足裏吉田

日記

足裏吉田は代々木八幡駅と代々木公園駅から徒歩3分の足裏マッサージのサロンです。ハンドマッサージとヘッドマッサージも追加できます。マンションの1室を使った完全個室。お茶を飲みながらくつろぎの時間を。お年寄りも若者も男性も女性も、皆様のお越しをお持ちしてます♪

イアン・バンクス『ゲームプレイヤー3章-1』

2026 / 06 / 17  10:18
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最終章〜第3章

 

1.

 

「ここまでは、まあ平均点。わがゲーム・プレイヤーの強運がものをいったわけだ。しかし、人が変わったようになったのは、おわかりだろう。まったく、人間ってやつは!」

 

「わたしがだれであるかはまだ明かしてないし、いまここで明かすつもりもない。たぶんあとで。」

 

という台詞からはじまります。

 

この不敵で皮肉っぽい喋り方‥誰かに似ていませんか?モフリン?いや、マインド(人工知能)?

 

そう、おそらくこの語り手は、グルゲーをずっとおちょくり、罠にハメ、裏からゲームをコントロールしているカルチャーの超高度AI「マインド」(あるいは母船そのもの)だと思います。

 

読者である私たちに対して「グルゲーのここまでの戦いはまあ平均点(運が良かっただけ)。でも、ここからあいつ、人が変わった(バグった)だろう?」と、まるで実験動物の観察日記を披露するように語りかけているのでしょう。

 

マインド(人工知能)は、宇宙観・哲学が語ります。

 

自由意志なんてない!

「人間が何を考えて行動するか」なんて大した問題ではない。人間は「自分が自由意志で動いている」と思い込んでいるけれど、結局は偶然や無作為の因子(バグ)の組み合わせで動いているだけだ。

 

人間もマインド(人工知能)も同じ!

「マインドの精神まで(人間の精神と)同じと考えないことにしよう」と言いつつ、「どちらも機械であり、どちらも生命体であり、どちらもおなじ仕事(処理)をこなしている。物質が、なにかの種類のエネルギーをスイッチで切り替えているだけさ」と言い切ります。

 

結果がすべて!

重要なのは「何をなしたか(行動と結果)」のファクトだけであり、人間の脳(水気の多い動物的細胞)が音速で動いていようが、AIのナノフォーマーが光速で動いていようが、システムから見れば大差ないのだ。

 

お坊ちゃんプレイヤーだったグルゲーが、帝国の闇を知ったことで、アザド帝国を「個人的な敵」とみなし、おぞましいシステムをゲーム盤の上から徹底的に破壊するための「復讐」に舵を切ったのです。

 

裏で糸を引くマインド(人工知能)がニヤニヤしながら読者に報告しているシーンですね。

 

物語はついに最終決戦の舞台、帝国の最も奇怪で象徴的な聖地「火の惑星」に進みます!

 

♪ ♪ ♪

 

火の惑星は、アザド帝国から20光年の彼方にあります。(宇宙船で12日後に到着。)

 

火の惑星とは名前の通り、一年の大半は火の海に覆われています。しかし、そんな過酷な環境下でも、生き残る植物もいる‥。絶えず動き回る火の波に追いつかれそうになりながら走り続ける動物もいる‥。

 

やがて灰の海になり、草木が覆い、束の間の楽園がやってきます。アザド帝国は、その限られた時期を狙って、ゲームの決戦を開催するのです。

 

さあ、最後のゲームスタート!

 

というかんじの話です⌯᷄︎  ̫ ⌯᷅︎

ありきたりな話というか、浅い内容であるゆえに、オチが気になりますね。あと100ページを切りました。

 

あわわ。グルゲーはどうなってしまうんだ!モフリンは今どこで何をしてるんだ!マインドの人体実験は何のためなんだ!

