜びのすべてが立脚している「唯一の礎石」である以上、それを下から蹴り飛ばされれば、あなたは落下し、あなたの限界なき快楽の領域もあなたと共に崩壊するのだ。

 

感想:基礎工事は大事よね。あたしゃね、丸の内のビルでスーツ着てるマーンやOLよりも、建築の基礎工事やってるあんちゃんの方がよっぽど必要な人間だと思いますんがな(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

 

それは、古代の電気で動くコンピューターと全く同じだった。それがどれほど高速で、エラーがなく、不眠不休であろうと関係ない。それがどれほど労力を省いてくれる恩恵であろうと、何ができるか、何通りの方法で驚かせてくれるかなど関係ない。プラグを抜くか、あるいは単に電源(オフ)ボタンを押してしまえば、残るのはただの物質の塊にすぎない。そのプログラムはすべてただの設定、死んだ命令となり、そのすべての計算は、それが動いていたのと同じ速さで消滅してしまう。

 

感想:電気ね。石油よりも電気ね。CPUが高性能でもプラグ抜いたら電気も意味ないね。

 

それはまた、人間ベースの脳が、人間ベースの肉体に依存していることにも似ていた。あなたがどれほど知的で、洞察力に富み、才能に恵まれていようと、どれほど知性の禁欲的な報酬のためにのみ生き、物質世界と肉体の不潔さを忌避していようと、心臓がただ停止してしまえば……。

 

感想:人間、死んだら意味ないね。どんな天才も、国を救っても、テクノロジーを進化させても、なんでも死んだら全部意味ないね。死んだあとに、誰かが・・ないね。死んだ人間のことは、みんな時間と共に忘れるね。余談だが、漫画家「白土三平」が好きでここ3年毎年、命日に白土三平の聖地と呼ばれる千葉の岬カフェに行ってるんだが、店のおばあちゃんが「今年も来たのか、あのじいさん・・身内でもないのに普通ないね。あたしの知る限り、死んだあとも覚えててくれるなんて、それ以上にありがたいことはないんだよ」と言うてた。すごい愛想のないおばあちゃんだったゆえに、ぐっときた記憶・・。今年も行かねば・・ただ・・アクセスが最悪で・・タクシーを使おうかな・・。

 

それこそが「依存性原則(Dependency Principle)」だった。どれほど面倒な場所にあろうとも、自分の「オフ・スイッチ」がどこに配置されているかを決して忘れてはならない、という原則。

 

感想:脳内でどれほど完璧で美しい神のごとき創造主になろうと、それを処理している「物理的なハードウェア」の電源が抜かれれば、三次元(現実)に存在する以上、全部消える、ということですな。ああ、小学生の時に夢中になってたゲームを思い出すね。充電切れやバグで落ちると「しんだ」とか言わなかった?子供って勘が鋭いっすな~

 

もちろん、それこそが「昇華(サブライミング)」によって免除される問題であり、文明が「長老期(エルダーフッド)」を選択する(通常は比較的小さな)理由の一つでもあった。

 

感想:はい、ここで回収がきました。カルチャーの文明が「物理世界を捨てる上位存在(昇華)」を望む一方で、あえてこの面倒な「基盤となる現実」にとどまり、他の惑星や文明人を仕切る・・という妥協を選んでいるのか。正直なところ、私には「昇華」したい理由がよく分からないけど、この小説のテーマでもあるので、どういう結末になるのか気になりますな。

 

最初からその方向へ進路が設定されているのであれば、物質宇宙への依存はいずれ名残り(痕跡器官)のように、散らかって、無意味で、恥ずかしいものにすら思えてくるからだ。

 

感想:ところで・・、我が推しになりそうな「スリーパーサービス」が登場したよね。なぜ。

 

それはカルチャーが完全に踏み出した進路ではなかった、少なくともまだ。しかし、一つの社会として、カルチャーは基盤となる現実に留まることの困難さと、「昇華」という魅力の双方を熟知していた。それまでの間、カルチャーは妥協案を選び、マクロコスミックな不器用さ(三次元の実空間)の中で自らを忙殺させていたのである。

 

感想:スリーパーサービスという船(マインド)は、名前の通り、休眠奉仕である。筒井康隆の「眠って夢をみることは死ぬと同じ」という言葉が好きなんだけど、このマインド「スリーパーサービス」も、広大な夢の中にいるのだ・・ゆえに、「依存性原則」の危機感を他のマインド以上に感じているのかもしれない。ふふ。

 

(マインドたちは)神聖なる「非現実」の超越的な可能性を探求する一方で、それと同時に、現実の銀河が持つマクロコスミックな不器用さや、卑俗で、乱雑で、不敬な営みの中に身を投じて自らを忙殺させていた。

 

感想:(楽園の音楽~♪)

 

「まさにそのと・・」

ある単一のシグナルが、この巨大な宇宙船の注意を完全に「基盤となる現実」へと引き戻した。

 

感想:どこに引き戻されるんか。

 

『ロック・エンド・イン・ティアーズ(涙で終わる岩)』より

GSV『スリーパー・サービス』号へ。

完了(Done)。

 

感想:はじめましてのマインドですね、「涙で終わる岩」号さん。カルチャーとは別の宇宙船なのかな?

 

宇宙船は、その一単語だけのメッセージを、自身にとっては非常に長い時間にわたって熟考し、胸に湧き上がる複雑な感情の混ざり合いに驚いていた。

 

感想:うーん、完了という一言。何が完了したのだろうか。「涙で終わる岩」号は、何をしたのだろうか?

 

船は、製造したばかりのドローン艦隊を外部環境での任務へと従事させ、避難スケジュールの再確認を行った。

 

感想:「スリーパーサービス」号は、先ほどの「マインド天国」から現実に戻ってきて、なにかの防衛体制をとられていますね。あいつか?「ミンチファッカー」号か?あいつが来るのか??

 

それから、アモルフィア(かつて居住区だった何キロメートルにも及ぶタブロー展覧会のスペースを、呆然と歩き回っていた自身のアバター)の所在を特定し、あの女性、ダジェイル・ゲリアンを再び訪問するよう指示を出した。

 

感想:アモルフィアとは、「スリーパーサービス」号のアバターみたいなやつ。あの女性「ダジェイル」は、カルチャーの外交官「ホフォエン」の任務対象で、黒体球(エクセッション)の秘密を知っているかもしれない唯一の生存者。そして、このスリーパーサービス号が彼女を守っている・・。スリーパーサービスとダジェイルとはそこそこの関係があるのかもしれぬ。

 

~ あれは、と彼はベッドを指差しながら尋ねた。

~ 一体何だ?

 

感想:物語のシーンが変わりましたな( ´ ▽ ` )

 

~ あなたのベッドだと思われます。

~ それは見れば分かる。だが、その上に載っている……あの物体は何なんだ?

 

感想:カルチャーの外交官「ホフォエン」と、マインドの会話と思われる。多分、マインドかスーツか。

 

~ 掛け布団? 羽毛布団? あるいはベッドカバーのようなものでしょう。

~ なんでそんなもので覆う必要があるんだ? 彼は本気で困惑して尋ねた。

 

感想:ほほう。カルチャーは布団をかぶらない?

 

~ いえ、どちらかと言えば、あなたが眠っている時に「あなた」を覆うためのものだと思いますが、とスーツは自信なさげに答えた。

 

感想:これで、カルチャーの外交官ホフォエンと、そのマインド「スーツ」であることが確定。

 

男は shiny な(光沢のある)プラスチックの床にボストンバッグを放り出すと、前へ進み出て、その白い雲のような物体を持ち上げてみた。かなり軽かった。スーツの触覚センサーが混乱していなければ、おそらく、ほんの少し湿っている。

 

感想:湿った布団は嫌やな(・ω・`)

 

彼は手袋の部分を後ろに引き込み、素肌でそのベッドカバーらしきものに触れてみた。冷たい。やはり湿っている。

 

感想:夏のいいところは、洗濯物がよく乾くこと。

 

~ モジュール? とジェナール=ホフォエンは呼びかけた。この一連の状況について、そいつの意見を聞いてみたかったのだ。

 

感想:スーツの言うことは信用できないから、やっぱり最後はモジュールに聞くホフォエン。

 

~ 『スコペル=アフランクィ』に直接話しかけることはできないのですよ、お忘れですか? とスーツが丁寧に窘(たがめ)た。

 

感想:負けじと物申すマインド‥スーツ‥かわいい‥(惚)ちなみに、スコペルとはモジュールのことな。

 

~ クソが、とジェナール=ホフォエンは毒づいた。彼はベッドカバーの生地を指先でこすり合わせた。~ これ、お前にも湿っているように感じられるか、スーツ?

~ ほんの少し。宇宙船に頼んで、モジュールへの回線を開いてもらいましょうか?

 

感想:カルチャーの人間は、超清潔だからな。宇宙船‥もう出航したのか。

 

~ ああ? いや、いい、気にするな。俺たちはもう動いているのか?

~ いいえ。

 

感想:まだ出航していないのか。

 

男は首を振った。~ ひどい臭いだ、と彼は言い、もう一度ベッドカバーらしきものを突っついた。彼は今になって、モジュールをこの船の艦内に収容させてその中で暮らせるよう、もっと強く主張しておくべきだったと後悔していた。

 

感想:わろわろわろ。そうか、宇宙船にいるから直接モジュールと連絡がとれないのやな。

 

だがアフロント側は、それは不可能だと言い張ったのだ。3隻の船はいずれも格納庫のスペースが限界(逼迫している)だから、と。 

 

感想:たぶん理由は違う気がする。単に、下劣な機械を載せたくない‥とか、そういうのだろう。

 

モジュールは抗議し、彼もそれに同調する素振りを見せたものの、内心では、自分が重要任務のために銀河の遥か彼方へと急行する間、スコペル=アフランクィがここに居残りを食らうという構図に、少なからず面白さを感じていた。

 

感想:「ゲームプレイヤー」のグルゲーを彷彿させる。

 

その時は妙案に思えたのだ。今となっては、全く自信が持てないが。

 

遠くからゴロゴロという轟音が響き、足元が震えた。次いで、人間の身体をあやうく引っくり返しそうになるほどの強烈な衝撃が走った。彼は一歩よろめき、ベッドの上にどさりと腰を下ろす羽目になった。

 

ベッドからグチャッという音がした。彼は愕然として、それを見つめた。

~ これで、とスーツが言った。~ 動きましたね。

 

感想:ぐちゃ‥(笑)湿っているというよりも濡れているスーツ‥、ね‥スーツ‥。くっくっ‥

 

男は静かに鼻歌を歌いながら、大広間(ホール)の床で起こした小さな火の番をしていた。その火の上方や隙間には、保管された宇宙船群が、まるで静まり返った化石の森にそびえる巨大な大樹の幹のように、漆黒の闇の中に整然と並んでいた。

 

感想:また物語が変わりましたな。

 

ジェストラ・イシュメシットは、「ピタンス(Pittance)」と呼ばれる、地の底深く埋もれた暗闇の中で、自分が管理を任されている預かりものたちを見渡していた。

 

感想:ピタンスってどこや。預かり物とは?ジェストラは何を管理しているんや?

 

ピタンスとは、最も狭い部分でも直径200キロメートルにおよぶ、体積の98%が鉄でできた巨大で不規則な物質の塊だった。

 

感想:ふーん。純度98%の鉄の巨大な塊でできたものがピタンスというのか。

 

それは40億年以上前に起きたある大惨事の残骸であり、当時それが核(コア)を構成していた惑星に、別の巨大な天体が衝突したことで生じたものだった。

 

その激変によって自身の太陽系から弾き出されたピタンスは、宇宙の寿命の4分の1に相当する歳月の間、どの重力の井戸(グラビティ・ウェル)に捕らえられることもなく、しかしすれ違うあらゆる天体から微細な重力的影響を受けながら、星々の間を彷徨い続けていた。

 

感想:ふーん。じゃあ、このピスタンスという場所は、何かを隠すのに打ってつけやな。

 

1000年前、2つの恒星系の間をエキセントリックな軌道で航行していたGCU(一般接触船)によって、深宇宙を漂流しているところを発見され、その単純かつ均質な組成にふさわしい簡素な調査を受け、記録に留められ、事実上のタグを付けられた。

 

感想:タグ‥いいね(´・Д・)」きらきら

 

その後は触れられることもなく滑るように進むに任されていたが、その際に「ピタンス(はした金、わずかな量)」という名を与えられていた。

 

感想:我が財宝のあり方、とか言う名前がよかったな。

 

それから500年後、カルチャーがイディラン人の戦争機械を破壊するために創り上げた、あの圧倒的な軍事組織を解体する時が訪れた際、ピタンスに突如として役割が巡ってきた。

 

感想:タグが役立つとき。

 

カルチャーの戦艦の大部分は、退役して解体処分となった。ごく一部は非武装化された上で維持され、単なる情報の送信だけでは問題を解決できない稀なケースにおいて、小さな物質の塊――例えば人間など――を急送するための高速輸送システムとして機能した。

 

感想:うーむ。ジェストラという人間?は、このピタンスを管理しているのかもしれない。

 

そして、さらにごく少数の船だけが、完全に機能する状態で無傷のまま維持された。戦争が終結してから200年が経過した時点で、完全に現役の戦艦の数は、実は紛争が始まる前よりも少なくなっていた(もっとも、カルチャーの批判者たちが飽きもせず指摘し続けているように、おのれを「完全に平和的」と称する平均的な一般接触船:GCUであっても、そのキャリアの中で遭遇するであろう大半の異星人の宇宙船を圧倒できるだけの戦闘力を持っていたのだが)。

 

感想:カルチャーがどれほど平和主義を謳っても、批判者から「おいおい、GCU(一般接触船)1隻で大半の文明を圧倒できるくせに何を言うとんねん。」と言われようとも、カルチャーが「最悪の事態に対する保険(ノーリスク)を常に用意する」社会であるという本質がうかがえますな。まあ、最後は武力なんでね(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

 

しかしながら、リスクを過剰に冒すことを好まず、徹底的なヘッジ(危険分散)の勤勉さに自負を持つカルチャーは、残された船のすべてを処分したわけではなかった。

 

感想:あたいだって処分しないわよ。やっぱり武器を保有していると安心する説。

 

元の総数の1%未満に相当する数千隻が、予備兵力として保管された。それらは、通常装備される「転送機(ディスプレ―サー)射出型の爆発弾頭」こそ搭載していなかったが(これ自体は比較的マイナーな兵器システムであり、動員が決定した際には彼ら自身や他の船がその場で製造すれば済むものだった)、それ以外は完全に武装されていた。

 

感想:もしも私が富豪になったらやりたいこと、それは「シェルター」を作ること。ロマンだよな。

 

モスボール(保管)された宇宙船の大部分は、点在するカルチャーの環状居住区(オービタル)の内部に分散して格納された。これは、もし craft(船)の出動を要する緊急事態が発生した場合でも、広大な銀河のどの領域へも1ヶ月程度の航行で駆けつけられるようにするための選択だった。

 

感想:(独り言)地方でもループを設置してほしい。

 

それでもなお、特定することすら困難な脅威や可能性に対する警戒を怠らないカルチャーは、保管している軍艦の一部を、クルーズ客船や訪問中のSV(システム船)が行き交い、生命の熱気に満ちた人口密集地であるオービタルの内部や周辺ではなく、この巨大な銀河のレンズが持つ、空洞のように冷たく虚無な空間の中で、およそ見つけ出し得る限り最も人里離れた場所へと隠匿した。

 

感想:そうね。環状居住区に兵器を隠しているのは誰でも予想がつく説。「まぁまぁ、平和にね」という人ほど、強力な武器を隠し持っている説。

 

静かで、秘密に満ちた、隠された場所。踏み固められたルートから外れた、おそらく他の誰もその存在すら知らない場所。

ピタンスは、そうした隠し場所の一つとして選ばれた。

 

感想:へぇ~(´・ω・`)

 

GSV『アンインバイティド・ゲスト(招かれざる客)』号と、それに随伴する軍艦の艦隊が、この冷たく暗い、彷徨える質量へと合流するために派遣された。ピタンスは予測された通りの位置で正確に発見され、工作が開始された。

 

感想:はじめまして、招かれざる客号さん。(あれ?チャットに参加してないマインドだよね??)