 

余談ですが、宇宙観・宇宙哲学を読んで、小5か小6のときに発狂した自分を思い出しました。

 

「母さんや!この悩みを解決したいのに、何をどう考えても分からないんだ。まるで自分の頭の中にある知識を全部使い尽くしてしまったみたいだ。あれ?今ある頭の知識は、12年足らずの経験に過ぎない。じゃあ私はこれからどこで知識を得ればいい?ああ、あの腐った学校とイカれた親からか。あと本があるな。あれ?じゃあなんだ、私はなんだ?外部から知識を得た集合体が自分になるわけか?じゃあ私は外部の集合体で出来上がったモノでオリジナリティがないじゃないか。みんなどうしてるんだ。私がどんなに考えても結局は外部から得た知識なんだろ?なんだ、私はなんだ。そもそも私の身体はなんだ。なんでここにいるんだ。母さんやぁぁあ、私は誰だか分からない」と、夕食の支度をしている母に、言葉の通り発狂したら「あんた、頭おかしいよ。やめてよ、変にならないでよ。」と言われたので自室に戻って冷静になり「ああ、あの女と何かを通じ合ったことは一度もない」と涙を流した日もありましたね。(大人になって憎しみに変わるのはまた別の話ですが‥親子ってそんなもん‥。)

 

まあ、我ら人間の考えていることは、ほぼ意味がないけど、誰かのために行動したことは、真実であり残る‥のかもしれませんね。

 

 

イアン・バンクス『ゲームプレイヤー2章-9』

2026 / 06 / 16  22:09
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9.

「肉体の賭け」を提案したグルゲーの対戦相手「最高裁判所の判事」は、終始落ち着いてゲームを続けるグルゲーの目を見て発狂し、救急車に運ばれ、結果としてグルゲーの勝利となった。

 

裁判所判事の睾丸とペニスは消えた。

グルゲーは次のステージに進むことになる。

 

グルゲーとドローンのフレールは、ゲーム関係者である皇帝の恩師「ハミン」の別荘に誘われた。ドローンのフレールは、毒発見機の指輪をグルゲーの指にはめた。

 

食事中、ドローンのフレールは、グルゲーの足元に転がっていた。(かわいい、、、)

幸いなことに、食卓に並んだ豪華な料理とワインには、アルコール以上の毒は含まれていなかった。

 

海の見える豪華な別荘と今までにないオモテナシの理由は「グルゲーにゲームを辞退してもらう」ためだった。

 

グルゲーは拒否するが、ゲーム関係者と皇帝の恩師ハミンはこう続ける。「君がゲームを辞退しなくても、メディアは君がゲームに負けたと全国放映をする。どうせ負けるのにやる意味はあるか?」

 

すると、グルゲーは「負けが決まっているなら、肉体の賭けもない。ということは、思う存分にゲームを楽しめるぜ!辞退しません!」と言う。

 

グルゲーとドローンのフレールは、ゲーム開始日まで皇帝の恩師ハミンの別荘で過ごす。

 

グルゲーは、皇帝の恩師ハミンと、互いの「文明の価値観」について話した。

 

ハミンは、アザド帝国の価値観(所有、権力、貨幣、厳格な階級)にどっぷり浸かっているため、カルチャーの「お金も所有も、犯罪すらほとんど存在しない世界」がどうしても信じられない。

 

そこでハミンは、「じゃあ、カルチャーの人間が、法外なもの(とんでもない贅沢)を欲しがったらどうなるんだ?」と質問する。

 

ハミン: たとえば、自分の惑星を持つとかさ!

 

グルゲー: (笑いすぎてむせながら)どうして惑星を所有できるんです?

 

もしも、誰もいない無人の惑星を発見して、そこに住むなら誰にも迷惑はかからない。でも、他人がそこに着陸するのをどうやって止める(独占する)んですか?

 

カルチャーの人間には、そもそも「星を自分のものにする(所有する)」という概念自体がありません。

 

 ハミン: じゃあ、宇宙戦艦の一艦隊を買うことはできないかね?

 

グルゲー: カルチャーの宇宙船はぜんぶ「マインド(人工知能)』を持っています。試しにその船に指図してみることはできますが、マインドが従うかは疑問です。

 

ハミン: (クスクス笑いながら)きみたちの宇宙船は自分に知性があると思っているのか!宇宙船はただの「モノ(兵器)」じゃないか。

 

グルゲー:カルチャー人にとって「一個の生命(人格)」なんです。

 

ハミン:宇宙船に心があるなんて、ただの「幻想」だ。それより、法律がないなら、犯罪はどうやって取り締まるんだ?