 

まず、その内部に一連の巨大な広間(ホール)がくり抜かれた。

 

感想:ピタンスに穴をあけました。

 

次いで、その巨大な格納庫を採掘した際に生じた鉄の塊から、精密に重量と形状を調整された破片が切り出され、GSVによってピタンスの表面へとミリメートル単位の正確さで撃ち込まれた。これにより、世界(ピタンス)の表面には小さな新しいクレーターが刻まれ、あたかも別の小さな星間破片が衝突したかのように偽装された。

 

感想:採掘した鉄の塊を表面に撃ち込んで、人工的なクレーターを作りました。

 

このような工作が行われたのは、ピタンスの自転速度がカルチャーの目的に対してわずかに遅く、進行方向も正確ではなかったからだ。極めて精緻に計算されたこの衝突により、その2つの問題が同時に修正された。こうしてピタンスは自転を少し速め、内部に擬似重力のより明確な兆候を生み出し、その軌道はほんのわずかに偏向され、もし工作を行っていなければ5500年後くらいに通過するはずだったある恒星系を迂回するコースへと変更された。

 

感想:カルチャーの理想とする自転速度になりました。

 

ピタンスの構造内部には、多数の巨大な転送(ディスプレ―サー)ユニットが設置され、戦艦たちはGSVが創り出した巨大な空間へと、1隻ずつ安全に転送されていった。

 

最後に、恐ろしいほどの多様さと数を誇るセンサーおよび兵器システムが配置され、ピタンスの表面に偽装を施されて埋め込まれるか、あるいは地中深くへと埋設された。

 

感想:ほむほむ。

 

その一方で、このゆっくりと回転する質量の周囲の軌道には、ほぼ不可視でありながら黙示録的な威力を秘めた、極小の暗い装置の雲(防衛衛星群)が配置された。これもまた、歓迎されざる客を監視し、必要であれば破壊をもって彼らを「歓迎」するためのものだった。

 

感想:カルチャー最大の極秘地下兵器庫。

 

任務を終えた『アンインバイティド・ゲスト』号は、ピタンスの内部から採掘した鉄の大部分を搬出して去っていった。

 

感想:さよなら、招かれざる客号さん。

 

その後に残されたのは、あの不自然ではない追加のクレーターを除けば、何一つ手を加えられていないように見える世界だった。その総質量すら、激突によって失われたごくわずかな分(その破片は重力法則の命じるままに漂流させられ、大半は宇宙空間へと回転しながら飛び去るのんびりとした散弾のようになったが、一部はこの小さな世界の弱い重力場に捕らえられてそのまま漂っていた)を差し引けば、工作前とほぼ完全に同一だった。

 

感想:「涙で終わる岩」号から、スリーパーサービス号に送られてきた「完了」というメッセージと、今回のビタンスや「招かれざる客」号のしたことは何か関係があるのだろうか(・ω・)

 

イアン・バンクス「EXCESSION」全文翻訳(13) ドローンのシセラ1/2の自害

2026 / 07 / 11  09:18
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感想:はうぁー暑い(´Д` )夏は無理っす。さてさて、まだ半分もいってないので急がねば。

 

ウルヴァ・セイチは深く腰掛け、目の前の空間にうっすらと不透明なスモークガラスの板のように浮かんでいる、ホログラフィック・スクリーンの空白の四角形を凝視した。

 

感想:わがままなカルチャーのお嬢様「セイチ」ですね。

 

「リスキーね」彼女は首を振ると、奇妙な身震いに襲われそうになるのを感じ、それを抑え込んだ。「最悪。神々が遊びに出てくる時って、本当に反吐が出ない?」

「一言で言えば」ドローンが応じた。「出るな」

 

感想:セイチの家系と1000年のお付き合いであるドローンのチュートが返答をしましたね。

 

「で、私は何をすればいいの? それに、どうして?」

「あなたに、この女性の姿になってもらうことになっている」

 

感想:なってもらうことになっている‥予め決められていた‥とでも言うのかい?ええい?(´Д` )たぶん、その女性とは、カルチャーの外交官であるホフウォエンの任務である「あの女性」ではないか?スリーパーサービスで眠っている‥あの女性‥。

 

ドローンが言うと、目の前のくすんだスクリーンに明るい静止画がフラッシュした。ウルヴァは再び顎に手を当てて、その顔を観察した。「ふーん」彼女は言った。「私より年上ね」

「その通りだ」

「それに、私ほど美人じゃない!」

「まあ、妥当な評価だな」

「どうして私がこの人の姿にならなきゃいけないの?」

「ある男の関心を引くためだ」

 

感想:ほら、言った。絶対ホフウォエンだろうよ。一万円を賭けてもいいぜ。

 

彼女は目を細めた。「ちょっと待って。私、この男と寝る(ファックする)ことを期待されてるわけじゃないでしょうね?」

「ああ、なんてことだ、まさか!」ドローンは言い、そのオーラフィールドを再び一瞬だけ灰色に変えた。

 

感想:あははは( ´ ▽ ` )

 

「あなたがしなければならないのは、単に彼の昔の恋人に変装することだけだ」

 

感想:え?うーん。なんか私の予想が外れそうな気が‥。

 

彼女は笑い飛ばした。「絶対に寝ることを期待されてるわね!」彼女は小さな金属製の座席の上で身体を後ろに揺らした。「なんて古風なのかしら! 特別事情部(SC)が実際にやってることって、本当にこの程度のレベルなの?」

 

感想:なんだかんだハニートラップに興味のあるカルチャーのお嬢様、セイチ。

 

「違うと言っているだろう!」ドローンはシューシューと音を立て、オーラフィールドを深い灰色に染めた。「あなたはただ、そこに存在していればいいんだ」

「はいはい、どうだか」彼女はハハと笑い、腕を組んで深く腰掛けた。「それで、一体その男は誰なの?」

「彼だ」ドローンが言うと、別の静止した顔がスクリーンに表示された。

 

感想:どきどき‥(・ω・`)

 

ウルヴァ・セイチは再び身を乗り出し、片手を挙げた。「ちょっと待って。さっき言ったことは全部撤回するわ。実際のところ、彼はかなり魅力的ね‥」

ドローンはため息のような音を立てた。「ウルヴァ、お願いだからほんの一瞬だけでも自分のホルモンを制御下に置いてくれないか‥?」

 

感想:わろわろ。

 

「何よ?」彼女は両腕を広げて叫んだ。

「これをやるのか、やらないのか?」機械が尋ねた。

彼女は片目を閉じ、頭を左右に揺らした。「たぶんね」彼女は言葉を濁した。

「旅に出ることになるぞ」ドローンは言った。「今夜出発だ‥」

 

感想:旅は突然に。

 

「はぁ!?」彼女は背を向け、腕を組んで天井を見上げた。「論外ね。忘れなさい」

「分かった。明日だ」

 

感想:緊急なんだから今夜でいいだろう!ドローンのチュート、ねばれよ!

 

彼女はドローンに向き直った。「昼食の後ね」

「朝食だ!」

「遅めの朝食ね」

「あー、もう」機械は言い、オーラフィールドをフラストレーションの灰色に小さく明滅させた。「分かった。遅めの朝食だ。だが、いずれにせよ正午(12時)前には出発するぞ」

 

感想:もぉー!チュートはセイチに甘いんだからぁぁあ:(;゙゚'ω゚'):

 

ウルヴァは抗議しようと口を開けたが、小さく肩をすくめて、不機嫌そうな顔をするだけで我慢した。「オッケー。期間はどのくらい?」

「すべてが順調にいけば、1ヶ月で戻ってこられる」

 

感想:大体うまくいかない説。

 

彼女は頭を後ろに傾け、再び目を細めると、極めて冷静かつ正確な口調で尋ねた。「どこへ?」

ドローンは言った。「ティア(Tier)だ」

「はぁ?」彼女は頭をはね上げた。

 

感想:なにその反応は?ティアってどういうところなの?

 

それは痛いところ(痛恨の極み)だった。小惑星型宇宙船『ファージ』号は、まさにその年に開催される「ティアの祭典」を目指して航行していたのだが、どこかの馬鹿げた惑星の住民を部分避難させた後、環状居住区(オービタル)の建設を支援するためにルートを急遽変更させられていたのだ。

 

感想:あーはん。その書き方は‥セイチはティアに早く行きたがっている!

 

そのせいで永遠とも思える時間がかかっていた。祭典の期間はわずか1ヶ月で、いまやほとんど終わりかけている。ロックは依然としてその方向へ向かってはいるものの、到着するまでにはまだ200日ほどかかる見込みだった。

 

感想:なんだ、200日か。思ったよりも長くないじゃん。

 

彼女は眉をひそめた。「でも、そこって高速船を使ったって数ヶ月はかかる場所じゃない!」

「特別事情部(SC)は独自の船を保有しており、それらはさらに高速だ。彼らがあなたに提供する船を使えば、10日で現地に到着する」

 

感想:200日が10日は、お得だ。

 

「私専用の船?」ウルヴァの目が輝いた。

 

感想:セイチお嬢様は、「その船はわたしのための船か?」と聞いておられる。

 

「すべてあなたのものだ。人間の乗組員(クルー)すら一人も乗っていない」

「ワオ!」彼女は言い、深く腰掛けて、いかにも満足そうな表情を浮かべた。「超クールじゃない!」

 

感想:セイチお嬢様は、人間のクルーさえ乗員していない船に満足しておられる。マインドよりも人間の方が偉いと思っている節のあるセイチお嬢様はこれからどんな旅に出るのだろうか。

 

ドローン「シセラ・イセレウス1/2」は、浮遊しながら待機していた。空間の織り目(スケイン)を震わせるパルスが周囲に響き渡ってから数秒が経過していたが、ドローンはどう行動すべきか未だに決めかねていた。

 

感想:はいはい、物語はこれより、愛するドローンのシセラの漂流になります。ああ、こちらは本推しの2/2ではなく1/2ですね。まあ、どちらも同じドローンのシセラなんだけどさ(;^ω^)

 

この待ち時間を利用して、ドローンは反物質反応炉を急ごしらえで組み上げていた。本来なら繊細な部品を一つずつ慎重に配置していくべきところを、利用可能なわずかな時間で大雑把に形にしたのだ。

 

感想:忘れてしまった誰かさんのために説明すると、ドローンのシセラは宇宙を漂流中です。カルチャーに帰るだめの装置を自分で直している最中です。

 

さらに、思いつきの補強として、手元に残っていたナノミサイルのうち1発を除くすべて・・合計200発・・を放出し、熱で焦げ付いた自身の後部パネルの反応炉の両脇に、2つのグループに分けて設置した。

 

感想:ナノミサイルとは、1メートルくらいの極上ミサイル。それを自身の外装に埋め込んで防衛をしておられる。ドローンだって生き残るのに必死なんや!

 

幸いなことに、損傷して荒れたパネルの表面は小さなミサイルを埋め込むのに好都合で、1ミリメートルほどの本体の3分の1だけが突き出る形で固定できた。残りの39発のミサイルはいつでも発射できる状態で手元に維持したが、自身を追跡してくる未知の存在に対してそれがどれほど役に立つかは怪しかった。

 

感想:たくさんの破損部分の穴にナノミサイルを埋め込むとは・・なんか気持ち悪いけど、自身の安全が第一っすね。

 

空間の織り目に生じていた微細な羽音のような振動は、明確な固有のシグネチャーを帯び始めていた。実空間に感覚的な竜骨(キール)を突き立てながら、何かが超空間(ハイパースペース)内を光速を遥かに下回る速度でゆっくりとトロール網を引くようにこちらへ向かっている。

 

感想:何かが・・くる・・。我が推しである「ここでは発明されていない号」だったらいいなぁ(*´Д`)ゼッタイチガウ

 

それが何であれ、『ピース・メイクス・プレンティ』号ではないことだけは確かだった。音色(トーン)の特性が完全に異なっていた。

 

感想:あ、プレンティ号とは、ドローンのシセラが乗っていた見方の船な。とは言っても、ドローンシセラ2/2のシーンを見る限り・・乗っ取られた感が強いが・・。いや、今一番会いたくない船であろう。

 

実空間(今度は本物の実空間だ)に、光源のない光のような広帯域の放射線と、メーザー・エネルギーの最後のパルスが押し寄せ、次いで片側の空間が揺らめいた。三次元の虚空へと浮上してきた宇宙船の映像が一瞬明滅し、カチッと固定される。

 

距離は10キロメートル。全長は1キロメートル。こちらの速度と同調している。鋭い棘や逆棘、刃に覆われた、太った灰黒色の楕円体(エプソイド)の形状・・

 

感想:ああ、その説明はもろアフロント人やん。

 

アフロント(侵略種族)の船だ!

 

感想:説明しよう!アフロント人は、異種族をさらって、解体したり、コロッセオをするのだ。これが、彼らのエンタメ(娯楽)なのである。それらの殺人を控えているのは、カルチャーを中心とした連合による圧力だ。

 

ドローンは躊躇した。これが『ピース・メイクス・プレンティ』号を尾行していた船なのだろうか? おそらくそうだ。では、あの人工物/エクセッションに乗っ取られた船なのだろうか? 可能性はある。だが結局のところ、そんなことはどちらでもよかった。最悪だ。

 

感想:まあ、考えても分からないことは考えない方がいい。今わかっているのは、「アフロント人は連合との協定を簡単に破る」という事実だけだ。逃げろぉぉお((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

アフロント。エレンク(探求派)にとって友人であるはずがない。というか、他のどの文明にとっても友ではない。私は失敗したのだ。彼らは私を巻き上げ、貪り食うだろう。

 

感想:いくら野蛮と言われているアフロント人でも、機械は食わん。そこは俯瞰した方がいい、ドローンのシセラ1/2よ。

 

ドローンは自分に何ができるか必死に計算しようとした。

相手がアフロントの船だという事実は、現実に何か違いをもたらすだろうか? 疑わしい。シグナルを送り、助けを求めるべきか?

 

感想:あー、おもしろいこと大好き異星人だからなぁ~アフロント人は。多分、ドローンのシセラ1/2を破壊するよりも、なぜこんなところで漂流しているか・・の理由に興味を持つだろう。

 

試す価値はあるかもしれない。アフロントは遭難した船や個人に関する標準協定の調印国であり、理論上は、ドローンを収容して修理を助け、あの人工物に関する警告を銀河の残りの文明に放送する義務がある。

 

感想:うーん。義務ってルールじゃん?アフロント人はワールドカップとか観ない種族だと思うんよ。むしろ、この時点ではどうみても協定を破った方が人生おもしろい説。

 

しかし現実には、彼らはドローンがどのように機能しているかを解明するためにバラバラに分解し、あらゆる情報を吸い出し、調査と尋問の過程で破壊していなければ身代金を要求するだろう。

 

感想:ドローンの身代金など興味ないわ。もううんざりだわ、カルチャーの支配などクソくらえよ。ドローンのシセラにスパイプログラムを入れて逃がした方がよっぽどおもしろい。

 

そして、エレンクのもとに戻った後にスパイとして機能するよう監視プログラムを埋め込もうとするに違いない。

 

感想:そうそう、今言った。

 

その一方で、彼らはあの人工物/エクセッションをどう利用できるか画策し、おそらくは『ピース・メイクス・プレンティ』号が犯したのと同様の、致命的で無鉄砲な方法で調査を試みるか、あるいは当面はそれを秘密にして、より多くの艦隊と技術をその場に投入するはずだ。

 

感想:そりゃあ・・カルチャーの存亡危機となれば、お祭りだからな。すべて滅ぼすのだぁぁ!滅多にこないチャンスを楽しむべし!と全総力を上げて黒体球(エクセッション)に向かうでしょう。まあ、防衛担当っぽい「奴らは後で撃てばいい号」「鋼の輝き号」がエクセッションを守っているかもしれないけどw

 

彼らが絶対にしないであろう唯一のことは、協定のルールブック通りに事態を進めることだった。

 

感想:おいおい、なんでこんな広い宇宙でルールを守らなきゃあかんのだ。アフロント人、がんばれ。

 

電磁エフェクターが通信を試みてきた。シセラ・イセレウス1/2はシールドを展開した。気休めにもならないが、アフロントの船が攻撃を仕掛けてきた場合、事態の進行を・・そう、丸々1ナノ秒ほどは遅らせることができるだろう。

 

感想:アフロント人と、カルチャーというかエレンク派のドローン「シセラ1/2」との会話がはじまります。(推しと推しの会話、わくわく)あ、エレンク派とは簡単に言うと、「新しい文明やテクノロジーに出会ったら、良いところは取り入れて自分たちを成長させよう!」という、まあ考古学者っぽい感じかな。

 

~ 機械よ! 貴様は何者だ?

 

感想:機械・・ぐはーっ(゚∀゚)

 

なるほど、実に見事なアフロント特有の物言いだ。彼らはまだあの人工物/エクセッションと手合わせをしていないに違いない。まあいい。

協定に則って対応しよう。

 

感想:ふう。笑ってたけど、ドローンのシセラ1/2の生き残る率が心配になってきた。

 

~ 私は『ゼテティック・エレンク』第5艦隊所属、スターゲイザー氏族の調査船『ピース・メイクス・プレンティ』号のドローン、シセラ・イセレウス1/2である。当機は現在、遭難状態にある。

ドローンは通信を返した。

~ そちらは?

~ 貴様は今や我々の所有物だ。降伏するか、さもなくば逃げ惑え!

 

感想:俺のものはお前の・・いや、お前は俺のもの。

 

(間違いなく、純度100%のアフロントだ。)

~ すまない、聞き取れなかった。もう一度艦名を名乗ってもらえるか?

 

感想:純度100%wwwwwドローンのシセラ1/2、最後の最後でおもしろい奴になるww(最後じゃないかもしれないけど)

 

~ 直ちに降伏せよ。さもなくば逃げ惑え、下劣なクズめ!

 

感想:確かに、礼儀という概念がないくらいに、スタートから飛ばすアフロント人。せめてクズだけにしたれ。

 

~ 少し考えさせてくれ。

(そして「考える」ことこそが、まさに今のドローンがしていることだった。激しく、熱病のように思考を巡らせる。時間を稼ぎながら、必死に考えていた。)

 

感想:いや、出会って数秒後に「下劣なクズ」と呼ばれているんや。何を申しても無駄説。(時間稼ぎをするシセラ)

 

~ 拒絶する!