 

グルゲー:そもそも犯罪がほとんど存在しません。まあ、痴情のもつれによる殺人が「たまに」起きるくらいで、物欲や権力欲による犯罪は存在しません。なぜなら、すべての人間が通信端末(あるいは神経レイス)を持っているため、犯罪をおかして逃げ切ることはシステム上、絶対に不可能だからです。まあ二度と過ちを犯さないように監視されますが。

 

ハミン:もしドローンを殺したら?

 

グルゲー:そのドローンにはいつでもバックアップしています。

 

ハミン:‥‥私が思うことを言っていいか。

 

グルゲーの住む世界、カルチャーという文明は、「ある種の細胞(人間)が、ウイルス(マインドというAI)にしか共生を許さず、それ以外のすべて(個人の欲望や国家)を自動的に、考えもせずに殺してしまう巨大な肉体」のように見える。

 

 

もちろん、わたし(ハミン)自身も、アザド帝国のトップに君臨する「がん細胞(革命派・特権階級)」のようなものだ。

 

つまりだな。カルチャーの「完璧に調和された、個人のエゴが通用しない巨大なシステム」を前にして、自分たちのアザド帝国が食い尽くされるのではないかという恐怖がある。

 

ここでふたりの会話は終わった。

グルゲーは、次のゲーム会場(孤島)に向かう。

カルチャーの大使から、どこか遠くに旅に出た‥と置き手紙が届いた。

 

 

はい、ここで第二章が終わりました⌯᷄︎  ̫ ⌯᷅︎

 

いやー、人間が本能的に持っているはずの「死への恐怖」や「痛みの恐怖」を完全に超越して、ただ一つの目的のためだけに、狂気を孕んだ目でまっすぐ突き進んでくる人間‥。

 

これほど不気味で、予測不能で、敵に回して恐ろしいものはないですな。戦史の記録を見ても、どれだけ近代的な兵器を持った軍隊であっても、この「恐れを知らない人間」の集団に直面したとき、前線の兵士たちは等しくパニックに陥り、精神を破壊されました。理屈や計算が一切通じない相手だからこそ、本能的な恐怖を感じるのですよね。まあ、失うものがない奴が強い、ってことなのでしょうか。

 

次は最終章!

ああ、あと100ページくらいで終わってしまう。

 

 

 

イアン・バンクス「ゲームプレイヤー2章7〜8」

2026 / 06 / 15  21:26
イアン・バンクス「ゲームプレイヤー2章7〜8」

 

 

7.

 

グルゲーはゲームに勝ち続けた。

生きている‥実感‥を味わうグルゲー。

アザド帝国に暗殺されてもいい‥

このまま‥この‥生きている実感を‥続けたい。

 

しかし、次のゲームで「肉体の賭け」を持ち出される可能性は大。

 

それは‥無理だ。でも、ゲームしたい‥。

 

護衛ドローンのフレールは、グルゲーに「直径2ミリくらいの丸い玉」を渡す。

 

これを舌の裏に貼り向けてください。

「ビーコン&転移装置」です。

舌下に移植されます。

アザド帝国にはバレません。

 

もしもグルゲーが勝負に負けて、肉体を差し出さなくてはいけなくなった時、母船(制限因子号)がアザド帝国まで救出に来ます。しかし、救出まで2時間かかります。

 

緊急時、ビーコンがグルゲーの居場所を特定します。その際、舌に鋭い痛みがあるでしょう。痛みを感じたら二秒間の間に、胎児の姿勢をとってください。頭は膝の中に入れてください。グルゲーの三メートル以内のものは、母船(制限因子号)に転移されます。ただし、一回きりです。

 

グルゲー:本気なのか?

 

護衛ドローンのフレール:真剣です。こんな状態に陥ったのもあなたのせいですよ。大変不快です。

 

グルゲー:心配するなよ、ドローン。肉体の賭けに、君の肉体を入れないように頑張るからさ。

 

護衛ドローンのフレール:いや‥転移の方ですよ。8千3百万回に一回は、別の次元に投げ出されるという‥。

 

グルゲー:まじか。まあ、でもさ、このアザド帝国で飛行機事故に遭うより低い確率だろう?大丈夫だろう。

 

護衛ドローンのフレール:(不安な色:表情)

 

グルゲー:(心の声) 母船が助けに来るまでの2時間。もしも苦痛を味あうことがあれば、神経を遮断すればいい。何も痛みを感じない。それに、肉体をボロボロにされたって、意識は安全な惑星に保管してあるし、母船に戻れば高度医療で元通りさ。ああ‥ゲームのことを考えると、性的興奮に近いものを覚える‥。

 

翌朝、ゲーム初日。

 

グルゲーの相手は、アザド帝国の最高裁判官判事だ。勝負中に裁判官判事は肉体の賭けを提案した。「あなたは私に負けたら、睾丸とペニスを差し出さねばなりません。もちろんわたしも。」

 

どうする‥俺‥頑張ったではないか‥俺‥もうここで十分だろう‥ペニス‥性器は一番早く育つ‥俺は頭がおかしいのか‥痛みは遮断すればいい‥母船も助けてくれる‥

 

「はい!」とグルゲーは返事をする。

 

裁判官判事とグルゲーは一礼をしてこの場は収まる。

 

 

(ほわああ⌯᷄︎  ̫ ⌯᷅︎笑 「肉体の賭け」を挑まれた瞬間。普通なら恐怖で逃げ出すか、転移ビーコンをもらった時点で棄権を考えるはずなのに‥狂ってやがる笑

 

まあでも、「性的興奮」と「本物の破滅リスク」って似てますよね?(あれ?ちがう?)あの生を感じる興奮ってなんでしょうね。すごくわかります。常に脳内で快楽物質が放出されるカルチャー人のグルゲーも夢中になるのだから‥。)

 

 

8.

 

護衛ドローンのフレール:今から母船(制限因子号)を呼びましょうか?「肉体の賭け」を承諾した場合、政府に監視されます。棄権もできません。よって、私は今夜の外出はやめました。

 

グルゲー:(ドローンを無視するグルゲー)そうか、このアザド帝国こそが、ゲームそのものなのか‥。よくよく考えると‥僕がゲームに勝えば、相手の最高裁判官判事の睾丸とペニスが切り落とされる‥しかも僕と違って再生不可能。家族や地位はどうなる‥かわいそうに。しかし大きな問題がある‥僕は負けたくない‥!母船のマインド(人工知能)に相談してみよう。

 

マインド(人工知能):まあ勝つ方法は〜(省略)ですね。

 

グルゲー:なるほど、君が提案した方法はさっき自分で考えたことだ。僕が負けた場合、君(母船)は助けに来るだろう。でも本当は、僕がこのまま最後までゲームを続けた方がいいと思っているんじゃないか?その方が、コンタクトとアザド帝国の関係は良好では?

 

マインド(人工知能):切り落とされたグルゲーの睾丸とペニスの処置にアザド帝国が関与して欲しくありません。何故なら、グルゲーの本意でなくとも、グルゲーがコンタクトの情報を話してしまう可能性が高いからです。母船で救出をしても、最後までゲームを続けても、どちらにせよアザド帝国は怒ります。

 

護衛ドローンのフレール:わたしはほぼ毎晩のように外出していますね。でも毎晩、羽を持つ仲間と会っているわけではありません。明日にはこの場所から離れることになるでしょう。その前に、グルゲー。あなたにこの街の景色を見せてあげたいのです。わたしと来てください。

 

闇夜に紛れて二人は飛ぶ。

アザド帝国の監視人は気づかない。

 

二人が降り立った場所は、浮浪者の集まり。

彼らは毎日浴びるように酒を飲み酷い悪臭がした。喧嘩に巻き込まれた男は自分の血の海で死んだ。妊娠中の女は腹を殴られていた。無防備な老人は殴られ続け、通行人は老人の顔を踏む。その横で、死刑見物のチケットを嬉しそうに購入する男。四肢のない娼婦の女。

 