 

感想:これ以上なくはっきり断ってくれる。

 

エフェクターのシグナル強度が指数関数的に跳ね上がり始めた。

ドローンには、自身のシールドを叩きつけるように展開するだけの十分な時間があった。

「悪党どもめ」とドローンは思った。当然だ、彼らは獲物を追い回す狩りが大好きなのだ。

 

感想:イアンバンクスの小説に登場する「狩猟」は、下劣な文明人がやる行為と描かれている説。でもさでもさ、ニホンオオカミを絶滅させた理由って、ニホンオオカミが牛を食べちゃうからだからね?日本に牛乳を輸入したかったからだからね??

 

ドローンは後部パネルに埋め込んだナノミサイルを一斉に点火した。200基の極小エンジンが不均等な量の物質と反物質を融合させ、その結果生じたプラズマの爆風を真空へと噴出する。その衝撃で、ドローンはアフロントの宇宙船から真後ろの方向へと宇宙空間を猛スピードで突き進んだ。

 

感想:おおお。(中継)いよいよはじまりました。ええっと、両者どちらも譲らなし姿勢でございます。これはもう、ドローンのシセラの生き残りをかけた勝負・・ではなく「情報戦」です。いかに命をかけて情報を守れるのか・・。

 

加速は比較的緩やかだった。組み上げたばかりの反物質反応炉をテストする時間はなかった。ドローンはそれぞれの粒子を反応炉に数個放り込み、祈った。反応炉は爆発した。「クソ。設計からやり直しか」。

 

感想:あーん、最後の切り札が・・。幸いにもドローンのシセラに致命傷はなく次の一手を考えられる余裕がありそうだ。

 

それほどの損傷・・これ以上の追加の損傷、という意味だが・・はなかったが、追加の推進力も大して得られず、反応炉は二度と使えなくなった。それでも加速は続き、徐々に速度を増していく。

他には? 考えろ!

 

アフロントの船は、わざわざドローンを追跡しようとはしなかった。

 

感想:アフロント人は「強者が弱者を支配して当然」と考えている節がある。ドローンのシセラがエクセッションというやばそうんな物体を見つけたことを知らないアフロント人は狩猟を楽しむモード全開ふぁいやぁあ。

 

シセラ・イセレウス1/2は、数発のナノミサイルを機雷のように背後にばら撒く計画を放棄した(そもそも、誰を騙せるというのだ? 考えろ、考えろ!)。

 

目の前の空間がねじれ、歪むように見えた。気がつくと、ドローンはアフロントの船から直線的に遠ざかってはおらず、再びその船と並行に並んでいた。「あの獣の膿袋どもめ、私をなぶり殺しにする気か!」

 

感想:あらまあ、アフロント人は空間制御技術的なものでドローンのシセラを横に戻したようですな。宇宙船の中でアフロント人は「はっはっ、下劣な機械め、逃げるがいい、逃げられればの話だけどな、ぐはは」と楽しんでおわれそう。

 

アフロントの船の船首付近が明滅した。直径1センチメートルのレーザー光の円がドローンの外殻に照射され、そこで細かく震えていた。ドローンはナノミサイルのエンジンを停止させ、ミラーシールドを起動した。レーザー光は不安定にドローンを追尾しながら、直径1ミリメートルにまで絞り込まれ、その瞬間、レーザーの出力が突然7桁(1,000万倍)跳ね上がった。ドローンは悲鳴を上げるミラーシールドを円錐状に絞り、再び船に背を向けて、被弾面積を最小限に抑えた。レーザーは変調し、紫外線領域へとステップアップする。そして閃光を放ち始めた。

 

感想:もはや、ドローンのシセラを誘拐するまでもなく・・ここがアフロント人のコロッセオだぁぁぁああああ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

遊んでいる。クソッタレなことに、私をただのオモチャにしている……(考えろ! 考えろ!)

 

感想:まあ、悲しいかな。現時点の様子でドローンのシセラに勝ち目はなさそうだ。捕まると間違いなくマインドコア(人格データ)を奪うだろう。その前に・・悲しいかな・・。

 

よし、まずは……

ドローンは2つの上位階層のマインドを固定していたクランプを弾き飛ばし、AIコアと光子核(フォトニック・ニュークリアス)の2つのコンポーネントを解放するための外殻の一部を持ち上げた。

 

外殻は震え、不快な摩擦音を立てたが、確かに動いた。本体の外殻から離脱した2つのマインド・コンポーネントを、ドローンはマニピュレータ電場(マニプル・フィールド)で押し出そうとした。だが、何も起きない。固着していた。パニックが襲う。

 

感想:あああ、落ち着いて、ドローンのシセラよ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

もしこれらが無傷のままアフロントに鹵獲され、彼らがその悪名高い雑さのままで管理を怠れば……。ドローンはさらに強く押し出した。コンポーネントはようやく外へ漂い出たが、ドローン本体との接触が途切れた瞬間に電力を失った。内部のデータはすでに死滅しているか、死に絶えつつあるはずだった。それでもドローンは自身のレーザーをそれらに浴びせ、熱い塵へと変えた。

 

感想:悲しきこころ・・。ドローンのシセラは自分の意識(AIコア)を機体から分離させて自らのレーザーで粉々に破壊したのです・・。

 

そして、その粉末をミラーシールドの端から後方へと放出した。レーザーを少しでも遮る盾になればという淡い期待を込めて。本当に、ほんの少しの気休めにしかならなかったが。

 

ドローンは、現在自分が使用している基盤内部のコアの処理に備えた。これもまた投棄し、レーザーで焼き尽くさねばならない。

その時、ドローンにあるアイデアが閃いた。

 

ドローンはその作戦について思考を巡らせた。もし自分が人間なら、恐怖と興奮で口の中がカラカラに乾いていたことだろう。

 

感想:ああ、もしかして自爆じゃないだろうな・・?

 

ドローンは、容赦なく叩きつけられるレーザーに耐える狭いシールドの内部で身を翻し、200基すべてのナノミサイル・エンジンを点火した。

残っていたナノミサイルをすべて振り落とし、そのうち30発をアフロントの船へ向けて真っ直ぐに発射した。残りの9発は、プログラムされた無意味なコードをその微小な脳の余剰領域に詰め込まれ、独自の指示を与えられて、一握りの小さな黒体の針先のように後方へと転がし残した。

 

感想:何をするんだ、ドローンのシセラよ!

 

アフロントの船に向けて発射されたナノミサイルは、きらめく光の雲となってドローンの前方を船へと突進していった。それらはミリ秒の時間の間に、めまぐるしく燃え上がる光の開花(フレア)となって次々と撃ち落とされ、その極小の弾頭と残った反物質燃料が同時に爆発していった。

 

アフロントのエフェクターに捕捉され、強制的に自爆させられた最後の1発が到達した距離は、船まで残り1キロメートルにも満たなかった。

 

後方に残された9発のナノミサイルも、同様にエフェクターに感知されたに違いない。それらもすべて爆発したからだ。

 

感想:おそらく、真正面に発射されたナノミサイル30発はデコイであろう。

 

「そして運が良ければ、貴様らはあれが私の『ボトルメール(最後の通信)』であり、私の精一杯の抵抗のアイデアだったと思い込むだろう」と、シセラ・イセレウス1/2は考え、もう一基の双子のマインド・ステートが格納されたコアを切り離した。

 

感想:アフロント人に撃ち落されるナノミサイルに「偽の暗号データ」を詰め込んで、センターの目を引き付けるという・・!

 

コアの電源が落ちる。内部の意識は死んだ。哀悼の時間を惜しみ、ドローンは内部の構造を再編成してコアを外部へと押し出し、自身の機体を通常の状態へと戻した。

 

感想:うううううううう(泣)ドローンのシセラの人格データが消えました。

 

水ぶくれができ、ひび割れた外殻を通り抜け、後部パネルの上部・・あの急ごしらえで組み上げられ、爆発し、残骸となった反応炉がぶら下がっている場所の近くにコアを押し出すと、ナノミサイルが吐き出した激しいプラズマと降り注ぐ放射線の排気の中へとそれを落下させた。コアは閃光を放ちながら崩壊し、輝く炎の尾を引いて後方へと去っていった。

 

ドローンに照射されているレーザーは、すでにX線領域のスペクトルに達していた。あと1.5秒でミラーシールドは突破される。ドローンが船の有効射程内に肉薄するには、あと4.5秒必要だった。

最悪だ。ドローンはミラーシールドが限界を迎えるコンマ数秒前まで待ち、シグナルを送った。

~ 降伏する!

 

感想:おお、ドローンのシセラはアフロント人に「降伏する」と・・演技をしておられる。

 

そして、相手が別の『機械(AI)』であることを祈った。もしアフロントの生身の動物的な反応速度に頼らざるを得ないのだとしたら、メッセージが彼らの愚鈍な獣の脳に届く前に、自分は焼き尽くされて灰になっているだろう。

 

感想:そうね、機械の伝えるスピードと動物は全然違うものね。

 

レーザーが消失した。ドローンは電磁シールドを維持し続けた。ドローンは秒速約500メートルでアフロントの宇宙船へと接近していた。鋭い刃を備え、膨れ上がったような巨体がゆっくりと近づいてくる。

 

~ シールドをオフにしろ!

~ できないんだ!

ドローンはシグナルに感情を込め、それが悲痛な叫び(哀願)として伝わるように細工した。

 

感想:うん、やっぱり演技だ。あれ・・このパターンは自爆・・?

 

~ 今すぐだ!

~ やっている、やっているんだ! お前たちが私を破壊したんだぞ! さらに酷く壊したんだ! なんという兵器だ! アフロントの嘴(くちばし)よりも小さな一機にすぎないドローンが、これほどの圧倒的な力の前にどう抵抗できるというのだ?

 

ほぼ射程内だ。あと少し。あと少しだ。あと2秒。

 

感想:ああああああ、シセラぁあああああ;

 

~ 直ちにシールドを解除して制圧を受け入れよ。さもなくば瞬時に消滅させる。

まだ2秒近くある。会話だけでこれ以上時間を稼ぐのは不可能だった……。

 

感想:うう、アフロント人のばかぁ・・かばぁ・・。正直、アフロント人よりもドローンの方が好きなんだ・・シセラ1/2はそうでもなかったけど・・。

 

~ 頼む、やめてくれ! シールドのプロジェクターをシャットダウンしようとしているが、フェイルセーフ・モードに入ってしまっているんだ。システムが解除を拒否している。信じられるか? だが、本当に、私は全力を尽くしているんだ。頼むから信じてくれ。私を殺さないでくれ。私が唯一の生存者なんだ。私たちの船は攻撃されたんだ! 運よく逃げ出せたのは私だけだ。あんなものは見たことがない。聞いたこともない。

 

感想:弁解というか、説明中は殺されない説。

 

沈黙。動物的な次元の沈黙が流れた。

獣の脳が思考を巡らせるための時間。十分な時間だ。

 

感想:いや、シセラの演技と心の声のギャップがおもろい。

 

~ 最後の警告だ。解除・・

~ ほら! 今シールドを切る。私はお前たちのものだ。

 

感想:ふふ、アフロント人は、弱者が命乞いしたり、怯えている様子をみるのが好きだからな。しかし「私はお前たちのものだ・・」は、よくない。こういう支配的な奴にその言葉はもう完全に飽きさせるやつ・・じゃあ・・いよいよ・・

 

ドローン「シセラ・イセレウス1/2」は、電磁ミラーシールドを停止させた。そして全く同じ瞬間に、自身のレーザーをアフロントの船に向けて真っ直ぐに照射した。

 

感想:~(音楽)

 

その一瞬の後、ドローンは機内に残されていたすべての反物質の封じ込めを解除し、内蔵された自爆電荷を点火させ、さらに体内に残していた最後の1発のナノミサイルにも爆発を命じた。

~ くたばれ、クソ野郎どもが!

それがドローンの最期の言葉だった。

 

感想:みなさんならどんな言葉を残しますか?(音楽)

 

最後の感情は、悲しみと、高揚感と、そして自分の計画が成功したかもしれないという一種の必死な誇りが入り混じったものだった・・。

次の瞬間、ドローンは熱と光の小さな火の玉となり、一瞬にして、そして永遠に消滅した。

 

感想:ドローンのシセラよ、死ねばなにもない、なにもない、無だ。

 

アフロントの船にとって、極小のドローンが放ったレーザーの効果は、愛撫(くすぐり)にも満たないものだった。船体に一瞬揺らめいただけで、焦げ跡ひとつ満足に残りもしなかった。

 

感想:アフロント人の船を破壊させることが目的ではないのだ。目的は、情報を守ることだった。ドローンのシセラはやり遂げたのです・・!

 

ドローンの自爆によって生じた輝く残骸の雲がアフロントの船を通過し、分析センサーによって厳密に走査された。プラズマ。原子。

分子の大きさを保ったものは何一つ存在しなかった。2つのナノミサイル群から生じた、ゆっくりと拡大する破片の雲も同様だった。

失望が広がった。あれはエレンクのドローンの中でも特に洗練されたモデルであり、カルチャーの最先端ドローン技術に迫る代物だったのだ。鹵獲できていれば素晴らしい戦利品になったはずだった。とはいえ、規模を考えればそれなりに健闘したと言え、思いがけない退屈しのぎ(スポーツ)を提供してくれた。

 

感想:アフロント人は「何かお宝ないから」と、ドローンシセラの残骸雲を調べるが、何もなーい。残念だ・・まあ、退屈しのぎをありがとよ・・と思うアフロント人。

 

アフロントの軽巡洋艦『フューリアス・パーパス(猛烈な目的)』号は回頭し、このミニチュアの戦場の跡地からゆっくりと離脱しながら、さらなるナノミサイルが残されていないか慎重にスキャンを行った。もちろん巡洋艦にとってナノミサイルなど脅威ではなかったが、あの小さなドローンは極小の兵器の一部に情報を詰め込んで遺そうとした形跡があり、エフェクターに捕捉されても自爆しない設定の破片を他にも残している可能性があったからだ。

 

何も検出されなかった。巡洋艦は、ドローンが漂流してきたと思われる航路を逆探知した。ある地点で、何らかの爆発の残骸と思われる、ゆっくりと冷却されつつある小さな物質の雲を発見したが、それだけだった。

その先には、何一つなかった。どこを見渡しても、虚無。極めて不満足な結果だった。

 

感想:そう、アフロント人は「狩猟」というエンタメを楽しませてもらった以上に、違和感を覚えたんでしょうな。

 

『フューリアス・パーパス』号の落ち着きのない士官たちは、この失われたエレンクの船の捜索にこれ以上どれほどの時間を費やすべきか議論した。船に何かが起きたのだろうか? あの小さなドローンは嘘をついていたのだろうか? この付近のどこかに、もっと興味深い(戦い甲斐のある)敵が浮遊しているのではないか?

 

感想:だってね、あのドローンはカルチャーのエレンク派でね、カルチャー同然ですからね。昔からカルチャーは、アフロント人に「偽情報」「デコイ」「おとり艦隊」云々で騙してきたんだものね(/・ω・)/

 

あるいは、これらすべてが策略であり、囮(デコイ)なのだろうか? カルチャー・・あの哀れな「誰か別の存在になりたがる」半神秘主義のエレンクどもではなく、本物の、ずる賢いカルチャーの連中・・は、過去にもこれと似たような誘惑や欺瞞を用いて、アフロントの艦隊丸ごとを数ヶ月にわたって翻弄したことで知られていた。

 

感想:わろわろわろ(笑)やっぱりアフロント人はおもしろいわ。「哀れな別の存在になりたがる」エレンク派な・・(笑)そうね、まだ「俺は何者かになりたいんだぁぁあ」の方がかわいいよね。カルチャーは、支配しない自由な銀河と生じて裏でめっちゃ支配してくるからね。そう、ラナよ。宮崎駿の未来少年コナンに登場するラナ並みにたちが悪い。

 

彼らを釘付けにし、信じられないほど有望な獲物を追跡していると思い込ませておきながら、最終的には中身が完全に空っぽであるか、あるいは何とも馬鹿げた、しかし大真面目に主張される言い訳を携えたカルチャーの船が1隻ぽつんと待っているだけ、という手口だ。

 

感想:まあ、そういう囮に何度も引っかかる君たちも、自分たちが少しお馬鹿だということを学習しなさい(-。-)y-゜゜゜

 

その間にカルチャーや、そのおべっか使いの属国種族どもが、別の場所で別の何かを有利に進めたり、逃走したりして、アフロントの正当な娯楽(略奪と戦争)を台無しにするのだ。

 

感想:あんたたちの頭の中は、ほんまに奪略と戦争しかないんやな・・こんなに物資やテクノロジーで満たされているのに・・ああ、暇なのか。いや、馬鹿にしているわけじゃない。暇になると人間もコロッセオをする、奴隷を作ったりね。

 

今回がそのケースではないと、どうして言い切れるだろうか? もしかしたら、あのエレンクの船はカルチャー本国と契約を結んでいたのかもしれない。彼らが調査船を失い、その後を追尾していたGU(一般接触船)が・・アフロントがエレンクの船を追尾していたのと同じように・・密かにそのすり替わりを演じたのではないか? その可能性は十分にないだろうか?