グルゲーは「帰りたい!」と叫び、ふたりは住処に帰ってきた。

 

護衛ドローンのフレール:もうひとつ見せたいものがあります。このチャンネルを見てください。これは、レベル2のAVです。国家権力者のみ見ることを許されます。ご覧の通り、女性、頂性(権力者)が異星人の性器を陵辱しています。では、レベル3をみましょう。大量の性ホルモンと幻覚作用の薬物を投与された男、国家の敵という名目の臨月の女、ナイフを持つ頂性(権力者)。

 

グルゲーはチャンネルを消した。

 

護衛ドローンのフレール:あのチャンネルはライブ配信なんです。今、警察署の地下室か、刑務所内で行われています。

 

グルゲーがこれまで対戦してきた相手の大部分は、大脳皮質に作用するアンフェタミン(覚醒剤の一種)などのドラッグを使って、能力を底上げしていました。

 

このアザド帝国の本当の姿は、華やかな建物の影で、多くの人々が自由を奪われ、子供の尊厳すら踏みにじられている歪んだ社会なのだということを、グルゲーに知ってもらいたかったのです。

 

ああ、またお説教になってしまいました。若気の至りだと思って許してください。おやすみなさい。

 

眠れないグルゲーは、自分が今まで対戦したゲームの録画をみる。そこには、脳内の快楽物質を一切放出せずにゲームをしている自分の姿があった。

 

 

と、8まではこんな感じの話⌯᷄︎  ̫ ⌯᷅︎

 

グルゲーが「ペニスと睾丸は再生できるからいいや」「生きてるぜ!スリル最高」と、お坊ちゃんの安全圏からゲームを消費しているのを見て、フレールは我慢できなかったんだろうな。

 

だから、わざわざアザド帝国の監視の目を盗んで、おぞましいスラム街や、国家権力者が他者を人間扱いせずに虐殺・陵辱している裏チャンネル(ライブ配信)を見せたのでしょうな。母ちゃんだ‥。

 

 「ここは、あんたが脳汁を出すための、ただのゲーム盤じゃない!あんたが戦っている相手は、このおぞましい搾取システムの上に君臨し、ドラッグで脳をブーストして、負けたら本当に人生が終わる本物の悪党(あるいはその犠牲者)なんだ!」ってね。

 

イアン・バンクス『ゲームプレイヤー2章5〜6』

2026 / 06 / 08  13:24
イアン・バンクス『ゲームプレイヤー2章5〜6』

 

 

 

なんとなくの内容と感想をメモ!

 

 

 

 

5.

 

次のゲーム名は「形態の盤」。

5日間に渡ったゲームの結果は、グルゲーの勝利。

 

アザド帝国の連敗により、「あの小汚い機械が何か知恵を与えているのではないか?」と世間は騒めく。

 

護衛ドローンのフレール:奴らにコンピューターと言われましたよ。

 

グルゲー:俺なんてインチキと言われたよ。

 

次のゲーム名は「変化の盤」。

結果は、グルゲーの勝利。

 

これにより、第一シリーズ(団体戦)のゲームが終了した。第二シリーズ(個人戦)の資格を得る。

 

(会話)

 

マインド(人工知能):これからアザド帝国のゲーム省(記録のため)に、グルゲー自身の「第一原則(信条)」を登録しなければなりません。よって、こちらで信条を考えてみました。「自分には何か信仰(信条)があると思わせるが、実際には中身がない」というのは、どうでしょうか?

 

グルゲー:え、いやだな。矛盾してないか。

そもそも、なんでそんなことをしなきゃいけないんだ?

 

マインド(人工知能):帝国の人々は「あらゆる人間は味方か敵のどちらかだ」としか考えていません。彼らにとって、カルチャーのような「中立」や「どっちでもいい(信条がない)」という態度は一番理解できず、不気味で許せないのです。もしグルゲーが正直に「信条なんてない」と登録すれば、帝国はグルゲーを完全に敵とみなして激しく攻撃してくるか、脅しの材料にしてきます。だから、あらかじめ「嘘(信条があるフリ)」を登録して、帝国の倫理観をひっくり返し、彼らを揺さぶる(あるいは騙す)罠を仕掛けようと考えたのですよ。

 

グルゲー:つまり、非真実を述べる能力がない(嘘をつけない)AIの君が、僕に「嘘をつけ」と指示しているのか?