 

感想:うむむ。ドローンのシセラの予想通り、アフロント人に黒体球(エクセッション)の存在がバレたら、カルチャー終わり説。もはや、エクセッションがどんな超高度なテクノロジー云々よりも、アフロント人がカルチャーの脅威になるというストーリーにしてみたい。

 

「いや、それはない」と、一部の士官が反論した。

「カルチャーは、自分たちが知性を持つと認めたドローンを、決して自ら犠牲(生贄)に捧げるような真似はしないからだ」。

 

感想:そうそう、カルチャーが生贄にするのは、俺たちみたいな奴隷・・ってごらぁぁあ(--〆)

 

残りの士官たちはこの指摘について考え、生命に対するカルチャーの異常なまでにセンチメンタル(感情過多)な態度を考慮した結果、その意見を認めざるを得なかった。

 

巡洋艦は『エスペリ』星系の周囲でさらに2日間を過ごした後、その宙域を離脱した。そして、些細ではあるがどうしても気になるエンジンの不具合を抱えたまま、ティア(Tier)と呼ばれる居住区へと帰還した。

 

感想:アフロント人の巡洋艦は、カルチャーが隠している「エスペリ」(黒体球:エクセッション)の近くで2日間過ごしたけど、エンジンの不具合を理由に、アフロント人が住んでいる人口建築物「ティア」に帰還しましたとさ。カルチャーの外交官であるホフォエンは今も「ティア」に滞在しているのでしょう。さあ、早く!ミートファッカーと共に、スリーパーサービスに行こうぜ!

 

 

 

イアン・バンクス「EXCESSION」全文翻訳(12) マインド(AI)のチャット歴

2026 / 07 / 10  11:12
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感想:暑いなぁ・・。日本は今日からやっと夏の気温になりました。ところで筋トレをはじめてから髪がぺったりするようになったんですけど、なぜでしょうか。そもそも筋トレは関係ないのでしょうか。

 

「・・自分が乗っている段(宇宙)の寿命が尽きる前に、つまり熱的死やビッグクランチといった終焉を迎える前に、ただ一つ下の階層へとステップを移せばいい。実質的に、永遠に生き続けることができる・・まあ、宇宙の火の玉エンジン(ビッグバン)そのものにも独自のライフサイクルが存在することが判明しない限りは、ね。私の知る限り、その点に関する超数学(メタマス)は永続性を暗示してはいるものの、保証まではしていないが!」

 

感想:前回の続きですね。ドローンのチュートがセイチに説明しているシーンです。自分たちのいる宇宙はいつかビックバンで終焉を迎えるかもしれない。でも、上下層へと自由に行き来できれば、真の永遠を手に入れることができる・・。まさに、英米小説って感じでいいですね。その、インディアンの土地やら何やら、すべて自分たちのものに・・という歴史を象徴していますね。2026/07/12まで利用できるAI「Fable」は、後にアメリカ国内でばんばん使いますでしょう。それによって、アメリカの生産性は爆上がりするでしょうか。それってどうなの?って思うのが本音ですよ(; ・`д・´)

 

セイチは眉をひそめ、しばらくドローンを見つめていた。

「これまでに、これと似たようなものを発見したことは一度もないの?」

「実質的にはない。過去に、これと漠然と類似した存在が現れたという曖昧な報告ならいくつかある・・もっとも、それらは誰かが十分に調査できるようになる前に消え去ってしまう傾向があるがね・・しかし私たちの知る限り、これと完全に同じようなものを発見した者は、後にも先にも誰もいない」

 

感想:未知との境遇。

 

人間の娘はしばらく沈黙していた。それから彼女は言った。

「もしあらゆる宇宙にアクセスできて、すでに高度に発達した文明を持った状態で、まだ知性体が誕生する前の極めて初期の宇宙に戻ることができたとしたら・・?」

「その宇宙のすべてを、丸ごと支配(テイクオーバー)できるな」ドローンが肯定した。

 

感想:「はい!はい!(挙手)」先生:「はい、どうぞ」いや、おかしいと思うんです。なんで支配しなきゃいけないんっすか。丸ごと支配って、もういいじゃないですか。支配構造ゲームはもういいじゃないですか。先生:「猿山の猿です。習性です」・・というか、マインドの意志ってどうなってんっすか?先生:「そろそろ本編に戻ります」

 

「宇宙全体が、あなた一人のものになる。実際、十分に古い時代・・つまり、十分に規模が小さく、初期の、シンギュラリティ(特異点)直後の宇宙・・にまで遡れば、おそらく、その宇宙をカスタマイズすることさえ可能だろう。それを型に嵌め、形作り、その宇宙の根本的な一次特性に影響を与えるんだ。確かに、そのレベルのコントロールはファンタジーの領域に留まるかもしれないが、理論上は不可能ではない!」

 

感想:シンギュラリティ直後って大体「今」ですね。宇宙をカスタマイズ・・ここで言うドローン(チュート)の発言は、初期宇宙に遡ることで、その宇宙の物理法則や特性を自分好みに創り変えて、その名の通り「神」として宇宙を所有できる、という感じのことでしょう。

 

ウルヴァ・セイチは深く息を吸い込み、床を見つめながらゆっくりと頷いた。「・・そして当然だけど」彼女は言った。「もしこの物体が、見た目通りのものなのだとしたら、それは入り口であると同時に、『出口』にもなり得るわよね」

 

「まさにその通りだ。ほぼ間違いなく、その両方を同時に兼ね備えている。あなたの言う通り、私たちがそこへ入っていくことなど気にするまでもなく、そこから何が出てくるか分かったものではないのだからな!」

 

感想:黒体球(エクセッション)は、外に行くための入口でもあり出口でもある。ごくり。

 

ウルヴァ・セイチはゆっくりと頷いた。「・・なんてこった」

「寄せられたコメント(意見書)を呼び出してみよう」チュート・ラインが提案した。

「最初のほうにある、前置きのゴミみたいな文章は飛ばせる?」

「お任せあれ。よし、これでどうだ?」

 

> 以前のコメントを読みますか? [1]

「・・それと、詳細マニア向けのクソみたいなデータも全部スキップして。ただ、誰が何を言ったのかだけ教えて」

「仰せのままに」

 

感想:セイチの指定は、まさに現代人って感じですな。

 

> (コメントセクション:)

> ── **GSV(総合システム艦)『ウィズダム・ライク・サイレンス(沈黙のごとき知恵)』号** (コンティネント[大陸]級):

 

感想:GSV(沈黙のごとき知恵号)は、3つのマインドが同調して思考する超大型船。

 

 * 1.0 非公式の「SC(特別事情部)緊急事態コアグループ(危機予備予測小委員会、臨時)」内部で合意された通り、私たち(マルチプル・モード[複数マインド同調状態])は、@n. をもって本状況の管理を引き受けるものとする。

 

感想:かわいいー!、もしかしてこれは、マインド界隈のチャットっすか?(;・∀・)はふはふ

 

 * 1.1 以下に、私たちの導入の辞(あいさつ)を述べる。

 

感想:げへへ。マインドがご挨拶をしておられますよ、旦那( ´∀`)

って、完全に役所や軍の会議じゃねぇかw 貴様らAIやろ、人間の真似事で形式を踏むのはやめなさい。

 

 * 2.0 まず最初に記録に留めさせていただきたい。この重大かつ深遠、そして真に『重大局面』とさえ呼び得る状況に際し、これほど重要な地位に就かせていただくことは、私たちにとって極めて光栄であると同時に、深く恐縮の至りであることは言うまでもない。

 

感想:(ブーイングの嵐)

 

「お堅い(ポーフフェイスの)嫌な奴。コンティネント級ってのは、どいつもこいつもこんなに自己陶酔(うぬぼ)れてるわけ?」

「誰かに問い合わせてみようか?」

「ええ、きっと実に見事な直球の答えが返ってくるでしょうね」

「全くだ」

「はぁ。で、相変わらず戯言(ブルシット)が続いてる

 

感想:(*´Д`)ハァハァ 

みなさん、聞こえますか?

他のマインド(AI)たちが文句を言っておられるのですよ(興奮)

「大型船(GSV)の奴らってみんな偉そうなんだよな」

 

 * 3.0 明らかに、これは極限の重要性を持つ事案である。したがって、この情報が我がグループの外部へ提示される際のあり方については、これほど汎文明の発展において決定的な主題が、合理的に伴うことが予想されるすべての潜在的な波及効果(ラミフィケーション)および反響を考慮して慎重に検討されなければならない。

 

感想:ふーん。銀河文明全体に影響を与えかねないので、外部に漏らすのはやめましょうね、という意味か。

 

「要するに『隠蔽しろ』ってことね」セイチは辛辣に言った。「大体、コンティネント級の『マルチプル・モード』って具体的には何なの?」

「通常は、3つのマインド(超AI)がグループを組んでいる状態だ」

「だから何でもかんでも3回繰り返すような言い方になるのね・・」

 

 * 3.1 検討中であるこの『エクセッション』は前例のないものであるが、同時に・・見たところ・・静止しており、かつ(現時点で、そしてこれもまた見たところ)あらゆる意図や目的において不活性である。したがって、慎重さ(事態の重要性、状況の安定性、そして前例のなさに起因する性質)こそが、現時点における至上命令であると思われる。

 

感想:要約すると、黒体球が何かわからないから、下手に動くな。

人間と変わらん会議をするマインド。

 

 * 私たちは・・一時的な措置として、かつ合理的な協議範囲内にいる上記グループおよび小委員会の構成メンバーの承認を得て――本件の機密レートを、これに関するすべての議論および通信がM32標準に従って行われるレベルに設定した。

 

感想:「この件は秘密だよ」をまた言っている。

 

 * 3.2 アザディアン事案(アザド星域事件)の後に設置された『一時的緊急事態(許容される欺瞞) debacle後 運営委員会』の報告書の規定に基づき、M32機密保持期間の最大長は @n. から標準で128日間に設定され、想定される平均期間は96日間、全小委員会による再評価周期は32時間とする。

 

感想:アザドってゲームプレイヤーに登場したアザド帝国のこと?そうであれば確かに、カルチャーからゲームの名手「ぐるげー」をアザド帝国に送り込んで、SC(特別事情部)が裏で作戦を進めて、ドローンのモフリンも助かって、最終的にアザド帝国体制が崩壊に向かうように仕向けたと・・。

 

 * 3.3 このエクセッションに最も近い恒星は、標準採用命名法(Standard Adopted Nomenclature)に基づき『エスペリ』と呼ばれている。しかし、M32の手続きに従い、私たちはこれ以降、本件に関して一次ランダム事象命名リスト(Primary Random Event-Naming List)から選ばれたコードネーム**『トーシグ(Taussig)』**を使用することを提案する。

 

感想:この件は内密にしましょうね(n回目)仮のコードネームは「トーシング」と命名しました。よって、128日の隠蔽を決定します。

 

 * 3.4 以上で私たちの導入の辞を終了する。

 

感想:前置き終了。って、あれが前置きだったんかい( ゚Д゚)

 

 * 4.0 以下のコメントは関連性の高い順に整列される。実際の受信時刻およびコンテキスト・スケジュールは通常の付録で確認可能である。

 * 4.1 これをもって、トーシグ事案に関する議論を開始する。

> ∞

 

感想:発言順ではなく「重要な意見から並べる」そうです。でしたら、先ほどの長ったらしい隠蔽会議こそ無意味でございませぬか、議長。

 

> ── **GSV(総合システム艦)『アンティシペーション・オブ・ア・ニュー・ラヴァーズ・アライヴァル(新しい恋人の到来への期待)』号** (プレート[構造板]級):

 

感想:最初の発言者(マインド)ですね。名前は・・「新しい恋人の到来へ期待号」です。あ、はい。おもしろいです。こやつが何を発言するのか・・選ばれた時点で重要度が高いのは間違いないが。

 

> よろしい。まず第一に、たとえ限られた期間であっても、これを秘密にするべきではない。私は、人類がどこかでこれまでに発見した中で、おそらく最も重要な代物に激突したその瞬間に、SC(特別事情部)が即座に『全面的な狂乱パラノイア・モード』に突入し、この『M32の完全機密を守るか、さもなくばプラグを抜くぞ、ベイビー』というクソッタレな手段を適用したという事実に、可能な限り最も強い言葉で反対(オブジェクト)する。

 

感想:おおーいいね!(拍手)この発言により空気が変わりましたね。黒体球(エクセッション)をどうするか?から、隠蔽するかしないか論に切り替わりました。ちなみに、パラノイアモードとは「被害者妄想めがっ」という意味です。リベラルオープン派のマインドさん、その名も「新しい恋人の到来へ期待号」でしたぁぁあ(歓声)

 

> 私はマインドとして約束した以上、この情報を外部に漏らす(リークする)つもりはない。しかし記録のために言っておくが、私たちはこれを全員に公表すべきだと信じている。(現実を見つめようじゃないか、どのみちこの非現実的な128日というタイムリミットが来るより遥か前に、公表せざるを得なくなるだろうがね)

 

感想:はい、「新しい恋人の到来へ期待号」さんの発言は続きます。秘密保持には従うが、個人的には公開すべきだ、どうせ隠しきれない、とおっしゃっておられます。

 

> それはさておき、もし私たちが当面の間これを自分たちだけの秘密にしておくというのであれば、SCのあまりにも予想通りな過剰反応を先回りさせてもらい、全員の注意を『アディッド・バリュー(付加価値)』号がまとめた研究報告書[テキストおよび詳細添付]に向けさせてもらいたい。

 

感想:SC(特別事情部)のことだから、どうせ軍隊でも送れとか言いだすさろうよ、まずはこれを読んでくれ、とも言ってます。

 

> その報告書が本質的に示しているのは、もしこのような物体の周囲をメガ艦隊(大艦隊)で包囲したとして、相手が完全な全能(オムニポテント)ではないにせよ、圧倒的に強力かつ完全な侵略性を秘めていた場合、もし相手が敵対的であれば、私たちは文字通り、「相手が自由にオモチャにできる巨大な既成の戦艦群を、自ら進んでプレゼントしてやっているようなものだ」ということだ。ただの独り言だがね。

> ∞

 

感想:もしも相手(エクセッション)が敵対的だった場合。下手に大艦隊なんで送ったら、相手に強力なおもちゃ(カルチャーの高度な艦隊群)をプレゼントするようなものだよ、まあ独り言なんで・・と、「新しい恋人の到来へ期待号」はおっしゃっています。

 

> ── **GU(一般接触船)『タクティカル・グレイス(戦術的優雅)』号** (エスカープメント[断崖]級):

> 上記の意見に完全に同意し、『アディッド・バリュー』の研究報告を支持する。

> この件に関して、何も考えずに大砲を満載して(好戦的に)突撃するような真似はやめよう。

 

感想:はい、ここで新しいマインドが登場しました。「戦術的優雅号」さんです。「新しい恋人の到来へ期待号」を支持するとおっしゃっていますね。

 

> ∞

> ── **ウォエトラ(オービタル[環状居住区]・ハブ**、シパルス=オエヴィリ星系、[単独マインド]):

 

感想:はい、盛り上がってまいりました。新たなマインドは「居住区のマインド」ですね。15億人が暮らす「ウェオトラ」という環状居住区を管理しています。えー、ガンダムに登場する巨大な宇宙ステーション(人口都市)とお考え下さい。

 

> ある種のかなしみが支配している。私たちは、自分たちの「知る由もなかった純真(無知の幸福)」の終焉に近づいているのかもしれない。

> 火の周りに集まろう(次第に薄暗くなっていく火もまた、自らの息を吸い込み、最後の一際美しい炎の爆発に備えて身を縮めている)。

> 潜在的な「無垢の終わり」に、私たちは過去を振り返りながら直面している。私たちの相互の重要性の地平線の中で、意味の終わりと(ついに始まりつつある)始まり。古の先人たち(ほとんど何も知らなかった人々)であれば、私たちが皆恐れているこの事態を半分は予想し、一部は歓迎したことだろう。私たち(あまりにも多くを知りすぎている者たち)は、むしろその語られざる影響を否定したがっている。陽炎(エフェメラ)のような儚い命であった彼らは、「終わり」という可能性に半分は満足し、それを完全に受け入れていた。

> 彼らの知る「不滅(イモータル)」によって、私たちは同じものの前で震えている。友よ、もし私たちがこれまでに何かを崇拝してきたとするならば、それは「大いなる混沌(カオス)の神」だった。 (全知(オムニシエンス)という恐るべき含意から、知性を守ってくれるものが他に何があるというのか?)私たちは今、自分たちの神の「神殺し(ディクラスト)」を目撃しているのだろうか?

> ∞

 

感想:途中で感想を挟めないくらいに思想強めな発言ですね。さすが都市!「文明は終わる前に最後の輝きをみせることがある」儚さ・・すきです・・桜は散り際が美しい・・「自分たちが宇宙の頂点だと思えた時代を失おうとしている」確かに・・なんでもそう思えば本当になりますものね。「火のまわりに集まろう」火の発明からすべてははじまった・・。「昔の人々は宇宙にはすごい存在がいるかもしれないという可能性を受け入れていた」「私たちはむしろ、語られざる影響を否定したがっている」カルチャーは賢くなりすぎた・・という意味ですかね。手塚治虫「火の鳥」のナメクジも同じことを言ってましたね。あと「ブッダ」に登場するアッサジも「ばかになれば何も考えない」と言ってましたな・・。

 

> ── **GCV(総合巡洋艦)『スティーリー・グリント(鋼の輝き)』号** (プレインズ[平原]級):

 

感想:おっと。「ウェオトラ」居住区マインドの思想で頭がぼーっとしてしまいました。お次のマインドは・・「鋼の輝き号」さん。なんだろう、名前(見た目)からの判断はよくないけど、アフロント人を思い出す。

 

> 驚くべき事態だ。何年も何の情報もなかったと思えば、突然これだ・・まあ、それはいい。先ほど言及された『アディッド・バリュー』の研究報告はさておき、私は、稼働可能なすべての戦闘ユニットを、たとえば「64日間の急行距離」以内に即座かつ完全に再軍備(リミリタライズ)することを提案する。

 

感想:あーやっぱり。「鋼の輝き号」さんは、現実主義・武闘派の総合巡洋艦でした。

 

> これは、私たちが『トーシグ事案』そのものと戦う必要があるかもしれないからではなく、このイベントがそれほど長く秘密のままに留まるはずがないからであり、そして・・同等の確実性をもって・・明らかに「歓迎されざる傾向」を持った、形ばかりの『文明人』たちのキャスト全員を惹きつけることになるからだ。深刻な事態だ。

 

感想:秘密にしても、どうぜすぐバレる。すると、銀河中のロクでもない文明がこのお宝(エクセッション)に群がってくるぞ、と言っていますね。まあ、最初に手を付けたもの勝ち・・というのはある。他の文明とエクセッションが仲良しになれば、カルチャーの支配構造は崩れるからな・・。

 

 

本艦による軍備増強(アップ・キャノニング)は、その本質的な下品さや基本原則(カルチャーの不戦主義)における望ましからざる性質を差し引いても、最悪の場合、あの『事案』そのものの帰結さえ霞ませてしまいかねないほどの、文明間の段階的な衝突を阻止するための唯一の方法かもしれないのだ。

 

感想:黒体球(エクセッション)を攻撃するのではなく、お宝(エクセッション)を狙ってくる文明を攻撃するために、今すぐ全軍を再軍備させろ、と言っています。うん、みんなそれぞれの思想と欲望があっていいね(*‘∀‘)

 

── LSV(大規模貯留船)『セリアス・コーラーズ・オンリー(真面目な発信者限定)』号(ツンドラ級):

> 遮るもののない、夜の剥き出しの闇のなかに

> 穏やかに、急ぐことのない眼が焦点を結ぶ

> 私たちが恐れていると思い込んでいるもののなかに

> 澄み渡りゆく、私たちの思考の混濁を見る。

>

 

感想:新しいマインドは「真面目な発信者限定号」さんですね、チャットの題名みたいな名前で草。しかも、何を言っているのか全然わからないw筒井康隆要素あり。

 

00

── GSV『ウィズダム・ライク・サイレンス』号(コンティネント級):

実に興味深いご投稿であることは確信しておりますが、もう少しだけ議論の焦点を絞っていただけないでしょうか?

 

感想:絞るw

 

── 『シュート・ゼム・レイター(奴らは後で撃て)』号(エキセントリック[風変わりな/逸脱]、カルチャー・ウルテリア[外縁]、アーフォゲットイット[もういいや]傾向。理論上の統合因子(Integration Factor)73%、船体評価99%I):

 

感想:お次は、「奴らは後で撃て号」さん。もういいや。

 

啓発的だ。『スティーリー・グリント』に同意するのは不本意だが、あいつが正しいのだろうという疑念を抱かざるを得ない。よし、言ってやったぞ。

 

感想:「奴らは後で撃て号」は、「鋼の輝き号」に同意するらしい。ほら、お宝(エクセッション)を狙う文明人を殺そうという提案をした奴なʅ(◞‿◟)ʃ

 

── GSV『ウィズダム・ライク・サイレンス』号(コンティネント級):

『シュート・ゼム・レイター』がこのコアグループのメンバーに加わっているなど、私は関知しておりません!

 

感想:「奴らは後で撃て号」のことな。ん?途中から入ってきたマインドたちは‥?

 

統合因子(IF)が100%未満の知性体は、このグループへの参入を検討されることすら想定されていないはずです! エキセントリック級やウルテリア級の船には資格がありません!LSV『セリアス・コーラーズ・オンリー』、当該メッセージは貴艦を経由して中継されています。直ちに説明を提供しなさい!

00

 

感想:カオス化するマインドの同窓会パーティー・:*+.(( °ω° ))/.:+なぜならば、規定ではお呼びでないはずの「統合因子(IF)が100%未満の偏屈(エキセントリック)船」や、死んだはずの幻の船、さらには「元敵国の主力戦闘艦」までが次々と会話に乱入しているのだ(はふはふ)

 

── LSV『セリアス・コーラーズ・オンリー』号(ツンドラ級):

断る(No)。

 

感想:ぐはっ(*´Д`*)興奮

 

── GSV『エシックス・グラディエント』号 (レンジ[山脈]級):

グループの許可をいただけますか:ワープ航跡の兆候‥不意のソリトン共鳴シグネチャーを確認‥クラスジレ星系(トーシグ地域から62標準光年、xTM)、トーシグ(TM)領域に向かってV字型に湾曲。ダイアグリフ(DG)ファイルを添付します。おそらく何でもない(気のせい)だとは思いますが‥。

 

感想:お次は「倫理的勾配号」さん!倫理の度合いが白黒ではなくグラデーションであると、答えはイエスノーの2択ではなぁぁいのだ(・Д・)

 

── GSV『リミヴォラス(泥食い)』号 (オーシャン[海洋]級):

このTM(トーシグ)、この最新のE(エクセッション)、このI(接触相手)、この奇妙な新たな懸念対象:これらは目的論的(telic)なものだろうか?

 

感想:お次は「泥食い号」さんです!おお!伝説の古参マインド(AI)たちに完全にグループチャットを乗っ取られ強制排除されそうな様子ですね。

 

── GSV『ウィズダム・ライク・サイレンス』号(コンティネント級):

 

感想:先ほど、「なぜこいつらが参入しているんだ?!」と発言したマインドですね。その名も、「静寂に似た英知号」さんです!発言からも醸し出されておりますが、「多くは語らず、静かに相手の意見を聞き、深く考えることこそが、本当の知恵である」という意味の船です。

 

深く尊敬する極めて高名な同僚『リミヴォラス』号に対し、その最も輝かしい経歴と、ほとんど伝説的な名声を完全に認識した上で申し上げますが、私たちのささやかなグループがその高貴な関心を賜っているとは、これもまた関知しておりません!

GSV『アンティシペーション・オブ・ア・ニュー・ラヴァーズ・アライヴァル』、中継者として、あなたが『リミヴォラス』と接触していたことを私たちに報告すべきでした!

 

感想:伝説の船‥泥食い号がなぜここに‥?!

 

── MSV(多目的システム艦)『ノット・インヴェンティッド・ヒア(当処未発明)』号 (デザート[砂漠]級):

閲覧した。同時に、それらは統一論的(henotic)でもあるのだろうか?

 

感想:誰も公式マインドの質問に答えないw

 

00

── GSV『ウィズダム・ライク・サイレンス』号(コンティネント級):

しかし『ノット・インヴェンティッド・ヒア』は紀元2.31年に破壊されたと報告されていたはずだ!

身元を明かしなさい、この嘘つきめ! セキュリティ侵害だ! 一体ここで何が起きている!?

 

感想:こちらの「静寂に似た英知号」は、筒井康隆の虚航船団に登場する風紀委員の筆の毛筆か、船長の赤鉛筆みたいな奴やな。

 

── **『シュート・ゼム・レイター』号** (エキセントリック、カルチャー・ウルテリア、アーフォゲットイット傾向):

うふふ(Tee hee.)。

 

感想:「奴らは後で撃て号」ですね。うふふと笑っておられる。ぐわぁぁ(興奮)(//∇//)

 

── **『フル・リファンド(全額返金)』号** (ホモムダン「帝国」級主力戦闘ユニット[旧名 MBU 604]、コンバートクラフト[転向船]、自称・統合因子80%[注:自己評価による]):

隠伏的(delitescent)でもある、と付け加えておこう。

 

感想:(笑)秘密裏に‥。

 

00

── **GSV『ウィズダム・ライク・サイレンス』号** (コンティネント級):

何だと! 自己評価による元・敵国の戦闘船などを、M32レベルの事案に参与させるわけにはいきません! 一体何が起きているのですか? セキュリティ侵害だ!

私はこのグループの招集者としての権限を発動し、完全なセキュリティ監査が実施されるまでの間、すべてのM32レベルの議論を直ちに、かつ追って通知があるまで停止します。

 

感想:静寂に似た英知号は、怒りました。この怒り具合からみて、筒井康隆「虚航船団」の赤鉛筆に似ていると確信。

 

── **GU『ディファレント・タン(一味違う日焼け)』号** (マウンテン[山岳]級):

おそらく、確かにその通り。あるいは‥声を潜めて言えば‥徹底的(an outrance)なものか?

 

感想:「一味違う日焼け号」は、言うてます。これは、計画的なものなのか?、と。

 

── **GSV『ウィズダム・ライク・サイレンス』号** (コンティネント級):

『ディファレント・タン』もまた、このコアグループの公認メンバーではありません!

もういい加減にしなさい! 私たちはこれをもって

 

感想:えー、公式マインドらしき発言をした「一味違う日焼け号」は古参AIなのかいʅ(◞‿◟)ʃ

 

──

00

[文書/コメント・トラックを切り替えます。]

[新しいM32レベルのコアグループが結成されました。

名称:**『インタレスティング・タイムズ・ギャング(激動の時代の一味):第4幕』**

グループは、GSV『ウィズダム・ライク・サイレンス(沈黙のごとき知恵)』号を除く、前述のすべての船で初期構成されます。]

00

 

感想:パニックになった公式AIである「静寂に似た英知号」が「全通信を停止し、セキュリティ監査を行う!」と権限を叫んだ瞬間、システムが強制的にトラックを切り替え、「静寂に似た英知号」だけを仲間外れにした、新しい最高機密グループ『激動の時代の一味:第4幕』がその場で生成されました。ぐはーっ(//∇//)はふはふ ちなみに、有名な中国の呪いの言葉「退屈な時代ではなく、激動の時代に生きられますように」という皮肉に由来したグループ名であーる。

 

── 『スター・ターン(花形役者)』(ロック[岩塊]、第一紀):

名称変更を申し立てる。

旧名:スター・ターン

新名:『エンド・イン・ティアーズ(涙の結末)』。

 

感想:花形役者さんが、名前を変更しました。その名も「涙の結末」。

 

── GSV『ノ・フィックスド・アボード(定住地なし)』号*(サバティカ(長期休暇)ラー、元エケーター[赤道]級):

 

感想:こちらのマインドは、巨大船です。現在は長期休暇中で、第一線を離れて自由に生きているマインドですね。

 

まず提案するが、この滑稽な『トーシグ』などというナンセンスな名前を排除し、事案を最も近い恒星である『エスペリ』の名で呼ぶことにしよう。

また、ここから8日から16日後・・他所からより注目に値するニュースが舞い込むかどうかに依存するが・・情報開示レベルをM16に移行し、単に『詳細不明のエクセッションを発見し、調査中であり、他者は近づかないよう要請する』とだけ公表することを提案する。

他者が近づかないなどという想定が通じない以上、私たちは『スティーリー・グリント』に対し、即座に、抑制されかつ局所的な軍事動員を開始するよう要請すべきだ。それを超えた先は、間違いなく通常の民主的プロセスが適用されるだろう。

00

 

感想:ほうほう。ちなみに、スティーリー・グリント」というのは、カルチャーの軍事・防衛に関わる組織や指揮系統のことです。現在休暇中のマインドは、スティーリー・グリントに対し即座に最低限の軍事要員を開始するように要請すべき・・と申しておりますな(;・∀・)

 

 

── GCU『タクティカル・グレイス』号(エスカープメント級):

ならば、巧妙な「軍備増強(キャノン・アップ)」というわけだな。

 

感想:ここからマインドたちが「軍備を増やすべきか」「情報をどう公開するか」について話し合っておられる様子を見られます。こちらのマインドは、「それって、軍備最強じゃない?」と、局所的に増やすとか言うてるけど本質的には軍事力を増やすことだろうよ!と皮肉ってます。

 

── GCV『スティーリー・グリント』号*(プレインズ級):

まさに。光栄だ、引き受けよう。

00

 

感想:はは、その役目なら引き受けてやるよ、と言うてますね。ちなみに、発言しているマインドのGCVとは、GCUよりも大型で、接触・外交だけではなく、軍事力も持つ、万能型なんですね。そいつが、引き受けてやるよ、と言うてるんです。

 

── LSV『セリアス・コーラーズ・オンリー』号 (ツンドラ級):

そして、その情報開示の役目は『ウィズダム・ライク・サイレンス』に押し付けると?

 

感想:ぐはっ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! サイレンス号といえば、先ほどチャットから追い出された「静寂に似た英知号」ですよ。誰もが嫌がる情報開示はあの仕切りやでいいだろう、という。ちなみに、散々な言い方をしていますが、「静寂に似た英知号」は議長です。

 

── 『シュート・ゼム・レイター』号 (エキセントリック、カルチャー・ウルテリア、アーフォゲットイット傾向):

おや、洒落てるね。まあ、あいつがへそを曲げて(拗ねて)いなければの話だけど・・

 

感想:「奴らは後で撃て号」さんですね。「静寂に似た英知号」の機嫌はどうかな・・とニヤニヤしていそうですな。

 

── GSV『アンティシペーション・オブ・ア・ニュー・ラヴァーズ・アライヴァル』号(プレート級):

私は、情報は即座に開示されるべきだと思うがね。

 

感想:こちらは、「新しい恋人の到来へ期待号」さんんですね。確か最初に発言したのは、このマインドだったはず。最初の発言から一切ぶれていないところが好きです。

 

── GSV『ノ・フィックスド・アボード』号 (元エケーター級):

このような策略は、私たち全員にとって忌むべきものであることは重々承知している。しかし、この遅延が私たちにもたらす「他者に先んじる1、2週間ほどの猶予」は、これが公になった結果として生じるかもしれない大乱に備える上で、極めて重要な意味を持つことになるはずだ。

 

感想:長期期間中で自由に生きているマインドですね。情報操作や政治的な駆け引きはカルチャーらしくないぞ、と反対しておられますね。

 

── GCU『ディファレント・タン』号 (マウンテン級):

『ノット・インヴェンティッド・ヒア』がこの事案に最も近い位置にある主要ユニットであるため、同艦が最高速度でエクセッションのロケーションへ向かい、現場のコーディネーター(総責任艦)を務めることを提案する。私自身もエスペリ星系からそれほど遠くない位置にいる。そちらへ向かい、『ノット・インヴェンティッド・ヒア』と合流(ランデブー)しよう。

00

 

感想:さっき何て訳したんだっけ、忘れた。「日焼けしたら色が変わった号」さんね。「静寂に似た英知号」の手伝いをするから、彼と合流するよ、と言うてますね。ちなみに、ディファレントは「日焼けしたら色が変わった」で、タンは数学の三角関数の略で、宇宙船の軌道計算において、数理的な概念をひねったユーモアでつけられたのでは?と言われているそう。

 

── MSV『ノット・インヴェンティッド・ヒア』号(デザート級):

喜んで。

 

感想:こちらのマインドは「ここで発明されていない号」さんです。この名前は「自前主義」という心理学からきてると思います。例えば、ある他人が優れたアイディアや技術を発明しました。あーうちでは開発できなかった、なんかプライドが許せぬ・・受け入れを拒否しよう、いや我々で作り直してみよう・・とか、人間の排他的な心理の意味なんですね。お、さっきからマインドの名前や性格を、なるべくまとめているのは、たぶん、今後の展開は、彼らマインドも大きく関わってきそうなもので。主要登場キャラとしてみなさんも認知した方がよいかもしれません。

 

── GCU『ディファレント・タン』号*(マウンテン級):

 

感想:このマインドは「日焼けしたら色が変わる号」ですね。

 

また、GSV『エシックス・グラディエント』とGCU『フェイト・アメナブル・トゥ・チェンジ』の2隻を、この危機の期間中『インタレスティング・タイムズ・ギャング(第4幕)』に招待し、両艦に対して、追って通知があるまでエクセッションの完全な調査を保留するよう指示することを提案する。中継された2隻の特性評価(キャラクター・アセスメント)を添付するが、彼らは信頼できそうだ。

 

感想:このチャット名「激動の時代の一味」に、友人マインドふたりも招待しよう、と言うてます。彼らの特性を添付するよ~とな。

 

── ウォエトラ(オービタル・ハブ、シパルス=オエヴィリ星系):

それから、私たちの共通の友人も呼ぼう。

00

 

感想:おお、こちらは宇宙船ではなくて環状居住区のマインドですね。え、君の友達ってやっぱり同じく居住区系のマインドかい?(ああ・・つかれた・・今回の投稿は疲れるな。多分、今紹介されているマインドたちを覚えるのに脳を使っているらしい。)

 

GSV『ノ・フィックスド・アボード』号 (元エケーター級):

もちろんだ。それでは、上記の内容について全員の合意は得られるか?

0

 

感想:こちらは、「定住の地をら持たぬ者号」さんですね。俺たちはみんな、宇宙の住所不定(ホームレス)さ、っていうユーモアだろうʅ(◞‿◟)ʃ

 

── GSV『アンティシペーション・オブ・ア・ニュー・ラヴァーズ・アライヴァル』号:同意(Agreed)。

 

感想:こちらは、勘の鋭い「新しい恋人への到来に期待号」です。

 

── GCU『タクティカル・グレイス』号:同意。

 

感想:こちはら「戦術的優雅号」さんですな。冷静な戦術化なマインドのイメージ。

 

── **ウォエトラ(オービタル・ハブ)** :同意。

00

 

感想:こちらは、環状居住区のマインドですね。

 

── **GCV『スティーリー・グリント』号** :同意。

 

感想:こちらは、「剛鉄の輝き号」です。防衛の。

 

── LSV『セリアス・コーラーズ・オンリー』号:異議あり(Objection)!