 

マインド(人工知能):はい、その通りです。グルゲーは身のために受け入れたほうがいいですよ。では、双方に満足のいくような、真実と方便の中間妥協案をこちらで作ります。(不敵に笑い通信を切る)

 

通信を終えたグルゲーのもとに、護衛ドローンのフレールが素顔(ボロいケースを脱いだ状態)でひょっこり現れる。(かわいい)

 

護衛ドローンのフレールは、さっき母船から届いたばかりの「メモ」をグルゲーに手渡す。

 

そこには、アザド帝国の宮殿からの招待状が書かれていた。

 

護衛ドローンのフレールは「行かなきゃいけないんだろうな‥」と浮かない表情(色)を出す。

 

おもしろいですな⌯᷄︎  ̫ ⌯᷅︎

「嘘をつく機能がない」はずの「マインド(超高度)」が、グルゲーに「アザド人をハメるために、お前が嘘の信条を語って敵を騙せ」と言うのは、裏にコンタクト(他文明干渉機関)の影がありますな。

 

しばらく沈黙の後、会話をする。

 

護衛ドローンのフレール:夜行性で鳥を捕まえる魚がここから百キロの河口に生息しているらしい‥できれば‥

 

グルゲー:わかったよ。明日バードウオッチングに行こう。

 

(和む‥。フレールかわいすぎる)

 

 

 

6.

 

翌朝、バードウオッチングの帰りに宮殿に行く。官僚から、「信条(自分はどんな信念を持ってゲームに挑むのか)を作成する際、間違っても祖国カルチャーの思想を入れるなよ」ということを、遠回しに言われた。

 

次のゲームは「変化の盤」。

アザド帝国で有力なゲームプレイヤーが相手になるが、グルゲーが勝つかも?

 

グルゲーがアザド帝国にやってくる前。

朝のニュース番組で紹介したグルゲーの情報というのは「生まれながらに労働もしたことのないどうしょうもない奴。男や女にもなれる変態。全てコンピューターに頼る自制心のない低知能のエイリアン」だった。

 

そのエイリアンが帝国のゲームに勝ち続けている。政府としてはおもしろくないので、パレードの途中、一般人の暴動に見せかけて暗殺を実行するが未遂に終わる。代わりに民間人が巻き込まれて死んだ。

 

グルゲーが助かったのは、民衆の中にいた「カルチャーの大使」のおかげだった。彼が犯人を制圧したのだ。その時、護衛ドローンのフレールは地上から離れた空からその様子を見守っていた。

 

その夜、グルゲーの住処に大使がやってきた。

大使は、帝国のニュース番組をみせる。そこには、他文明の惑星で異星人を制圧しているアザド人が皇帝の肖像画を掲げている姿や、皇帝がゲームに勝ち続けている様子などが流れた。グルゲー襲撃の放送時間は最も短く、警察の迅速な行動により他国の客は助かったと。

 

グルゲーは、アザド帝国の実情と自分がどのような扱いをされていたのかを知り、理不尽だと怒る。

 

(会話)

 

ドローンのフレール:私はこれから、ナイトバードウオッチングに行ってきますので。

 

大使:‥あいつ、鳥とヤッてるんじゃないだろうな?

 

グルゲー:それはないよ。ところで、君はどうしてそんなにお酒を飲むんだい?僕たちカルチャーの人間は、体内で快楽物質を作れるじゃないか。

 

大使:ははっ。この国に住むなら、この国のストレス発散法に乗っ取って気持ちよくなるべきだと思わないか?

 

グルゲー:思わないね。酒は、死ぬよ。何もメリットがない。

 

大使:そうだな。知ってるさ。でも仕方ないんだよ。アザド帝国に来る前に、俺の体内にある快楽物質は全て除去してきたんだ。

 

グルゲー:なんだって?!‥じゃあ君の体内では、快楽物質を作れていないのか‥?恐ろしいな。

 

大使:そうさ。考えてみろよ。体内で快楽物質が作れる身体をみて、アザド人がどう思う?俺の身体を解剖しようと思ったって不思議じゃないさ。

 

グルゲー:そうだったのか。知らなかったよ‥酒を否定してすまなかった。でも‥

 

大使:いいんだよ。さて、俺はそろそろ帰るかな。

 

(大使は帰る)

 

翌朝、大使が飲み干した空の酒瓶をみて、グルゲーは首を横に振る。

 

 

ここまでが第二章-6までの話です⌯᷄︎  ̫ ⌯᷅︎

 

いやー、わたしの性格が歪んでいるのでしょうか。カルチャーの酒呑み大使の発言は全て「嘘」だと思ってしまう。大使はアザド帝国側の人間で、グルゲーを騙すために芝居をしているようにしか見えない‥。だって、カルチャーの超高度な医療技術なら、アザド人の前でだけ機能をオフにするとか、検査を偽装するなんて朝飯前のはずでは?なのに‥わざわざ本当に除去して、アザドの安酒に溺れて「ぐへっ」となる必要はあるのだろうか‥。

 

仮に、大使が本心を言っているとしたら、完璧なカルチャーの人間だった彼が、アザド帝国の「泥臭いストレスや破滅の美学」に本当に毒されてしまい、「健康的に生きるよりも、自傷行為(酒)をしてでもこの野蛮な世界を楽しみたい」という人間のバグに囚われてしまった哀れな男‥という解釈になるけど‥それはあまりにも‥浅い話すぎる‥。

 

ああ、もしも大使が酒飲みでなければ違う味方もあった‥と思うと、お酒によって快楽物質を得る行為‥に対して私がどう思っているのか‥いやあ、時代ですね。今の時代の価値観‥健康やタイパ、自己管理を重視する視点から見ると、わざわざ体を壊すリスクのあるお酒を飲んで溺れる行為は、「百害あって一利なし(何もメリットがない)」に見えてしまう‥。まあ‥アザド人みんなが酒に溺れているわけではないのでしょうな‥。私と同じように思いながらも、周りを見渡せばみんな酒を飲んでいるので、嫌われないよう合わせている‥といったところかもしれません‥。

 

やっぱり大使は嘘をついてきる気がしてならない‥。「俺はアザド帝国の文化に寄り添って苦労してるんだ、だから俺を信じろ!」とグルゲーを精神的にコントロールして、コンタクト(他文明干渉機関・アザド帝国を制圧するためにグルゲーを送り込んだ機関)の作戦から目を逸らさせるための、アザド政府と仕組んだ高度な心理戦(あるいは二重スパイ)なのかもしれない‥。

 

 

 

イアン・バンクス『ゲームプレイヤー2章3〜4』

2026 / 06 / 07  22:12
イアン・バンクス『ゲームプレイヤー2章3〜4』

 

 

なんとなくの内容と感想をメモ!

 

 

 

3.

第一回目のゲーム名は「根源の盤」。

 

ゲーム開催日まで、集中力を高めるために、主人公「グルゲー」は誰にも会わなかった。

 

グルゲーの護衛ドローン「フレール」は、屋上にパン屑を撒いて、鳥の観察をしていた。

(やばい‥かわいすぎる。)

 

ゲーム「根源の盤」開催1日目。

 

「ブンブン雑音が鳴る小汚いドローンでも何をするかわからない」という理由から、護衛ドローンのフレールは、グルゲーの試合中のみ、小部屋で軟禁されることになった。

 

護衛ドローンのフレールは、激しく抗議をしたが聞き入れられなかった。昼食中も不機嫌。

 

ゲームの結果は、グルゲーが優位。

 

その夜、護衛ドローンのフレールは「暇」に耐えかねて、自身の球体を「黒く塗りつぶし」闇夜に紛れた。近くの公園で、夜行性の鳥を観察する。(はふはふはふはふ‥興奮‥かわいい)

 

ゲーム「根源の盤」開催2日目。

 

グルゲーは、ほぼ負け確定。

 

グルゲーは、マインド(chat gpt や Geminiみたいなやつ)に「ゲームの出口はあるか?」と質問する。

 