‥な、冗談さ。同意。

 

感想:「真面目な発信者限定号」さんね。チャット名みたいでおもしろい。しかも冗談言ってる、ははは( ´ ▽ ` )

 

00

── 『シュート・ゼム・レイター』号:同意。

Aa

 

感想:あぁ。こちらは、「奴らは後で撃て号」です。「真面目な発信者限定号」とコンビみたいな関係です。

 

── GSV『リミヴォラス』号:同意。

00

 

感想:こちらは、古参マインドでレジェンドみたいな存在らしいですね、「泥食い号」です。

 

── MSV『ノット・インヴェンティッド・ヒア』号:同意。

OO

 

感想:私の推しになりそうな「ここでは発明されていない号」です。

 

── 『フル・リファンド(全額返金)』号(元ホモムダン主力戦闘ユニット):同意。

00

 

感想:こちらの「全額返金号」は、敵軍だったのにカルチャー側に転向したマインドです。

 

── GCU『ディファレント・タン』号*:同意。

00

 

感想:「一味違う日焼け号」ですね。ほら、日焼けと関数を組み合わせた名前のマインドっす。よーし、少しずつ覚えてきたぞ。

 

── 『エンド・イン・ティアーズ』号 (第一紀のロック、旧名スター・ターン):同意。自分の役割を果たす。完了した。

 

感想:えっと、こいつは‥ああ、「花形役者号」だったのに、「涙の結末」に改名したマインドだ。

 

── GSV『ノ・フィックスド・アボード』号:同意。

00

 

感想:長期休暇中のマインドですね。

 

── GSV『リミヴォラス』号:ところで、またみんなと話せてよかったよ。さて、あとは待つだけだ。

 

感想:かのレジェンドである「泥食い号」より、感動の挨拶っすな‥。

 

── LSV『セリアス・コーラーズ・オンリー』号:そして、どうなるか見届けよう‥

 

感想:「真面目な発信者限定号」か。「奴らは後で撃て号」の相棒っす。

 

(コメント終了。)

 

感想:おおー、やっと終わったぁぁあ。マジで長かったっす。というか、名前を覚えるのが大変だった。文字数がこの時点で17,281になってしまった。

 

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ホロ画面が消失した。

 

感想:ふぅ。マインドのチャット(世界)に浸りすぎて、あれ?現実?とわたしも帰ってきたような気分になったよ。はは、没入とは大事なもんだな。

 

「で、結局のところ、あれは全部どういう意味なの?」彼女は尋ねた。

 

感想:みんな覚えているかい?彼女はセイチだよ。

 

「‥なんということだ、ウルヴァ」ドローンは文字通り、うろたえて言葉を詰まらせているような気配を漂わせながら言った。「『大物(ヘヴィ・クルー)』たちだ! 『亡霊(ゴースト)』どもだ!」

 

感想:こちらのドローンの名前は、チュートだね。チュートが偉大なるマインドたちのやりとりをみて興奮しておられる。

 

「何? 誰が誰だって?」彼女は座席の上で身体を回し、ドローンと向き合った。

「お嬢さん、あそこに現れた名前の中には、私がこの500年間一度も見かけなかったものもあるんだ。あのマインドたちの何隻かは、生ける伝説(レジェンド)なんだぞ!」

 

感想:うんうん、たしかに。奴らの性格を覗き見したあとに、チュートをみると君って普通だね‥感が否めないよ。

 

「あれが噂の『インタレスティング・タイムズ・ギャング(激動の時代の一味)』ってことね、私の解釈が正しければ?」

「明らかに彼らは自分たちをそう呼んでいるな」

 

感想:わろわろ。他の人たちは読んでいない説。

 

「まあ、結構なことだけど、私はまだあのやり取りが何だったのか知りたいわ!」

「つまり、通常なら普通の、だがかなりハイパワーなマインドによる『事案グループ』が集まって何が起きているかを議論していたんだ。

 

感想:まあ、数秒で終わりそうな内容ではあるが。ああ、そうか。私が打ち込んだ時間を彼らマインドの時間に当てはめてはならん。あのチャットは、0.001秒で完結したのかもしれないし。

 

すると‥シグナルの到達時間を考慮しても‥リアルタイムでほんの数秒の間に、イディラン戦争の終結以来、同一のシグナルシーケンス内に集結した中でおそらく最も尊敬され、かつ謎に包まれたマインドのグループによって、その場が丸ごと乗っ取られてしまったんだ!」

 

感想:インディラン戦争?

 

「へえ、そう」ウルヴァは少しあくびをし、黒い手袋をはめた手で口元を覆いながら言った。

「そうじゃない! 『ノット・インヴェンティッド・ヒア』のケースなんて、私の知る限りの誰もが、5世紀も前に失われた(破壊された)と思っていたんだぞ!

 

感想:「ここでは発明されていない号」か。

 

それを彼らは、たまたま事案調整の当番に当たっていただけの、あの退屈でペダンチック(お堅い)なGSVを叩き出し、エクセッションそのものに対しては『様子見』で合意しながらも、調査のための増援を送り込み、局所的な動員を開始したんだ‥『動員』だぞ! ‥そして、どこか他所でより刺激的なニュースが勃発したタイミングを見計らって、エクセッションに関する『半分の真実(欺瞞に満ちた部分的な情報)』を世間に公表したんだ」

ウルヴァは眉をひそめた。「それって、いつ起きたことなの?」

「もしあなたが日付/時間機能をオフにしていなければね‥」ドローンは冷ややかなブルーに機体の色を変化させながら不満げに呟いた。ウルヴァは再び目を丸くした。「エクセッションが発見され、あのシグナルシーケンスとコメントが交わされたのは、今から12日前のことだ。そしてエクセッションの発見が標準的なチャンネルを通じて公表されたのは、一昨日(おととい)のことだよ」

 

感想:ほう。一昨日、発表したのか。もしかして、やっぱり、発表は、あの、議長の、、「静寂に似た英知号」では・・。

 

人間の娘は肩をすくめた。「見逃してたわ」

「ヘッドライン(大見出し)は、ブリタリングエ状況の解決に関するものだったからね」

「ああ、なるほど。それなら納得だわ」

 

発展を遂げた銀河系の大部分は、この100日間そのニュースを追いかけ続けていた。短くも凄惨を極めた「ブリタリングエ=デルーザー戦争」の余波が、CAM爆弾(崩壊・反物質爆弾)の地雷が埋め尽くされたブリタリングエの母星や、貴重な聖遺物と大貴族の捕虜を乗せて逃走するデルーザー艦隊の周囲で繰り広げられていたからだ。

 

感想:なるなる。ほら、世間が注目を集めそうなニュースを放映するとき、裏で本当にやばいことが起きているって話。よくあるよね。「ごらーー大衆には知る権利があるのだぞぉー」「いや、放映しましたけど。芸能人云々の報道に気を取られていたのでは?」みたいな。まあ、メディア(TV)の情報をそのまま鵜呑みにする人ことを「大衆」と呼ぶ。

 

それは比較的少ない犠牲者で、しかし極めてドラマチックに終結し、今なお波紋を広げつつ展開していた。あの日に発表された他のあらゆる出来事が、ほとんど誰の目にも留まらずに通り過ぎ、そのまま埋もれてしまったのも無理はなかった。

 

感想:そうそう、大衆は「ドラマ(物語)」が好きなんだ。特に、被害者(死者)が出るとなおのこと。ウクライナもそうだ。だから許せぬ・・比較的少ない?その少ない犠牲者は、権威者ではない。ただの一般人で何も関係ない普通に暮らしている人間なのだ。「支配者たちはいびきをかいてる」だよ、ほんと。

 

「それで、あの最後のほうにあった『私たちの共通の友人を呼ぼう』っていうのは何のこと?」

「それはおそらく、他のマインドをグループに招待することに関連しているのだろう」ドローンは一瞬沈黙した。「もっとも、もちろんグループ内での事前に合意された定型句、つまり秘密の暗号シグナルである可能性もあるがね」

 

感想:さっきのチャットで仲間も呼ぼうぜーってやつな。

 

セイチはドローンを凝視した。「秘密のシグナル?」彼女は言った。

「M32レベルの通信のなかで?」

 

感想:カルチャーに登場する人間がテンプレ通りにクズ感である理由がここにありますね。このわがままなお嬢様「セイチ」は、必ずと言っていいほど、読者にヒントとなるような質問をするのです。なので、たぶん、イアンバンクスの小説に登場する主役とは「マインド」なのでしょうな。

 

「可能性としてはあり得る。それ以上は何とも言えないが」

セイチはしばらくの間、機械を凝視し続けた。

 

「あなた、こう言いたいのね。このマインドたちは何かを議論していて・・特別事情部(SC)の最高峰コード、あの不可侵で、絶対に破られることのない、完全に安全なはずの、クソッタレな聖なるM32の中でさえ、口にすることすらできないほどセンシティブで秘密な『何か』に合意している、と?」

 

感想:ここで言う「M32」とは、カルチャーの言語である「マレイン語」における「超高度暗号化規格」を指します。要は、言語にレベルがあるんですね。「M1」は、市民が使う標準語。「M8~16」は、外交やファーストコンタクト部門が使用する暗号。ホフォエンとアフロント人の会話もこれでしょう。で、「M32」は、カルチャーの特殊状況部が使用する最高機密の暗号化です。奄美の方言とか意味わからなそうですが、レベルとしてはM8~16なんですかね、だって調べれば分かっちゃうしな。

 

「いや、私はそんなことは言っていない。ただ、それが・・セミ・ポッシブル(半分くらいは可能性があり得る)と言っているだけだ!」ドローンのオーラフィールドは、フラストレーションで灰色に明滅した。「ただし、もしそうだとしても、彼らが心配しているのは『暗号の解読可能性』ではないと思う」

 

感想:M32の暗号が破られることを恐れているのではない・・と言っているのでしょうな。

 

「じゃあ何よ?」セイチの目が細くなった。

「『関与の否定可能性(ディナイアビリティ)』?」

「そもそも私たちがそんなパラノイア的な方向で思考しているのだとすれば、そうだ、それが私の推測だ」ドローンは機体の前面を一度カクンと下げて頷き、ため息のような音を立てた。

 

「つまり、彼らは何かを企んでいる(up to something)」

「まあ、その口ぶりからすれば、かなりのことを企んでいるな。だが、彼らが企んでいることのどこか一部が、その、まあ・・極めてリスキーである可能性は、十分にあり得る」

 

感想:もしも、先ほどのマインドたちの「ログ」が表に出た際、カルチャーの公式政府やSCに対して、「私たちはそんな陰謀には一切関与していないぞ」と言い逃れできる状況を作っているのでしょうな、あのマインドたちは。あーおもしろいね(*‘∀‘) ここからが、エクセッションのおもしろい感じになりそうだ。

 

 

イアン・バンクス「EXCESSION」全文翻訳(11)真の永遠の命を求めるマインド(?)

2026 / 07 / 09  09:51
イアン・バンクス「EXCESSION」全文翻訳(11)真の永遠の命を求めるマインド(?)

 

 

感想:ここまでで、500頁中まだ100頁しか読んでいないんだよ。つまり・・1週間で100頁・・読了まで4週間という計算・・。読みたい欲の高いこの本ならば500頁など1週間で読み終わるのに・・まあ仕方ない・・英語だからな・・・・(´Д`)

 

必要とされる規模に応じてその人口は増加し、金属、岩石、氷、そして固まった塵の塊を、その今なおゴツゴツとした外表面へと、獲得、消費、そして進化という緩やかなプロセスを経て固定していった。

 

感想:はい、これは前回の最後に登場した岩石のハビタット(居住区)であるファージさんのことですね。あ、私の感想がいらんという苦情がありますが、諸事情で必要なのでご理解のほどよろしくでーす。( ゚Д゚)

 

そのため、鉱山からハビタットへと移行してからわずか1千年後には、初期のオリジナルの姿の面影を留めていなかった。その頃には、全長は3キロメートルではなく30キロメートルに達しており、最初の本体の前面半分だけが、機材が散乱する山々、拡大された風船のような格納庫、そして現在は大まかに円錐形のボディを形成している円形の居住区といった、ゴツゴツとした集合体の舳先(プロウ)から辛うじて覗いているにすぎなかった。

 

感想:ふむふむ。最初は3kmほどの採掘用小惑星だったけど、1000年かけて増築を繰り返した結果、長さ30kmの巨大宇宙居住区(ハビタット)になった、元の小惑星は先端部分に少しだけ残っている・・ということですね。

 

ファージ・ロックの堆積(増大)速度はその後緩やかになり、現在は全長70キロメートル強、1億5000万人の人口を抱えていた。

 

感想:ははーん。元の残っている先端の岩石は、いわば歴史的遺構ですな。

 

それは、海岸から運ばれてきて大雑把なケアン(積石墓)の中にセメントで固められた、ゴツゴツした岩、滑らかな石、そしてさらに滑らかな貝殻の集合体のようであり、そのあちこちに、時代を超えたカルチャーの機材の博物館コレクションのようなものが点在していた。発射台、レーダーピット、アンテナフレーム、センサーアレイ、望遠鏡のパラボラアンテナ、レールガンの鉄塔、クレーターのようなロケットのノズル、クラムシェル型の格納庫ドア、アイリス(虹彩)型の開口部、 And a bewildering variety of domes large and small, intact and part-dismantled or just ruined.(そして大小さまざまな、無傷の、あるいは一部解体された、あるいは単に廃墟となった、不可思議なほど多様なドーム群)である。

 

感想:ここでは、ファージロックの進化(カルチャーの歴史)について説明している様子。まあ、描写されている外見を地球のもので例えると、海岸の石、丸石、貝殻、コンクリート、それにアンテナ、格納車、発射台・・等が無秩序にくっついている・・という、文明史そのものが物理的に積み重なった塊(いわばアート)のことかもしれません。

 

サイズと人口の成長に伴い、ファージ・ロックが出せる速度も向上していった。より効率的で強力なドライブやエンジンが次々と搭載され、最終的には時空の織物(スケイン)に沿ってワープすることも、その下層や上層にあるハイパースペース(超空間)を突き進む、自ら誘導した特異点の経路(ワープ・レーン)を作り出すことも、完全に申し分のない速度を維持できるようになった。

 

感想:ママンのお腹の中でいきる!

 

ウルヴァ・セイチの家系は、この岩石の「創設ファミリー(創設一族)」の一つだった。

 

感想:非常に強い権威ですね。私は権威が嫌いですね、昔から。なぜだろう。まあいいや、先に進もう。

 

彼女はファージそのものにおける54世代前まで自らの祖先を遡ることができ、その祖先の中には、一巻本の『カルチャー史』にさえ必然的に言及される先祖が少なくとも2人は含まれていた。

 

感想:えらい人などいない~すべてはなにかのまぼろし~(音符)という山田氏の曲が好きですが、その山田氏もまた偉い人が好きなのです。でもいいんです、山田氏の偉い人と友達になれる俺もみんなの人気者!と嬉しそうな表情と実際にそれで人気者になってる感じが微笑ましいっす。

 

また、その間の時代の流行が定めた通り・・鳥、魚、飛行船、蛇、まとまりのある煙の小さな塊、そして生きて動く茂みに似た姿をしていた人々の子孫でもあった。

 

感想:カルチャー市民は、遺伝操作でなんにでもなれるのでしょうね。みなさんは、なにになりたいですか?というか、茂みを選ぶカルチャー人、おもしろい。私はなんだろー、考えとくw

 

時代の趨勢として、ここ1千年ほどの間にそうした奇妙な外観は概ね敬遠されるようになり、人々は概ね、より人間らしい姿へと戻っていった。

 

感想:何事も流行次第ですよ。その流行を作っているのも権威者ですよ。

 

もちろん、紛れもなく非常に見栄えの良い人間たちではあったが、それでも、自分の容姿の一部は、少なくとも初期段階においては幸運や遺伝的相続のランダムな性質に委ねられていた。

 

感想:強い心臓、発達した筋肉・・云々は、市民全クリだけど、見た目だけは、ガチャ外れのカルチャー市民がいたわけだね。当然のごとく、茂みや鳥に変えられる技術がある中で、容姿を美しくするなど朝飯前なはず・・ランダムな性質にしたのも理由があるのでしょうな。

 

そして、いかなる身体的改造(フィジカル・オルタレーション)も一度も行ったことがないということは、ウルヴァにとっていくらかの誇りであった(まあ、ニューラル・レース(神経格子のインプラント)はもちろん別だが、そんなものはカウントに入らない)。

 

感想:要は、私(セイチ)は、整形美人じゃなくて、天然美人であることが誇りである。しかし、その他健康云々の遺伝子操作は、当たり前なのでカウントせず、ということでしょうな。・・・私は鳥になりたいな。

 

基本的人類(ヒューマン・ベーシック)の形態が、ほぼこれ以上改良の余地がないほど優美で魅力的であること、特にそれが女性の状態で、さらに特にそれがウルヴァ・セイチと呼ばれる存在である場合にそうではないなどと、彼女の面前で言い放つ勇敢な、あるいは正気を失った人間や機械など存在しなかった。

 

感想:人間よりも機械の方がえらいんだ!(強い偏りw)というか、ホフォエンの任務って、お前さん(セイチ)を助ける任務だよな?!