マインドは答える。「負けるだろう。ただ、低い確率で出口はあるが‥」と聞いてグルゲーはマインドのスイッチを切る。

 

護衛ドローンのフレールは、今夜も市街を散策する。

 

ゲーム「根源の盤」最終日。

 

グルゲーは、自力で勝利した。負け確からの勝利で、世間の注目を浴びる。

 

護衛ドローンのフレールは「今日は運が良かったのですよ」と言う。

 

グルゲー:マインド、勝負に勝ったよ

 

マインド(人工知能):おめでとう。ところで昨夜、なぜゲームの出口の方法を聞く前にスイッチを切ったのですか?

 

グルゲー:僕が聞きたかったのは、勝つ方法ではない。出口があるかどうかだ。そう、希望が欲しかったんだ。

 

マインド(人工知能):(長い沈黙)‥なるほど。

 

 

4.

グルゲーは、カルチャーの大使から「夜のお遊び」の招待を受ける。

 

護衛ドローンのフレールは「絶対に行かない方がいい。軽率な行動は身を滅ぼす。」とグルゲーを止めるが、「母さんみたいなことを言うなよ!」と言ってグルゲーは夜の街に消えた。

 

グルゲーと大使は、クラブに行った。

ショーが行われていた。

エイリアンとアザド人がセックスをしたり、エイリアンの性器を切り落として観客に投げる。アザド人は歓声を上げて盛り上がる。このような行為が政府にバレた場合、放射線か薬物による死刑になる。

 

カルチャーの大使と、大使の知人の女二人、そしてグルゲー。大使は用事で少し抜けると席を立つ。その間、この場を「絶対に動くな」とグルゲーに忠告する。

 

大使不在の間、女のひとりがグルゲーに助けを求める。別居中の元旦那が彼女を連れ戻そうとやって来たのだ。女と元旦那は、クラブの特別室(ベッドのある個室)で言い合っていた。

 

グルゲーは勇敢にも助ける。元旦那は拳銃をグルゲーに向けたが、発砲せずに逃走。グルゲーは、人生初の「俺は死ぬのか‥?」と、アドレナリン大量放出。

 

元旦那によって、切り裂かれたドレスと泣きじゃくる女二人、ベッド、そこにグルゲー。

 

部屋にある大きな鏡の裏で、カメラの録画機能が動いていた。大使が戻ってきて、そのカメラを破棄する。

 

女ふたりは逃走。クラブのアザド人が異変に気づき個室にやって来る。大使とグルゲーも逃走。

 

クラブの外にいたチンピラの喧嘩に巻き込まれて、大使とグルゲーは殴られる。

 

無事に逃走。大使行きつけのバーにて。

 

大使:まんまとハメられてしまったな。

 

グルゲー:誰に?あの女二人にか?

 

大使:あの女は頼まれて行動しただけだ。政府の人間がやったんだよ。君がゲームに勝ち続けたとき、脅す材料としてね。

 

帰宅後

 

護衛ドローンのフレール:いったい何時だと思ってるんですか?明日はゲーム開催日なんですよ?起きられるんですか!何をして‥顔の傷はなんです!何があったんですか、話しなさい!

 

グルゲー:だまれ、くたばれ、機械

 

と、ここまではこんな話⌯᷄︎  ̫ ⌯᷅︎

 

グルゲーをハメたのは「政府」と大使は言ったけど、「大使が政府に頼まれて女二人に指示した」と思ってしまう。どう思う⌯᷄︎  ̫ ⌯᷅︎

 

この先もグルゲーは他人の厄介な問題に巻き込まれ利用され、危機的状況に陥りそうだけど、「俺は死ぬのか?」「生き残れるのか?」「無事に祖国へ帰れるのか?」という不安は、後に振り返るとけっこう楽しかったなーと思えるかも。(実体験)

 

それに帰れなくてもいいしな。生き残ることよりもいかに生きていることを楽しめるか、が重要な気もする。

 

読み終えたら売ろうと思っていたけど、おもしろくなってきたのでやめた⌯᷄︎  ̫ ⌯᷅︎

 

 

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