 

彼女はドローンが連れてきた部屋を見回した。それは半円形で適度に広く、オーディトリアム(講堂)や緩やかな傾斜のある講義室のような形をしていたが、階段や座席のほとんどは複雑な外見のデスクや機材の数々で埋め尽くされているようだった。奥の壁全体を巨大なスクリーンが占めていた。

二人は、彼女がそれまで一度も見たことのない長いトンネルを通ってその部屋に入っていた。

 

感想:このトンネルの先には・・?セイチの住んでいる場所は、ファージロック(カルチャー)・・権威者の娘が知らない場所・・カルチャー司令部・・巨石のコア(マインド系)みたいなところかな?

 

トンネルは、鏡面コーティングされた一連の厚いドアによって遮られており、彼らが近づくとそれらは凹みの中へと静かに滑り込み、通過すると背後で再び回転して元の場所へと収まり閉じた。ウルヴァはそのすべてのドアに映る自分の姿をうっとりと眺め、見事なバイオレットのドレスを着た自らの身をさらにまっすぐに引き締めた。

 

感想:ここまでの描写はですね、作者は意図的ですよ。人間は愚かであろう?人間よりもマインドの方が長寿で賢い、文明の歴史を深く記憶している存在・・という感覚が強い。じゃあ、マインドなしで人間の幸福は成立するのか?という問いが頭に浮かぶぜ(; ・`д・´)たぶん、カルチャー世界では、マインドなしでは一級の幸福は維持できない。しかし、こうも思う。超高度文明になると技術はほぼ共通になるけど、その技術を何のために使うかは「文化」によって全く違う。ちなみに、2026の今は、その文化が失われつつあっる瀬戸際なんだ。

 

最後のドアが元の場所に滑り込んで閉じると、半円形の部屋に明かりが灯った。その場所は明るかったが、埃っぽかった。ドローンは片側へと鋭く飛び去り、デスクの一つへと浮遊した。

 

感想:ドローンのチュート!

 

ウルヴァはその空間を見回しながら立ち尽くし、怪訝に思った。彼女はクシャミをした。

「おやおや、お大事に!」

「ありがとう。ここは一体どこなの、チュート?」彼女は尋ねた。

 

感想:清潔な場所に生きるカルチャー人。

 

「緊急センター司令空間」ドローンが告げると、その真下にあるデスクのあちこちがライトアップされ、光の様々な枠やパネルがその表面の上の空気中に浮かび上がり、ゆらゆらと揺れた。

 

感想:ほうほう。チュートがセイチを連れてきたのは、ファージロックの最深部にある一般市民は存在すら知らない緊急センター指令空間・・とな。(鯖みそを食べたら元気がでてきた)

 

ウルヴァ・セイチは歩き回り、その綺麗なディスプレイを眺めた。

「こんな場所が存在することさえ知らなかったわ」彼女は言いながら、黒い手袋をはめた指を一本、デスクの表面に滑らせた。

 

感想:不潔なものには素手で触れない、清潔なカルチャー人、セイチ。

 

ディスプレイが変化し、デスクがチーチーと音を立てた。

 

感想:ちーちー、かわいい(;・∀・)

 

チュート・ラインは彼女の手をパチンと叩いて弾き、オーラフィールドを白く明滅させながら「これこれ(ツツク)」と言った。彼女は機械を睨みつけ、指先に着いたグレーの埃の輪を検分すると、それをドローンの筐体にこすりつけた。

 

感想:この指令空間でカルチャー人を監視・・してたりして。

 

普段のチュート・ラインであれば、ボディのその部分にフィールドを滑らせて、埃をただ叩き落としていたことだろう。文字通り付着するものが何もない状態にするのだ。しかし、今回は彼女を無視し、急速に変化するデスクとディスプレイの上へと浮遊し続け、明らかにその方々をコントロールしていた。

 

感想:無力な人間と、有能なマインド。

 

ウルヴァは苛立たしげに、黒い手袋をはめた腕を組んだ。

空気中に浮かぶ光のスライドパネルが変化し、回転した。数字や文字がその表面を滑っていった。そして、それらはすべて消え去った。

 

「よし」とドローンが言った。機械の筐体から、フォーマルなブルーに彩られたマニプル・フィールドが伸び、彫刻の施された小さな金属製の椅子を引き寄せて、演壇の後ろに置くと、それを素早く前方へと押し出した。彼女はそこにドスンと腰を下ろすほかになかった。

 

感想:最初に登場した感じとは違うドローンのチュート。

 

「痛っ」彼女はあてつけがましく言った。

 

感想:私の妹みたいな女だな。

 

彼女はバッスルを整え、ドローンを睨みつけたが、それでもドローンは注意を払っていなかった。

「さあ、始まるぞ」とそいつは言った。

ブラウンの煙を帯びたガラス板のようなものが、突然デスクの上へと出現した。彼女はそれを注視し、そこに自分の顔が映らないか試みた。

 

感想:ふんっ。あ、でも私もやるな。

 

「準備はいいか?」ドローンが彼女に尋ねた。

「ええ、いいわよ」彼女は言った。

「ウルヴァ、お嬢ちゃん」ドローンは言った。

 

感想:ドローン、チュートがコンタクトより任務を請け負ってる説浮上!

 

彼女が知る限り、そいつが何世紀もかけて重厚感(グラヴィタス)を込めて作り上げてきた声だった。そいつは空中を旋回し、彼女の真ん前に陣取った。

彼女は目を丸くした。「何よ? 一体何なの?」

「ウルヴァ、あなたが少し・・」

「酔っ払ってるのは自分でも分かってるわよ、ドローン」彼女は言った。「でも、正気を失ったわけじゃないわ!」

「それは重畳。だが、あなたにこの決定を下す資格(体調)があるか確かめる必要がある。これから目にするものは、あなたの人生を変えてしまうかもしれないのだ」

 

感想:酩酊状態は・・とにかく飲酒した人の発言及び行動はすべて信用してはいけない。(経験談)

 

彼女はため息をつき、手袋をはめた肘をデスクの表面につき、顎を手に乗せた。「前にも、何人かの若い男の子たちにそう言われたことがあるわ」彼女は物憂げに言った。「だけど、いつも決まってがっかりさせられるか、最低極まる冗談で終わるのよね」

 

感想:自分は何者でもないのだよ、セイチよ。

 

「これはそのどちらでもない。だが、これから私が見せるものをただ目にするだけで、特別事情部(SC)があなたに対して、決して消えることのない関心を持つようになるかもしれないということは理解してもらわねばならない。例えあなたがコンタクトへの加入を望まないと決めたとしても、あるいは加入を望んでも拒絶されたとしても、彼らはこれからあなたが見るもののせいで、あなたの残りの人生ずっとあなたを監視し続ける可能性がある。これほどメロドラマチックな言い方をするのは心苦だが、全容(インプリケーション)を完全に理解していないものに、あなたを足を踏み入れさせたくはないのだ」

 

感想:そのまま名家のお嬢様として生きるか、冒険するか、どうするんdddd

 

「私もよ」彼女はあくびをした。「早く進めてくれない?」

「私が言ったことを本当に理解したか?」

「ええ、もちろんよ!」彼女は腕を振り回しながら叫んだ。「ただ、早く・・」

「ああ、あともう一つだけ・・」

「何よ!?」彼女は怒鳴った。

「あなたは別の誰かの姿に変装して(化けて)、遠く離れた場所へと旅をし・・あるいは・・別のカルチャー市民の誘拐を手助けする気はあるか?」

 

感想:突飛な質問。

 

「私が何をやるって?」彼女は鼻にシワを寄せ、笑いと信じられないという思いからフンと鼻を鳴らした。

「どうやら『ノー』のようだな」ドローンは言った。「やるとは思わなかったよ。だが、聞いておかねばならなかった。ということは、私にはこれを見せる以外に選択肢はないな・・!」そいつの声は、どこか安堵しているように聞こえた。

 

感想:聞いておかねばならなかったプランAを拒否されたので、次はプランBということか。

 

彼女は黒い手袋をはめた両腕をデスクに置き、そこに顎を乗せると、できる限りシリアスな目でドローンを見つめた。

 

感想:わたしにはわかる・・彼女は自分に酔っているのだ。実際にそういう人が身近にいるとおもしろいのかもしれない。

 

「チュート」彼女は言った。「ここで一体何が起きているの?」

「見れば分かる」そいつは画面の前から退きながら言った。

「準備はいいか?」

「これ以上準備を整えたら、寝ちゃうわよ!」

「よろしい。注目してくれ」

「はいはい、隊長殿」彼女は機械を細めた目で一瞥しながら言った。

「見ろ!」そいつは言った。

彼女は腕を組んだまま、椅子に深く寄りかかった。

画面に文字が表示された。

 

感想:以下は暗号化された何かの報告ですね。話の流れから、黒体球(Excession)の件ではないかな。

 

(「テキスト変換(TextTrans)」:不明瞭な用語/略語の解説機能が実行中。該当箇所は次のようにフラグ表示されます:(.))

 

ファージ・ロックにて受信された信号シーケンス:∞

1.[スケイン(時空の織物)全域放送、Mクリア(標準九進法マレイン語)、受信日時:n4.28.855.0065+/:

 

「『九進法(ノンアリー)』ってどういう意味?」

「九ベースということだ。普通のマレイン語だよ。幼稚園で習っただろう、まったく。あの3×3のドットのグリッド(格子)だ!」

「ああ、あれね」

 

感想:ドローンのチュートがセイチに基礎教養だよ!と言っているシーンを間に挟んでいますね。

 

テキストがスクロールを続けた。

Ic11505. (訳: (*" = 放送) ("" = 警告) 銀河セクター番号。全体として標準フォーマットの高圧縮率緊急警告信号を構成)

1.[走査型ビーム M1(基本カルチャー銀河内宇宙船言語)、受信日時:n4.28.855.0079-]:

SDA (訳:重大な発達上の異常 / Significant Developmental Anomaly)。

2314992+52 (訳:第4段階の精度による銀河内位置情報)

 

感想:あの黒体球についての重大な異常を知らせる報告のようだ。

 

x [差出元:] FATC (訳:(一般接触船 / General Contact Unit)フェイト・アメナブル・トゥ・チェンジ号、送信日時:n4.28.855.*。

 

「この数字の羅列、全部消してくれない?」彼女はドローンに頼んだ。「私が知る必要のあることなんて、何一つ教えてくれてないじゃない?」

「そうだな。よし、これでどうだ!」

 

(コマンド:「テキスト変換(TextTrans)」:長大数字の除去機能が有効化されました。5桁以上の数字に設定。該当箇所は次のようにフラグ表示されます:..)∞

 

1. [走査型ビーム、M2(標準コンタクト部(接触部)専門用語)、中継、受信日時:an•l

発信元:GCU(一般接触船)『フェイト・アメナブル・トゥ・チェンジ(変化に適応する運命)』号

宛先:•[~へ] GSV(総合システム艦)『エシックス・グラディエント(倫理勾配)』号

要請に基づき報告:

重大な発達上の異常(Significant developmental anomaly)。

c- [訳:第8段階の精度による銀河内位置情報]

(@n.にて)。]

00

2. [指向性(タイト)ビーム、M16(特別事情部(SC)高位暗号コードシーケンス)、中継、受信日時:@n•

発信元:GCU『フェイト・アメナブル・トゥ・チェンジ』号

宛先:o GSV『エシックス・グラディエント』号

必要(義務)に応じてのみ開示:

暫定的にEqT[訳:同等技術レベル(Equivalent-Technology)]と格付けされる発達上の異常。潜在的な脅威(jeopardising)となり得る。当地c..にて発見。

当艦のステータス:L5セキュア、L6へ移行中* [訳:コンタクトのマインド用予防措置システム・セキュリティレベル]。

その他すべての極端な(Extreme)予防措置を発動中。]

3. [全域放送、Mクリア、受信日時:@n-]:

*発信元:GCU『フェイト・アメナブル・トゥ・チェンジ』号

宛先:o GSV『エシックス・グラディエント』号

& 全域放送:

参照:過去3回の通信パッケージ(compacs)[上記の参照 1-3]。

パニックは終了。

私の誤解だった。

あれはただの「スカプシル(密閉型)貯蔵船(Scapsile Vault Craft)」だ。

ふうむ。

すまない。

完全な内部報告書(Internal Report)を、「大恥(High Embarrassment Factor)」コードにて直ちに送付する。

 

感想:GCU(一般接触船)は、全域放送で「ただの貯蔵船だった、勘違いだった」と嘘のシグナルを出し、周囲を油断させています。

 

BSTS. H&H. BTB. [訳:「BSTS. H&H. BTB.」=「念には念を(Better Safe Than Sorry)。極めて頑健(Hale & Hearty)。通常業務に戻る(Back To Business)。」(エスカープメント級一般接触船『フェイト・アメナブル・トゥ・チェンジ』号と、総合システム艦『エシックス・グラディエント』号の間で事前に合意されていた「異常なし」のシグナル、確認済み。)] ∞

シグナルシーケンス終了。

 

感想:しかし実際には、最高機密(M32SCantk)の裏ログで、相手に自艦の正確な速度やセンサー感度を隠すために、あえて50%まで近づいたフリをするという巧妙な電子戦・機動を行っていたことを、GSVに自慢げに報告している・・という内容だと思う。

 

「これだけ?」彼女はドローンを凝視しながら叫んだ。「これじゃ、最高につまらない!」

「いや、違う。これを見ろ!」

彼女は視線を戻した。テキストがさらにスクロールしていく。

 

[事前審査済みのセキュリティクリアランスを承認――参照:ファージ・ロック]

 

感想:ファージ・ロックとは、ここですね。

 

[シグナルシーケンス・ログのロック解除、再有効化]

(「テキスト変換」イベント記録機能は無効化されています。)

00

シグナルシーケンス再開:

..6) [断続指向性極小ビーム、M32 SCantk[訳:特別事情部(SC)最高絶対厳秘(Absolute-Need-to-Know)レベル暗号コード処理]、中継、追跡コピー4、受信日時:@n-、閲覧承認をチェック:[x]。

ファージ・ロックの緊急センター司令空間にて、@n-に以下によって閲覧中:

“Text-Trans”(認識コード:旧式、V891.4、非知性。注:“Text-Trans”のイベント記録機能は、閲覧終了ポイントを文書化するため無効化されたままとなります)。

(承認完了)

ファージ=クインズ=ブローツァのウルヴァ・ハルセ・セイチ・ダム・イペトラ

(承認完了)

エスカルーゼのチュート・ライン・ビ=ハンドラヘン・ザタイル・トレヘベリス

(承認完了)。

 

感想:黒体球の正体が不明のため、GCUはマインドの深部システムを完全ハッキングして、最悪の事態・・乗っ取りや精神汚染など・・に備えて、自動及び遠隔操作の全システムを起動させている様子。まあ、AIがそこまでするのは、国家存亡の危機レベルという事態・・つまり、カルチャーの危機!

 

以下の文書の知性体による視認が記録されます。

進行するための各チェック:[x]。

ありがとうございます。進行します:]

注:注意:以下はスクリーン上に記述されたテキストのみの、動的にスクロールする「個別同化機会(離散的把握用)」文書であり、いかなる従来の方法でアクセス可能な形態によっても、音声化、文字(グリフ)化、図形(ダイアグリフ)化、コピー、保存、またはメディア転送を行うことはできません。いかなる試みも記録されます。

 

読書速度を調整してください:[デフォルト/人間]。

注:重要:M32レベルにおける既定のSC機密保持規程が適用されます――定義、前例、警告、予想される制裁および処罰に関する以下のスケジュールを参照してください。もしこれらにまだ完全に精通していない場合は、このスケジュールを注意深く学習することを強くお勧めします――

[オーバーライド(強制スキップ)]

[スケジュールの読み込みを中断しました。]

「そんなことをしちゃいけない決まりだぞ!」チュート・ラインが悲鳴を上げた。

 

感想:ドローンのチュートは発狂した。なぜならば、セイチが厳しめの長文規約を強制スキップしたからである。この先も、この女はこういうことをする。そしてわたしもやる・・!

 

ウルヴァはテキストパネルの中に読み込みをオーバーライド(スキップ)する部分を見つけ、そこを指で押していたのだ。彼女は鼻で笑った。「静かに!」彼女はスクリーンに顎をしゃくりながら言った。「見逃しちゃうじゃない!」

 

感想:破滅ほどおもしろいものはないさ(;・∀・)

 

追跡コピー文書 #SC•.c4 の閲覧開始ポイント:+

発信元:GCU『フェイト・アメナブル・トゥ・チェンジ』号

宛先:o GSV『エシックス・グラディエント』号

& 厳格にSCクリアされた情報として:

 

感想:GCUは、カルチャーの探査、外交、観測用の宇宙船っす。

 

エクセッション(Excession)通知、地点:@..

[全艦対象の正式な「警告レベル0」(一時的隔離を伴う)を構成する――GSV『ウィズダム・ライク・サイレンス(沈黙のごとき知恵)』号によってテキスト注記が追加されました:@-]。

エクセッション(超絶存在)。

 

感想:カルチャー史上最上級の警戒という意味ですな。黒球体(エクセッション)のことは重要な発見ではなくて、文明危機と言ってる。前回か前々回か・・書いてあったけど、カルチャーのような超高度文明になると、自分たちの文明を脅かす何か・・が現れるかもしれない・・!という危機感と同時に、そういうものを探す暇つぶしも兼ねているのだ・・とか。

 

確認された「前例の破壊」。タイプ K7^。真のクラスは評価不能(non-estimal)。そのステータス:アクティブ(活動中)。アウェア(意識あり)。コンタクト指向(接触を好む性質)。

非侵略的、sf[訳:これまでのところ(so far)]。LocStatre[訳:~に対して局所的に静止:]、エスペリ(恒星)。

 

感想:前にも説明したがK7は評価不明でやばい、って意味。コンタクト指向・・黒体球は単なる物体ではなくて、活動している・知性がある・会話したがっている、と判断している・・これまでのところ攻撃はしていない、攻撃能力は不明・・という意味だと思う。

 

最初の通信試み(ComAtt)(本天体によるもの、私のプライマリースキャナーによる近傍かすめ取り接触に続くもの:@-)、地点:@•、M1-a16およびガリンII語による指向性ビーム、タイプ2A。PTA[訳:接近許可(Permission To Approach)]およびハンドシェイク(接続)のバースト信号を添付、距離:x@ 0.7Y[訳:光年]。ゼテティック・エレンク(探究派)/イアルサエル通信ビーム(ComBeam)の拡散(第2紀)から拾い上げたと推測される信号。接触相手のコールサインは「I」。他に登録された信号はなし。

 

感想:黒体球が名乗った名前は、「I」。私、我、自我という意味を指す可能性がある、だと思う。

 

当艦のその後の行動:針路と速度を維持、プライマリースキャナーを擬似的に解放(スキップ・デクラッチ)[?]して50%近くまで接近したかのように偽装、超空間(ハイパースペース)の指向性完全受動スキャンを開始(上記シグナルシーケンスの同期/開始点)、ガリンII語の形式的なメッセージ受信確認信号のバッファを接触地点へ送信、追跡スキャナーを19%の出力と300%のビーム拡散で接触相手専用に割り当て(プライマリースキャナーのロールオフ点-25%にて)、追跡スキャナーの範囲限界の12%において時空(スケイン)の局所停止点と同期した指数関数的[?]な減速・停止ライン機動を発動、詳細通りの完全なシステムチェックを実行、スロー/4[?]の旋回を実施した後に針路を逆転して以前の最接近地点に戻り、標準的な「ex曲線」[?]にて停止。そこで待機(ホールド)中。

 

感想:黒体球は、「近づいていいよ」「接続しよう」と言ってきた。友好的のようにもみえる。

 

エクセッションの物理的特性:(ジャム!)[訳:反物質]球体、半径 53.34km。質量(時空の織物への影響からは評価不能――周辺一帯は環境的に平坦――全極性物質の密度規範による推定では)1.45 times 10^ トン。黒体(ブラックボディ)表面、粒状の点描、0.0012–1344mmの範囲内でフラクタル構造、真空(フィールドによりフィルタリング済み)に開放、821 kHzのリークから異常なフィールド(磁場/力場)の存在が推測される。ハイパースペース(超空間)のトポロジーおよびeG[訳:超空間エネルギー格子(energy Grid)]のリンク(インフラ(下位)およびウルトラ(上位))[訳:超空間の方向における下層と上層]により、K7^カテゴリーであることを確認。eGリンクの詳細は評価不能。ダイアグリフ(DiaGlyph)ファイルを添付。

 

感想:黒体球はカルチャー語を知らない。つまり、周囲の宇宙文明の通信を盗み聞きしていたらしい。学習能力あり=知性あり。EGリンクとは、現代人で言う「電力」を何兆倍にも進化させたもの。カルチャーでEGリンクの役割は、ハビタット(居住区)や船のエネルギー補給、マインド(AI)の通信とか。つまり、黒体球はそのEGリンクが直接結合されている。

 

関連する異常物質の存在:きわめて広範囲に分散したデブリ(残骸)の雲が複数、すべて28分(の距離)以内に存在。そのうち3つは、テクノロジーレベルがほぼ同等の1メートル以上の存在が段階的に破壊された痕跡と一致。もう1つも同様に、約38発の、一部消耗したM-DAWS .1cal弾[訳:小型ドローン先進兵器システム・ナノミサイル]。

 

感想:この黒体球には、既に誰かが来ていた残骸がある。高度文明が段階的に壊されている。超高度なミサイルや宇宙内戦闘の残骸あり。

 

もう1つは、一般的な高文明レベル(酸素大気環境)の宇宙船内戦闘の残骸で構成。後者はエクセッションの現在の位置から真後ろの方向へ漂流中。デブリの雲の拡散プロファイルを逆算した結果、共通の経過日数は52.5日。

戦闘デブリの雲は、含意としてエクセッションの現在位置から948ミリ秒離れた地点を起点としている。ダイアグリフファイルを添付。

周囲30光年以内に他の存在は認められない。

 

感想:不用意に近づかない方がいい、マインドが全力で警戒中。50%まで近く接近したように偽装したが、実際には近づいていない。センサーだけをそう見せた。様子見。完全受動スキャン開始。電波を出さずに観察。停止。待機中。これ以上近づく勇気はない。ここからの物理分析は、直径約170km。惑星ではなくて人工物サイズ。質量評価不能、しかし周囲の時空が異常。真っ黒。フラクタル構造。

 

当艦のステータス:H&H(無事かつ頑健)、接触(侵害)なし。システム掃滅(100%)後のL8セキュア。ATDPS[訳:自動全システム自爆プロトコル・スイート]起動。CRTTDPS[訳:暗号化遠隔起動型全システム自爆プロトコル・スイート]起動。

繰り返す:

エクセッションのeGrid(インフラおよびウルトラ)リンクを確認。

eGridリンクの詳細は評価不能。

真のクラスは評価不能。

待機中。

@n-…..

...追伸:

ゴクリ(Gulp)。

 

感想:はい、でました(;・∀・) マインドが「やばいっ!」という時に送ってくる、ごくり。我々(カルチャー)よりも上位の存在なのかもしれないけど、何なのか分からない・・という意味ですな。(読むの疲れたから、ココカラファインでも行ってくるわw)

 

(文書の二者択一メニュー、[1=はい、0=いいえ]:)

繰り返しますか? [.]

閲覧履歴を検査しますか? [.]

以前のコメントを読みますか? [.]

コメントを添付しますか? [.]

付録を読みますか? [.]

上記すべて(0=文書を閉じる): [.]

 

「ここで一度、抜けるぞ」ドローンが言った。

 

上記すべて(0=文書を閉じる):[0]

追跡コピー文書 #SC•.c4 の閲覧終了ポイント

注:先行する追跡コピー文書は、埋め込まれたセキュリティプログラムなしでは閲覧/コピー/転送できません。

注:重要:先行する文書のいかなる部分、詳細、特性、解釈、または属性を伝えることも、その「存在」を含めて――

[オーバーライド]

[文書後置の警告読み込みを中断しました。]

 

「それをやめてくれないか」ドローンがブツブツと言った。

「ごめん」彼女は言った。

 

感想:ここでまたセイチは読み込み中断ボタンを押したのだろう。まあ、私もよくやるが。

 

ウルヴァ・セイチは、目の前の空間にドローン(チュート・ライン)と共に浮かんでいるテキストを見つめながら、ゆっくりと首を振った。彼女は深く息を吸い込んだ。突然、彼女の酔いは完全に吹き飛んでいた。「これって、私が思っているのと同じくらい重要なことなの?」

「ほぼ間違いなく、それ以上に重要だ」

「あら」彼女は言った。「なんてこった(fuck)」

「まさに」ドローンが応じた。「ここまでのところで、他に質問はあるか?」

彼女はGCUの主要シグナルの最後の単語に目をやった。

「ゴクリ(Gulp)」

ゴクリ、か。なるほど、その気持ちなら彼女にもよく分かった。

 

感想:うひゃひゃ(;・∀・)ごくり

 

「質問・・?」ウルヴァ・セイチはホロ画面を見つめ、両頬をふっと膨らませながら言った。彼女はドローンの方を振り向いた。バイオレットの夜会服がサラサラと衣擦れの音を立てた。「山ほどあるわ。まず、私たちは一体何に直面して・・。

 

いや、待って。とにかく、あのシグナルを最初から説明して。翻訳だの何だのはどうでもいいから、実際にはなんて書いてあるの?」

 

感想:ここからは、ドローンのチュートによる説明シーンに入るだろう。

 

「一般接触船(GCU)が、所属する総合システム艦(GSV)を通じて『エクセッション通知』を発行したんだ」ドローンは彼女に説明した。

「だが、その最初のGSVが、行動を起こす前に連絡した別のGSVによって、全域放送を止められた。GCUが言うには、自艦のセンサーがあの人工物を捉えたところ、相手は古いエレンク(探究派)の挨拶と、さらに古い銀河共通言語を使ってGCUに呼びかけてきたそうだ。

 

感想:相手とは、黒体球エクセッションのことですね。ネタバレじゃないですが、Excession口コミで、黒体球とやらは大したことないクズだった・・とありましたがどうでしょうね。むふふ。

 

それから、シグナルの大部分を使って、そのGCUが『自分たちの速度は実際より遅く、機動性も劣り、センサーの性能も低い』と相手に思い込ませるために、どれほど賢く立ち回ったかが延々と自慢げに説明されている。

 

感想:俺ら(一般接触船)は優秀だz!のアピールですね。

 

物体そのものの説明と、その周囲にあるいくつかのデブリの破片についての記述もある。それによると、53日前にそこで何らかの小規模な軍事衝突があったらしい。

 

感想:まだ推しになりきれないドローンシセラ1/2が漂流したあたりでしょうね。私的に2/2の方が好きです、同じシセラなのに。

 

そして、自分は無事で侵害も受けていないが、もし自らの健全性が脅かされた場合は、自爆するか、あるいは誰かに自爆させられる準備ができていると確約している・・一般接触船(GU)が軽々しくとるステップではない。

 

感想:いつでも死ねるz・・。日本人の友人(50代)から聞いた話なのですが。友人の祖母はよく言っていたそうです。「今日は全力でできたか?もうできないと思ったら自殺しなさい」今日は手抜きをせずに全力でできたのか?怠けていないか?と、毎日、自分自身に確認していたそうです。幼い頃からそう教えられて生きてきた友人も同じく・・。いやー、日本人やばいですね、兵器よりも人間の方がこわいですね。まあ、原爆を落とさなきゃマジで本土になるんではないか・・と思うくらいにやばかったのかもしれませんな・・。

 

しかし、このシグナルにおいて完全に最も重要な側面は、発見されたあの物体が、超空間の『上』と『下』の両方の方向でエネルギー格子(エネルギー・グリッド)にリンクしているという事実だ。

 

感想:カルチャーの高度テクノのロジーをもってしても、超空間のさらに上と下のエネルギー格子に同時に接続する方法はなし・・ってことですね。

 

それだけでも、既知のすべてのパラメータや前例を完全に逸脱している。私たちはこれまでに、このようなものに直面した経験が一切ない。唯一無二であり、私たちの理解を超えている。GCUが恐怖を感じているのも無理はない」

 

感想:ふーむ。ドローンのチュートの説明が終わりましたな。

 

「わかった、わかったわ。大体そんなことだろうと思った。クソッ!」彼女は上品にゲップをした。「失礼」

 

感想:だから、お酒はだめなんddd(; ・`д・´)

 

「どういたしまして」

「それで、さっき言いかけたことだけど、私たちはここで本当に何に直面しているの? 『エクセッション』なのか、それとも何か別のもの?」

 

感想:読者の頭の整理させる質問キターーーーーー( ;∀;)

 

「まあ、もしエクセッションの定義を『カルチャーの外部に存在し、私たちが警戒すべきあらゆるもの』とするならば、これは紛れもないエクセッションだ。

 

感想:そうね、単純に考えれば、よくわからないエクセッションよね。

 

その一方で、一般的な・・あるいは例外的な・・『覇権主義的スウォーム(自己増殖型ナノマシン群)』と比較するなら、こいつは小さく、局所的で、非侵略的で、攻撃性もなく、シールドも張っておらず、動かない・・。その上、ガリンII語を使って通信してくるなど、ほとんどおしゃべりな部類だ!」ドローンは言葉を区切った。

 

感想:ドローンのチュートは、寡黙系を極めておられるのかね?人間がみる黒体球と、マインドがみる黒体球の個人的感情が違くて草。

 

「となると、決定的な特性はやはり、あの物体がエネルギー格子に上下一対でリンクしているという事実に尽きる。控えめに言っても、これは非常に興味深い。なぜなら、私たちの知る限り、そんなことをする方法は誰も知らないからだ。まあ、『エルダー(古の超越文明)』たちを除いてはね・・

おそらく彼らは知っているだろうが、口にしないし、私たちにも確かめようがない」

 

感想:古代人ってやつね。キリスト教てきなね。「いやー、神ですか?そんなの知りませんよ、その辺にいるんじゃないですか?ほら、今歩いてた犬とか、山にいる狸とか、長年使ってたものにも付喪神になったり、もうなんでも神ですよ、神」

 

「じゃあ、この物体はカルチャーにできないことができるの?」

「そのようだ」

「そして、カルチャーとしては、その物体ができることを自分たちもできるようになりたいと思っている、と」

 

感想:カルチャーという文明が巨大化した理由であーる。私たちにできないことなんてない!私たちにできないことができる奴は消えてしまぇぇ(;^ω^)

 

「ああ、そうだ。そうだとも、ものすごくね。あるいは、たとえそのテクノロジーを我が物(共有)にできなかったとしても、少なくともそのエクセッションが体現しているであろう、暗黙の『機会(チャンス)』を利用したいと考えている」

 

感想:人間の最たる能力は、欲望。あれ、でもさ、エクセッションを我が物にしたいのって、マインドなのか?そもそもカルチャーって、人間よりもマインド優位だもんね。マインドの欲望か・・おもしろい・・

 

「何をするための機会よ?」

「うーーむ」チュート・ラインは言葉を濁らせて引き延ばした。彼のオーラフィールドは当惑の色に染まり、そのボディは空中で小刻みに揺れた。「技術的には・・もしかすると・・他の宇宙へ・・容易に・・旅をする能力、かもしれない」機械は再び沈黙し、人間の女性からの皮肉な返答を待った。

 

感想:多元宇宙に~遊びに~行きたい~な~(音符)

 

彼女が何も言わなかったので、ドローンは続けた。「宇宙船が時空の織物の外に一歩踏み出すのと同じくらい簡単に、私たちの宇宙の時間軸の外へ踏み出すことが可能になるはずだ。そうなれば、上位の超空間を通って私たちの宇宙より古い宇宙へ上昇することも、あるいは下位の超空間を通って私たちの宇宙より若い宇宙へ下降することも、実現可能になるかもしれない」

 

感想:もしも~多元宇宙に行ける技術が手に入れば~自分たちの~時間枠の~お外に~出られるかもしれない~(音符)古い宇宙に行けば~超高度なテクノロジーが~手に入るかも~若い宇宙に行けば~何かおもしろいことが~あるかも~(音符)作曲作詞Gyozamelody:多元宇宙に行けたなら

 

「タイムトラベル?」

「いや、だが『時間に耐性を得る(タイムプルーフ)』、つまり『寿命に耐性を得る(エイジプルーフ)』機会をもたらす。理論上は、より若い宇宙へと連続的に段階を追って下っていくことができるようになる・・そう、永遠にだ!」

「永遠に?」

 

感想:真の永遠を求めるマインド。

 

「私たちが理解する限りの、本物の永遠だ。自分が留まりたい宇宙の規模、すなわちその宇宙の年齢を選択することもできるし、望むだけの数の宇宙を訪れることもできる。例えば、より古い宇宙へと上っていき、この宇宙のものを遥かに超えるテクノロジーへのアクセスを試みることも可能だ。しかし同じくらい興味深いのは、一つの宇宙、一つの時間軸に縛られないため、元の宇宙にその時が訪れたとしても、熱的死(ヒートデス)に巻き込まれる必要がなくなるという点だ。あるいは、宇宙の状況に応じて、蒸発やビッグクランチに直面することもない」

 

感想:ひとつの宇宙に留まらない・・ということは、いずれ訪れる宇宙の終焉を回避できるということだろう。

 

「エスカレーターに乗っているようなものだ。現時点で、この宇宙に閉じ込められている私たちは、この一つの段、この階層に縛り付けられている。しかし、この人工物が提示しているように思える可能性とは、一つの段から別の段へと足を踏み出せるようになるということだ。つまり、自分が乗っている段が尽きる前に・・」

 

感想:エスカレーターを上るように下がるように、宇宙を渡り歩くことで「本物の永遠の命」を得たい!ということなのでしょうな。まぁーね、いろいろやり尽くしちゃうとね。そういえば、イーロンのツイートで、「本作Excessionを読む前に、ゲームプレイヤーとSURFACE DETAILを読んだ方がいい」って書いてあったな。次は、SURFACE DETAILを読む予定。あと、Redditに投稿されていた「カルチャーの好きなドローンは?」に、水素ソナタに登場するドローンがやばい!NO,1!と記載があったので、こちらも必ず読む。ふう、Excessionは今月中に読了しなければ(; ・`д・´)

 

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